亜人ちゃんは語りたい1

バンパイア、デュラハンサキュバス、雪女―。
僕らと少しだけ違う「亜人」、最近では「デミ」って呼ばれてます。
キュートな亜人<デミ>ちゃんたちには、キュートな悩みがあるのです。
新鋭ペトスが描く、ハチャメチャカワ亜人コメディ、ここに開幕!

亜人ちゃんはかわいい。


「モンスター娘の日常」のアニメが始まり、いよいよもって人外っ娘が流行りだしたなーと
感じている今日この頃。その中でも更に入門編な立ち位置のこの作品。
一巻ではみんな人型オンリーなんで、かなーりとっつきやすい部類ね。
セントールの悩み」も好きだったけど、最近ストーリーがちょっと好みから外れちゃって
人外っ娘萌え成分が足りなかったからちょうど良かった!


あらすじにも書いてある通り、1巻ではバンパイア、デュラハンサキュバス、雪女の
4人のデミちゃんたちが登場。

もし亜人が普通に社会に存在したら、という想定のもと
それぞれのデミちゃんと亜人ならではの習性とか生活観とか悩みがあって面白いし
属性を活かした新たな萌えポイントが散りばめられてて、そこがまた可愛いんだ。

亜人といっても、ほぼ人型だしキャラの下地が可愛いから『可愛い子が可愛い学園生活を送ってる
日常ラブコメ』といって差し支えないんですけど、そこに亜人要素が加わって余計に可愛い。

特にバンパイアちゃんはテンプレバンパイアとは真逆で明るくて元気だし、ぶっちゃけ全然吸血鬼要素無いしなー、とか思ったりしますけど、行動がイチイチ可愛いからいいんじゃないかな。

まぁ、そのゆるゆる具合が人外っ娘萌え入門編としては良いと思うよ!

あ、個人的に一番グッときたのはデュラハンちゃん。素直に「あーこういう娘すきだわー」と
思うし、一番デュラハンという属性を活かしてた!


普通に日常+ちょっとラブコメとして楽しめました。☆4つ。
人外っ娘萌え界隈の中でも入門編といわれる「モンスター娘の日常」よりも
更に初心者向けかな。言わば導入編。
普通の女の子よりもちょっと変わった可愛さが楽しめる作品でした。

土属性はダテじゃない!!

土属性はダテじゃない!! 新たなる挑戦者たち (一迅社文庫)

土属性はダテじゃない!! 新たなる挑戦者たち (一迅社文庫)

かつて冴えないつまらないと周囲に軽んじられていた平凡な土属性の高校生が、その勇気と度胸で日本の危機を救った。あれから20年、特殊な体質と土属性の能力を持つ稲荷道郎は高校入学の日、火属性の埴本朱晴と出会い……再びとんでもない高校生活が幕を開ける!


おら、二重の意味で復活記念だぜ!


まさかの

「プロデューサーさん、続編ですよっ!続編!」

何気なく一迅社のトップページを見たらあったワケですよ。土属性はダテじゃない!!の文字がっ!

前作完結から何年だよおい!とか思いながら超期待して発売日ソッコーで買いました。そして読みました。

結論は超面白かったよ!

前作から世界観はそのまま20年が経ち、見覚えのあるキャラもチラホラで前作読者の僕満足。
更には新主人公たちも魅力的だし、特に前作主人公とヒロインの娘が新ヒロインってのも新鮮!



ストーリーとしては、原因不明、突然日本近海に現れた精霊環境が異常な島を
主人公たち学生が学園生活を送りながら開拓していく、というフロンティアファンタジー?

全体的に前作よりも対話寄りでバトル成分少なめ?
でも精霊との共存という話の根幹からすると、今作の方がよりテーマにマッチしてる
ように感じました。

そんでもってやっぱりロリBBAだよね。知ってた。

作者恒例のロリBBA、前作の"のづち"がいるように今作登場する"なずき"がこれまた
イイロリBBA。
見た目は童女。齢はウン千年。セリフだけ見ればツンケンしてるけど実は人情に厚い
頑固おやじな見た目も性格もギャップに溢れる"なずき"がいいねぇ。
突き放した言葉の節々から溢れる優しさに母性を感じる。葉原先生流石だわぁ。


やっぱり面白い。☆5ですな。
目立ったモノは少ないかもしれないけど、堅実な文章と話の面白さが
あります。

ブコメにしてもよし、熱血にしてもよし、エロにしてもよしと
エンターテイメントの塊な作品だとぼかぁ思う訳です。

ナナとカオル

高校のヒロイン・ナナと幼なじみの童貞・カオル。ナナへの妄想を続けるカオルの夢は、ナナにボンデージの衣装を着てもらうこと。なんて、叶うはずのない妄想に明け暮れるカオルだったが、運命のイタズラなのか、なんと目の前にはボンデージを着たナナが!! 夢!? ドッキリ!? いやいや現実(リアル)だ!! ふつふつと湧き上がるS魂……ナナとカオルの秘密の"息抜き"が始まる……!!


再開した直後の感想がエロい・・・しかもアブノーマルっぽいのはごめんなさい。
久しぶりにすごく”キタ”ので。

前々から

どんな内容なんだろ?と気になっていたから、なんとなく1巻だけ買ってみたんだ…。
読み終えた頃、俺は最新刊まで買いに本屋に走っていたんだ…!


エロい…エロいけど…!

すげぇ愛に溢れてる作品だった…!
正直、SMなんてS側がMを使って都合良く加虐心を満たすだけでしょ?みたいな
偏見を持ってました。でも全然違った。少なくとも、この作品に関しては違った。
S側のカオルのM側であるナナに対する深い想いと愛情が溢れてました。

あ、青春ものとしてもすごくよかったですよ!

話としては

趣味はSMグッズ集め。周りからはキモイ、チビだの軽蔑され、笑われる
主人公「カオル」が、絵にかいたような文武両道・容姿端麗な学園のヒロイン
で幼馴染の「ナナ」と、ちょっと特殊なトラブルから始まる”息抜き”と称した
SMプレイが二人の関係を少しずつ変えていく。

という展開です。

そんな主人公に美味しい展開が〜、と思うかもしれないですけど、
ナナは徐々にMっ気を開花させて楽しみだしますし、何よりカオルの
ナナに対する愛情がほんっとに健気!

健気という表現はちょっと変かもしれませんが、加虐心を満たす目的は
多少なりともあっても、彼なりのナナへの愛情表現が強く出てて、Mである
ナナを愉しませるために頑張ってる姿に健気さを感じました。

この二人の関係を見ると、SMが何故、ただの暴力行為ではなく愛情行為として
扱われるのかが良くわかる。これは二人の関係に理解と愛が無いと駄目ですね。


しかも

エロ抜きにしても、青春劇としてとっても面白いのがまた素晴らしい。

夢の為に優秀であろうと努力し、周囲の期待に応え続ける辛さと孤独を抱えるナナと、
そんな優秀な幼馴染との距離と自分のコンプレックスに悩みを抱えるカオル。
二人とも思春期としてまっとうな悩みを抱えていて、その悩みにすごく苦しんでいる。

その悩みを、”息抜き”を通じて少しずつ緩和させていって、お互いの絆を深めていく。
そんな(字面では)青春な関係がとても丁寧に描かれていて、そこがまた魅力的なんです。
まぁ、そこにちょっとSMという要素が加わっているのが別の魅力なんですががが。


個人的に

主人公のカオルが大好き過ぎる。
見た目は全く主人公面じゃないし、ともすればブサイクなんですし、「俺なんかが、」が
口癖な程に卑屈なんだけど、ナナに対する尊敬の念とか想いの純粋さとか、
”息抜き”に対しても、ナナのためなら努力を惜しまない程、実はかなりの努力家である
ところが特に好き。
カッコイイ部分もいっぱいありますが、等身大な思春期男子な部分もあるし、情けない部分
も多くて人間臭いんですけど、それがまた魅力的なんですよね。


総合

久々に漫画では大当たりを引きました。☆5つ。
下手な青春劇よか断然共感できるし、キャラクターも魅力的。しかもエロい。
11巻のナナの独白と”泣き”には涙線が緩みました…。ほんっとこの二人大好きだ。
おおっぴらに薦めるのは難しい作品ですが、中身は愛に溢れる傑作です。
気になったらこそっと買ってみてください。

はてなダイアリーよ!私は帰ってきた!

と、

約1年ぶりに再開しようかなぁと思い立った今日この頃。

この1年、私生活が死にそうで、ぶっちゃけ鬱っててラノベ読んでても
漫画読んでても気分が晴れないしでとてもじゃないですが感想を
書ける精神状態じゃなかったのです…。

最近になって多少マシになってきてリハビリがてら(自分の精神衛生上のためにも)
感想を再開しようと思います。

更新ペースはゆっくりになってしまいますし、また途切れる可能性もありますが
ゆるゆると布教欲を満たすためにもやっていきます。

たんかん!ver:コミック

説明しよう!

「たんかん!」とは短い評論を「短評」と言うように、短い感想を略しただけだ!

以上!


と言うことで、今回は漫画特集。
最近は一気にラノベを読む時間がなかなか取れないので、ぱっと読める漫画をよく買うようになったので番外編として紹介してみます。
しかも超個人的な趣味に走っているぞ!


モナーによる

モナーの為の

モナーの漫画紹介!


モンスター娘のいる日常

モンスター娘のいる日常 1 (リュウコミックス)

モンスター娘のいる日常 1 (リュウコミックス)


その筋の人には知られたモンスター娘いっぱいパラダイスなちょっとえっちぃ日常系ドタバタラブコメ
以前にも紹介しましたが、3巻が発売されたので再び。
文字通り、モンスター娘たちが主人公の家にホームステイしに訪れ、日常を過ごす話です。
しかもモンスター娘たちは例によって主人公にベタ惚れで、あの手この手で主人公を誘惑してきます!うらやまけしからん!

巻が増すごとに色んなモンスター娘が増えていくので全然飽きませんし、キャラが可愛いことこの上ない。
それでいてモンスター娘たちそれぞれの特徴がしっかり描写されてて、実際にモンスター娘がいたらこうだろうなーと妄想が捗る素晴らしい作品。



セントールの悩み

セントールの悩み 1 (リュウコミックス)

セントールの悩み 1 (リュウコミックス)


ケンタウロスの女の子が主人公の日常系。
ファンタジーっぽいと思いきや、割と真面目にケモノミミ(…と言うより人外っ娘と言った方が正しいのかな)の考察があるリアルテイストな現代学園モノ。
様々な形態(人馬型とか天使型とか)のキャラクターが登場し、生活様式やそれぞれの形態独自の悩みだったり交流を描いた作品で、あんまり萌え萌えしてないのが逆にイイ!

人外属性を抜いても普通に学園モノとして面白いですし、人外っ娘好きな人以外にもお勧めの作品。



ぎんぎつね

ぎんぎつね 第1集 (ヤングジャンプコミックス)

ぎんぎつね 第1集 (ヤングジャンプコミックス)

ぎんぎつね 第8集 (ヤングジャンプコミックス)

ぎんぎつね 第8集 (ヤングジャンプコミックス)


人外っ娘は登場しないけど、話せる狐とかいっぱい出てきて超好み。
神社の娘の主人公と、神使(読んで字の如く)の狐の銀太郎との家族愛とか日常とかそんな感じ。所謂青春モノ?

メインテーマは神社で、神道系の蘊蓄がいっぱいで個人的に結構好き。動物の神使がいっぱい出てくるしね!

ぶっきらぼうだけど面倒見のいい神使の銀太郎と、感情表現が豊かで元気いっぱいな主人公のまことのコンビがすごくイイ!まことは銀太郎を兄か父親のように懐いていて、振り回したりするけど、銀太郎も文句は言うけどそれはそれで楽しそうな雰囲気が良い。

途中から仲の悪かった子たちとも和解して友達になったり、親戚の子を預かってひと悶着あったりと青春っぽい話をしつつ、その中で神道の考え方を活かしたり、ちゃんとメインテーマにも沿って話が進んでいきます。

神道、動物、青春モノが好きな人には超オススメ。



まとめ

今回はケモナー御用達のモノを選択しましたが、他にも「かむかむバニラ!」とかどうしようかなーと思ったのですが、ヒロインの一人がケモノミミなだけでケモナー御用達ではないかと判断し、泣く泣く削りました。そんなにいっぱい一度に紹介出来る気力がないしね!


これからもラノベメインでやっていきますが、たまに漫画の紹介もやっていこうと思います。

バベルスターズ

バベルスターズ (電撃文庫)

バベルスターズ (電撃文庫)

【ストーリー】 人間が『ヒュマ』、動物が『アニマ』と呼ばれ、共に知恵を持つ世界。両種族の間に生まれた獣人『ミクス』は差別と羨望の対象となっていた。
 そんなミクスとヒュマが通う、世界最後の共学校、「塔城共学」に廃校の危機が迫る。学園のピンチに、謎を秘めたヒュマの新入生・獅子山竜巳と、ハムスターのミクス・星野小葉夢の2人が立ち上がった──。学園アニマルファンタジー開幕!

諸君 私は獣耳が好きだ
諸君 私は獣耳が大好きだ

犬耳が好きだ
猫耳が好きだ
狐耳が好きだ
狼耳が好きだ
ウサ耳が好きだ
鼠耳が好きだ
狸耳が好きだ

ラノベで 漫画で
アニメで コスプレで

この世界に存在する ありとあらゆる獣耳が大好きだ

表情とはうらはらに本能的に動いてしまう尻尾が好きだ
毛がもふもふした描写を読んだ時など心がおどる

ベースとなった獣っぽさが表れている様など感動すら覚える

獣っぽく純粋な姿などもうたまらない
支倉凍砂の描く、殆ど毎ページに渡って描かれている尻尾と耳は最高だ
動物形態に変身するとなると絶頂すら覚える

諸君 私は獣耳を望んでいる
諸君 私と志を共にするケモナー諸君
君達は一体 何を望んでいる?

更なるケモノミミキャラを望むか?
狂おしいほど愛おしい獣耳を望むか?
表情が顔以上に現れる尻尾を望むか?


 (ガガガガ ガガガガッ と手を上げた部下達が口々に)

ケモノミミ    ケモノミミ   ケモノミミ
 「 獣耳!! 獣耳!! 獣耳!! 」


よろしい、ならばケモノミミだ!ヽ(´∀`)ノ




ケモノミミが

普通の人間と共存する世界というこの作品。正直こんな世界に行けるんだったら死んでもいい…(大真面目)

ファンタジー世界ならあたりまえの如く登場するケモノミミキャラですが、現代が舞台の割とリアルテイストなこの作品。動物との間に子を成せる技術が確立される以前から、人間以外の動物も言葉を操れるという設定はちょっとファンタジーですけどね。


人間と動物の間に生まれた

新たな種族として「ミクス」、まぁ所謂ケモノミミ(鳥類とかもいますが)が登場するのですが、リアルな現代が舞台と言うこともあって、やはりというか「ミクス」は見下されたり、差別される傾向があるんですよね。

はっきり言ってしまえば、この作品の主軸はその差別や偏見に立ち向かう話です。

動物の血が混じっているイキモノに対する差別や偏見に、主人公たちが友情を確かめ合いながら立ち向かっていく。
正に王道。


なのですが…

モナーとしての欲求は全然満たされなかったよ…。
厳しいことを言えば、これ、ケモノミミでなくても良かったんでない?と思わざるを得ないと言うか。

確かにところどころ動物とのハイブリット故の能力が出てきたりしますが、能力だけであんましそのキャラ自体の描写が薄い…。
それだったら超能力を持って生まれた子供、とかでも良いわけですし。
ケモノミミに限った話ではないのですが、キャラに属性的な特徴があるのにその特徴を最大限に活かせないのはもったいないですよね。
他の属性で言えば、妹キャラで言えば細部は違えども、属性を最大に活かした魅力を引き出している作品はいっぱいあると思います。貧乳キャラなんてどの作品でも弄られまくってるじゃないですか。しかも、それがそのキャラの一部としてちゃんと機能してますよね。


何となく私が感じていることなのですが、数ある属性の中でケモノミミって軽視されがちな属性だと思うんですよ…。悲しいことにラノベだと特に。

ケモノミミ描写が素晴らしい作品と言えば「狼と香辛料」ですが、あの作品は経済がメインの話であるにもかかわらず、実はホロが出ている場面の大半は耳か尻尾の描写があります。
ラノベにおいてあれほど作者のケモノミミ愛を感じる作品はないですよ。


話を戻して

ケモノミミを除いた部分はどうか、と言えばまたちょっと魅力が薄い。
主人公がアクティブな偽悪者で色々頑張ってるんですが、偽悪が見え見え過ぎますし、それに対する他のキャラの反応もまたわかりやすい…。
正直、中盤になる前くらいで展開が読めてしまうんですよ。
例え展開が読めたとしても話に夢中にさせる何かがあればそれは王道として楽しめるんですが、その何かが無いからテンプレ感が漂ってしまうんです。

この作品独自の、この作品にしか無い魅力だと感じられる部分がなかったんですよね。


まとめ

ケモノミミ好きだからこそ、敢えて厳しく☆2つ。
設定や世界観はとても良いんですが、それを活かしきれなかったのが本当に惜しい。
話の展開や、魅せ方という部分で、もっと引き込まれる何かがあれば一気に面白くなると思うのですが…。
つまらない、というワケでは無いのですが、じゃあ何が魅力的か、というと中々出てこない。

もっともっと作者のこだわりを感じたかったなぁ。