聖剣の刀鍛冶#2.Blacksmith
- 作者: 三浦勇雄,屡那
- 出版社/メーカー: メディアファクトリー
- 発売日: 2008/05
- メディア: 文庫
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一巻は、まあまあ面白い程度の印象だったのが、この巻で一気にお気に入りになりました!
始めは、ルークを帝国の刀鍛冶に迎えようとするシャーロット・E・フィーロビッシャーと彼女を守る3人の女剣士が中心となって話が進んでいきます。
最初は敵だったのに、事情を知ってからは4人を助けようと奮闘するセシリーは、とてもまっすぐで素直にかっこいいと思えました。五話でヴァルバニル対策会議をする各国重役に対しても、竦むことなく立ち向かう姿勢は、他の作品にはなかなか見られないヒロインですね。
しかも今回は、セシリーのかわいいところがいっぱい出てきます!例えば家の使用人に無理やりメイド服を着せられ、その姿をルークに見つかったとき、
セシリーは燃えるように紅潮した顔をぶんぶん横に振ってまくし立てた。
「違う!これはっ、フィオがっ、無理矢理っ、おつかいっ、誤解だッ!」
「わけがわからん」
「き、きききき騎士の騎士足るゆえんはかっこうではなくそのホンシツにあるのであってたとえ使用人の服を着ようともわわわわわわたしが騎士であることには変わりなくそのホコリも失われることはななななななな」
「落ち着け」
「見るなぁ!」
という具合にかなり大変なことになっています!ここは挿し絵にもなっているのですが、かなりのニヤニヤものですw
他にもルークと買い物に出て動揺したり、ここぞとばかりにセシリーの株が上がってますよ。
今巻のメインであるルークの過去とリサの生い立ちが明らかになりることによって、二人の関係も変わってきます。
今後、セシリーの最大のライバルになるのは意外にもリサかもしれませんね。
セシリーもリサもアリアも、今回は全員が輝いているので、もう文句なしで☆五つです!