葉桜が来た夏
- 作者: 夏海公司,森井しづき
- 出版社/メーカー: アスキーメディアワークス
- 発売日: 2008/04
- メディア: 文庫
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当初は戦争同然の状況だったが、現在は講和も結ばれ、琵琶湖周辺は彼女らと人間の居住地となっている。
南方学は過去にあった事件からアポストリを憎んでいたが、父親の独断により、”共棲”と呼ばれる居住地のシステムに無理やり参加させられることになる。そして学は葉桜というアポストリと出会う。
他の感想サイトさんではあまり評価はよろしくなかったのだけど、三巻まで発売されたので買ってみました。
他のサイトさんでも言われているように、中盤で学がいきなり回心するのにはちょっと違和感を感じましたけれど、話事態は結構読み易く、悪い印象はなかったです。ただ、やっぱりキャラクターの印象がちょっと弱いとはかんじましたね。
問題の学の態度ですが、最初はアポストリに襲われたところを葉桜に助けられても、
「おまえらに助けられるくらいなら、死んだほうがマシだ」
と言うぐらいアポストリ嫌いで、その理由も読んでいると納得するものなのですが、途中から
「確かに俺はアポストリは嫌いだ。でも、そんな風に苦しんでいるおまえを見るのもなんか嫌なんだよ」
って変わるんですから、最初の学の気持に同調していた分、強引かな〜とは思わざるを得ないですね。
葉桜に関しても性格の割に、学にさんざんアポストリの批判を言われても、反論が弱いと感じました。
でも、
「・・・。だって、一度やってみたかったんだもの。資料で見てとても面白そうで、いつか外に出たら絶対やってみようと思ってたのよ。昨日来た時ここにあるのを見つけて、それで・・・」
という、ギャップはよかったw
他にも学に興味を示す、ちょっと変わったクラスメイト岡町灯日や、見た目は葉桜よりも若いのに、伯母の茉莉花など、磨けばもっと光りそうなキャラクターはいたので、この先に期待して読んでいこうと思います。