姉なるもの
両親を事故で失い、
親戚の家を転々とする孤独な少年・夕。
彼の前にある日突然、異形の美女が現れる。
「大事なものと引き換えに
望むままを与えましょう」
そう言う彼女に夕は、
姉になって欲しいと願うのだがーー。
おねショタ、イイ…。
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ある理由から孤独な少年、夕が偶然「千の仔孕む森の黒山羊」を自称するクトゥルフ的(?)神様に出会い、契約で姉になってもらう話。
サイコホラー的なものかと思ったら超良質のおねショタやんけ…。クトゥルフ系と聞いてたから、てっきりSAN値直葬なおどろおどろしいものかと思ってましたわ。
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(邪)神というだけあって人の常識が無くてズレてる千夜(姉)だけど
夕に花を貰って嬉しがったり、畦に落ちてドロドロの夕を本気で心配したりと
何気ないやりとりに一喜一憂、表情がコロコロ変わるのがまるでホンモノの
少女のようでカワイイ。
夕のことを本気で可愛がってるけど、やはりその本性が邪神だけあって
少しゾクゾクするんですが、大体その展開がエロい。
クトゥルフのお約束(?)の触手で耳かきとかすげぇ発想だと思いました。えろーい!
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少しゾクゾクするけど、それすらおねショタへ組み込む素晴らしい作品でした。
コズミックホラーを内包するおねショタ…おねショタがゲシュタルト崩壊する…。
あ、一応コミックス買わなくてもツイッター上で全話無料で読めるんで
ちょっと読んでみて気に入ったら購入するのもアリかと。
https://twitter.com/anenarumono?lang=ja
狼と羊皮紙
聖職者になる夢を志す青年コルは、恩人のロレンスが営む湯屋『狼と香辛料亭』を旅立つ。ウィンフィール王国の王子に誘われ、教会の不正を正す手伝いをするのだ。そんなコルの荷物には、狼の耳と尻尾を有した美しい娘ミューリが潜んでおり――?
かつて賢狼ホロと行商人ロレンスの旅路に付き添った放浪少年コルは青年となり、二人の娘ミューリと兄妹のように暮らしていた。だがお転婆なミューリはコルの旅立ちに反対し、こっそり荷物に紛れ込み家出を企てたのだ。
『狼』と『羊皮紙』。いつの日にか世界を変える、二人の旅が幕を開ける!
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「狼と香辛料」のホロとロレンスの娘ミューリとコルが主人公の新シリーズ。
前作主人公の子供が新主人公ってのが結構好きな自分としては待望の続編。
先に結論言っちゃうと、『羊皮紙』も面白いけど『香辛料』が面白すぎた…。
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作中でもミューリに言われてますけど、権謀術数をめぐらす腹黒い化け物が渦巻く世界で、良い意味でも悪い意味でも純粋なコルがやっていけるのか、ぶっちゃけとても心配…。
でもロレンスとは毛色は違えども、支倉作品らしく、コルはちゃんと夢を追いかける主人公でした。
そして、ロレンスとホロの娘にして今作ヒロインのミューリ。ホロが文字通り老成した賢狼に対して、ミューリはお転婆な子犬な可愛さ。いやぁ、かわいいですわぁ…。
コルに対する好意を隠さない、コロコロ変わる明るい表情など、母親のホロとはまた違った可愛さがとてもイイ!
コルとミューリの、恋人には見えないけど仲の良い兄妹感は読んでいてほっこりします。
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前シリーズ同様、自分たちの知らない所でことが密かに進み、それに巻き込まれつつも、最後に逆転の一手を打つ、という展開は同じなんですが、ロレンスとホロのやりとりとか、謀略を知っているとどうしても物足りなさを感じてしまう…。
コルとミューリの若さは良く言えば初々しさを感じるのですが、悪く言えば未熟なんですよね。
『香辛料』で感じた、一介の行商人が商会同士の抗争や教会という大きな勢力を倒す、ジャイアントキリングが今回は薄い。
というのも、やっぱりロレンスとコルの経験値の差が大きいのかなぁ…。
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ちょっとネガティブな感想だったけど、面白いことは間違いない。☆4つですね。
登場人物の経験の差的にも、比べてしまうのは酷かもしれません。
『香辛料』と全くの別物として見るのは難しいかもしれませんが、前作を知らないor別物として『羊皮紙』を見れば十分面白いと思います。
IT's MY LIFE
IT’S MY LIFE(1) (裏少年サンデーコミックス)
- 作者: 成田芋虫
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2015/03/12
- メディア: Kindle版
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築五百年のマイホーム、初めてのお客さんは魔法少女でした。
念願のマイホームを構え、早期退職した元・帝国騎士隊長アストラ(35歳)。
引っ越し初日に彼の家に迷い込んできた魔法少女ノア(8歳)。
年の差コンビのドタバタアットホームファンタジー、始まります。
表紙見て即買い余裕でした。と思うくらい素敵な表紙・・・。ラノベの表紙も描いて欲しい。
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パッと見、のほほんファンタジーかと思うじゃろ?
残念!ギャグ漫画でした!
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イカれた登場人物を紹介するぜ!
夢のマイホーム資金が溜まったから、出世街道を惜しみなくリタイアする、おうち大好きおじさんアストラ!
「可哀相に。口を塞いでしまえばもう得意の呪文も唱えられんなあ。(暗黒微笑)」
最初はトラブルメーカーなヒロインなハズが、回を増すごとにツッコミ役とマスコット化が止まらない桃髪銀眼幼女、ノア!
「わたし、ノアっていいます!アストラ様のこれです!」
アストラの幼馴染にしてライバル・・・がいつの間にかヤンデレホモ化してたアストラ大好きおじさん、カイアス!
「今度からお前のこと『アニキ♡』って呼んでもいい…?」
と、その他にも個性豊かなメンツが勢ぞろい!
イツマイメンバーズ!
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まったく表紙から想像できない内容で当初こそ驚きましたが、読み進めるとこれが面白い。
一応メインストーリー的にはシリアスな内容なのですが、基本、インテリア作ってたり、トラブル起きてたり、シリアス:ギャグが1:9な内容だから安心して読めるね!
でもそのシリアスがまーた良いんだわ…。
個人的には5巻のカイくんとエリーゼの話がとても好き。そしてゴアゴアの話は卑怯。
ギャグかと思ったら良い話がちょくちょく出てくるんで飽きないで一気最新刊まで読んでしまった・・・。
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全然詳しい感想描けてねぇ!☆4つ!
ストーリーもだけど、キャラの魅力がとても溢れてる良作。
カラーイラストとモノクロで結構印象が違いますが、どちらも味があってイイ!
あ、獣人もいっぱい出てくるんでケモナーのフレンズたちにもオススメですよ。
ロクでなし魔術講師と禁忌教典
ロクでなし魔術講師と禁忌教典<ロクでなし魔術講師と禁忌教典> (富士見ファンタジア文庫)
- 作者: 羊太郎
- 出版社/メーカー: KADOKAWA / 富士見書房
- 発売日: 2014/08/20
- メディア: Kindle版
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アルザーノ帝国魔術学院非常勤講師・グレン=レーダスは、自習→居眠りの常習犯。まともに教壇に立ったと思いきや、黒板に教科書を釘で打ち付けたりと、生徒もあきれるロクでなし。そんなグレンに本気でキレた生徒、“教師泣かせ”のシスティーナ=フィーベルから決闘を申し込まれるも―結果は大差でグレンが敗北という残念な幕切れで…。しかし、学院を襲う未曾有のテロ事件に生徒たちが巻き込まれた時、「俺の生徒に手ぇ出してんじゃねえよ」グレンの本領が発揮される!第26回ファンタジア大賞“大賞”受賞の超破天荒新世代学園アクションファンタジー!
あとがきの完全金属騒動で持ってかれた・・・。
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1巻出た直後、あらすじ読んで「う~ん微妙!」と思って手を出さなかったらいつの間にかアニメ化やらが決まったりと人気作になってて驚いた。
そんでもってがれさんも中々好評だったもんで、がれさんも言うならいっちょ読んでみっか!と1巻を買い、朝食食べながら読了。そして本屋に戻り2,3巻を買ったのが本日。
・・・あらすじから予想してたよりも面白いじゃない!
最初にあらすじ読んだときは、まーた”無気力だけど実は隠れた実力があってピンチの時に大活躍”という一時期HJ文庫やらMF文庫Jやら角川スニーカー文庫で流行った量産型かぁ、と忌避してたんですが、ホント、予想より面白かった。
確かにストーリー自体はテンプレに近いものでしたが、それでも面白いと感じさせるモノがありました。
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そんでもって何が面白かったのかというと、テンプレートに近いストーリーの中でもちゃんとこの作品の持ち味が感じられたところですね。
魔法バトルモノのお約束通りこの作品も魔術に関する設定があるんですが、主人公グレンが講師ということもあって、その説明が授業シーンでキャラを交えながら進んでいくのがとてもよかった。多少適当な部分はありますけど、地の文でダラダラ解説されず、ちゃんと”お話”として読めました。
あと何気に、生徒たちに軽視されがちな汎用魔術を先人たちが研究し尽くして改良の余地のない完成された魔術だと言う部分とか、”術”と付くものは人に恩恵を与えるが魔術は魔術士にしか恩恵を与えない人殺しの道具だとか、グレンの魔術観も独特で面白い。
たぶん、大筋のストーリーは読めるのに、こういった細かいところで予想のつかないのがこの作品の大きな魅力なんじゃないかな。
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キャラクター同士のやり取りについても、ヒロインの白猫(名前思い出せん…)はテンプレツンデレ臭がするかと思いきや中々良いキャラでした。
板書書き写し終わる前に消されるシーンとか、ピンチのシーンとか、何ですかね、こう、S心をくすぐられる何かが彼女にはありますよ・・・。いぢめたくなるキャラは久々ですわ…。
もう一人のルミアも中々いいんですが、個人的にはセリカさんがお気に。母親ポジですが、私的には仲のいい姉ポジに見えるのですよ。
本人がいないところで幼少期のグレンをベタ褒めだったり親バカ(姉バカ?)なところが姉派な私にはドストライク。
??「バブみを感じてオギャる…。最高に尊い…!」
時代は姉萌えだよ兄貴!
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ということで☆4つ。
面白かったけど感想書くのむずいな!(誉め言葉)
ストーリーはド安定の王道ですが、光る部分が随所にあって面白かった!
現在、2巻読書中ですがやはり面白い。
感想リンク
Galleの本棚 羊太郎 『ロクでなし魔術講師と禁忌教典シリーズ(6巻まで)』 読了
異世界ですが魔物栽培しています。
宅急便で植物図鑑を受け取ったキョウが、部屋に戻るとそこは異世界でした。
チート能力もなく食べるものに困った彼がそこでとった最終手段は、魔物を栽培して食べること!そして、すくすく育ったジャック・オー・ランタンには守ると宣言され、稀少なマンドラゴラには懐かれてワイバーンの孵化にも成功。
いつしか周囲が魔物で溢れかえったキョウは、世界を救った勇者にも狙われるようになってしまい…!?
世界を揺るがす波乱の異世界ファンタジー!!
料理は素材×調理だよ兄貴!
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異世界転移したけど兎にも角にも自給自足だ!
奇妙な植物(魔物)を育てて食べて可愛がる農業ファンタジーライフ。
料理は素材×調理。これをホントに言いたい。
この作品、素材に関してはとてもとても良いと思うんです。
主人公キョウが転移した世界では、野菜はモンスターであり、狩って手に入れるものであり、人間が栽培することはできない。ところがキョウにはそれが出来てしまい、農業で文字通り食っていく。
育てていく植物(魔物)の中には人間とコミュニケーションとれる魔物もいて、キョウはジャック・オー・ランタンやマンドラゴラ、蚕のモンスター(?)と打ち解けて一緒に生活する。さらには植物だけでなくワイバーンやバジリスクなどもペットや家畜として飼い始め、キョウの家族はどんどん増えていく。
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発想はとても面白い・・・っが!調理がダメ!せっかくの農業ライフなのに、肝心の農作業の描写が耕して肥料と水撒くだけ…!圧倒的描写不足!
しかもしかも、野菜(モンスター)を使った料理も結局料理描写は殆ど無いし、食事シーンや料理の味の解説も薄い…!
なぜそこを省いた…!?そこが作品の持ち味で魅せ場でしょうに…。
途中、マンドラゴラは中々芽が出ず、育てるのにとても手がかかった!でもその分愛着もすごく湧いている!と言っているんですが、そこ!そこが読みたいんですよ!
芽が出るのが遅くて一時期失敗したかと諦めかけた、いろんな肥料を試したりして、成熟したときはマジで嬉しかった!・・・その部分をもっと読みたいんです。そうすればもっとマンドラゴラ(ドラちゃん)にも愛着が湧くし、主人公に感情移入できるのに…。
イラストからは圧倒的なマスコット感を出している蚕モンスターのカイコロモチや、ワイバーン、そして途中から加わるミナやフィティスも、居るんだかいないんだかわからない位、話に加わってこないし掘り下げも少ないからなぁ。
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でも世界観とかモンスターの設定やらは擁護とかではなく本当に面白いんです。
ただ、それだけに描写不足やストーリー展開の早さが残念。
正直、力の入れどころを定めてじっくり細かくやればかなり面白い作品になったと思う。描写不足もですが、元のストーリーラインが決まっているとはいえ、この1巻で4冊くらい話が作れそうなほど展開が早いのがなぁ。
素材はイイ、ただ調理がもっと上手ければと思わざるを得ない作品でした。
ゲーマーズ!6
ゲーマーズ!6 ぼっちゲーマーと告白チェインコンボ (ファンタジア文庫)
- 作者: 葵せきな,仙人掌
- 出版社/メーカー: KADOKAWA
- 発売日: 2016/11/19
- メディア: 文庫
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《シュピール王国》の一件で心がクラッシュした天童花憐と上原祐は、ゲーム部で
ただティッシュを頬張る。そして亜玖璃と絶賛『修羅場』初体験中の雨野景太が語る驚くべき想い。
「天道さんが僕に深く幻滅しているようなら・・・その時は潔く、別れようと思う」
壊れかける恋人たちの関係。そんなピンチに乗り出したのは、ほとんど外野なのに無駄に主人公体質なあの青年だった!
「異議あり!きっとこれはいつもの勘違い的なアレです!」
ゲーム部での逆転裁判を経て、天道が出した結論とは!
「雨野君…こんな関係は、終わりにしましょう」
勘違い、暴走関係にも変化が…!?
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葵のセッキーナ先生はマテゴと生徒会以降読んでなくて、ゲーマーズも出てたこと知らない状態で、つい最近本屋で面展されてて「あ、セッキーナ新シリーズ書いてたんだ」と気付いた。そんでもって「葵の兄貴が…成長している…!」と感じる面白さでしたん。
元々会話劇主体の人だったけどメッチャ面白いですやん。全巻買ったろ!の勢いで一気に全巻買いましたよ。
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毎回毎回、続きの気になる終わり方でしたが前回は極悪でした。
結局勘違い的なアレで解決するとは思いましたが、割と致命的なやらかし方だったからどう収集付けるのかすごく気になってました。
結果、元鞘ではありますが意外や意外、景太がここまで男をみせてくれるとは思わなんだ。
本人も言ってましたが、本当に良い意味で天道・雨野ペアは影響し合ってて見ていて楽しい。
景太の成長もですが、初期の無自覚上から目線というか高飛車?な感じだった天道さんが景太に中てられて、どんどんポンコツ感というかダメダメなところが出てきた結果、ここまで愛されキャラになるとは思いもしなかった。
1巻初期の頃なんて、本気で「あ、この娘表紙飾ってるけど当て馬ヒロインなのか」と思ってましたすみません。
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そんでもっていよいよ明かされる雨野(弟)。
星ノ守(妹)も中々にクセのあるキャラだったんで、ある程度予測はしていましたがやはりお前もか…。意外な新キャラ登場でただでさえ迷走感があった一行がもはやカオス・・・。
しかし、肝心の一行の関係性は一気に進みましたね。
天道・雨野ペアが元鞘に戻り、もはや展開的に<MONO>の一件はどうしようも無いのでは…。と半ば諦め(?)てましたがまさかここでこう来るとは…!私個人的にはこのまま、”三角関係勃発!ヒロイン二人による熾烈な正妻争奪戦!!”が始まって欲しいまでありますが、どうなることやら…。
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ホント、展開はカオスなのに落とすところはきっちり落とす安定感。面白い。
思い込みや勘違いによる暴走ラブコメもいよいよもって佳境ですね!オラ、ワクワクしてきたぞ!
ただギャグはあってもドシリアスは無いドタバタラブコメなので、安心して続きを待ってます。
● 感想リンク
「……私も名前呼び、されたいです……」 - いつも月夜に本と酒
エルフ嫁と始める異世界領主生活
エルフ嫁と始める異世界領主生活 ―俺の住む島に異世界が来ちゃったんだが― (電撃文庫)
- 作者: 鷲宮だいじん,Nardack
- 出版社/メーカー: KADOKAWA/アスキー・メディアワークス
- 発売日: 2016/01/09
- メディア: 文庫
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エルフ嫁と始める異世界領主生活 (2) ―そうだ、この異世界に学校を建てよう― (電撃文庫)
- 作者: 鷲宮だいじん,Nardack
- 出版社/メーカー: KADOKAWA/アスキー・メディアワークス
- 発売日: 2016/06/10
- メディア: 文庫
- この商品を含むブログを見る
東京都の南の果てにある、俺の住む離島ーの端っこに、異世界の一部が半島丸ごとやってきた!?しかも領主な娘さんなエルフ美少女が、俺の嫁になったんだ・・・って、何を言ってるのかさっぱりわからないと思うが、俺にもちっともわからないぜ!
しかし、いざ領主になってみれば、土地は疲弊し住んでる人は難民寸前。食糧問題から衛生管理まで、問題山積みの異世界領。あまりの事態に村も、都も、政府だって動けない。
それなら、領主になった俺が何とかするしかない・・・のか!?と、とりあえず炊き出しだ!
手持ちの技術で異世界を救う、異世界⇒日常ファンタジー!
これは異世界転生モノですか?いいえ、法律条例等と戦う話です。
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ぶっちゃけ イラストがNardackさんだったから買いたかった。後悔はしていない。
内容はまんまあらすじ通りの内容。
コスプレイヤー幼馴染とその姉でロリBBA(巨乳)とキャッキャウフフライフだった主人公由太の元に、島ごと日本に転移してきたエルフの嫁が出来て公共事業的支援を始める話。
農耕技術が古くて食糧難?現代技術でなんとかしてやろ!→そもそも孤島だし知識とは知ってても自分らにはそのノウハウ無いし無理や…。
水不足?海水から真水を作る機械あったからそれ使ったろ!→その機械借りるには手続き必要だし、そもそも異世界島が日本国と認められずに扱いあぐねてるから当分は厳しいで・・・。
みたいに、現代日本と行き来ができるからって何でも上手くいくわけじゃない。異世界チートは使えない中で、状況を由太の発送と周囲の協力で何とかしていくのは異世界チートには無かった面白さでしたね。
というか条例とか法なんかのリアルさを思いっきり持ち込んでる異世界モノって確かに見たことないわ・・・。
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ただ、何か物足りない…!
キャラはみんなそれぞれ役割というか特色があって良いんですが、なーんか物足りない…。
ストーリーには文句ないんですが、キャラクターに作品独特の味が無いというか…。設定通りのキャラが殆どで、会話劇が多い作品なだけにとても惜しい。
ただ、作者さんが書きたい、力を入れている部分やキャラは例外。
1巻後半の由太の独白とかは中々来るものがありましたし、主人公らしさが感じられる部分でした。
無理にサブカルネタ入れなくても良いと思うんだけどなー。
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ストーリー的には結構いい線いってると思うんだけどキャラの部分で
もう一味欲しい感じ。
今2巻まで読みましたが、問題が起こる→解決に奔走という流れはいいんですが、その最中のキャラ同士のやり取りにテンプレ感が出始めてるのが不安。
あ、ロリなくせに愛人立候補のフィレレはとても素晴らしかったです。この調子で毎巻モン娘ヒロインを増やしていくのもアリ?