ゼロの使い魔16
ゼロの使い魔〈16〉ド・オルニエールの安穏(ティータイム) (MF文庫J)
- 作者: ヤマグチノボル,兎塚エイジ
- 出版社/メーカー: メディアファクトリー
- 発売日: 2009/02
- メディア: 文庫
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大人気シリーズも、もう16巻ですが勢いは衰えず楽しめる作品です。
ルイズがデレ期に入ってからの、うざったいほどのイチャイチャぶりとギリギリのところでいつも邪魔が入るのも健在ですが。手を変え品を変え、読者を楽しませようとする作者の努力が伝わってきます。
前巻が戦闘メインだったのでこの巻ではギャグ&イチャパートですが、所々に見られる陰謀の匂いが続きを気にさせるようになっているので話の始めから終りまで一気に読んでしまいました。
それに、もう収まっていたと思ったアンリエッタの火がまた点くとは予想外でしたね。もう才人とルイズの関係は揺るがないと思っていたのですが、まだまだこの二人には発展の余地があるようです。お互い相手の気持ちは分かってきているのに、それでもすれ違ってしまう。この作品は普通の作品ような、付き合ったらゴール、からまた一歩踏み出しているのでこれからの展開が予想し難くて、それがおもしろい。
「〜あなたを弁護するわけではないけれど、どちらのあなたもほんとうなのだと思いますよ。わたくしもそう。あなたが親友の恋人だから、忘れようとも思うのです。でも、もう一人のわたくしは、そうは言ってくれないの。”そんなの関係ない”と言いつづけるのです。でも・・・、わたくしは、それがおかしいとは思いません。人間とは結局、そういう生き物なのですわ」
アンリエッタの再点火は意外でしたし、彼女の言ったことは言い訳に聞こえるかもしれないけど真実だよな〜と思いました。
あと何気に自分は、シエスタが最近干されぎみだったのでこの巻からまた出番が増えてくれるのはうれしかった。何だかんだ言ってルイズと才人の関係を守っているし、二人のイチャイチャの抑止力になっているのでシエスタの存在はこの作品には欠かせないでしょう。
女王になってしまったタバサも安寧のときは遠く、まだまだ苦労が続きそう・・・
この子が一番幸せになってほしいですよ。もう、三月にでるタバサの冒険は絶対に買いですね。
巻の最後で、次巻は激動しそうな伏線がたっぷり出てくるので、17巻が今から待ち遠しい・・・