葉桜が来た夏2星祭のロンド

【ストーリー】身体能力と科学技術に優れ、女性のみで構成される異星人―アポストリ。その評議長の姪、葉桜と”共棲”することになった南方学は、人間とアポストリの交流フォーラムに出席するため東京に訪れた。そこで学たちは星野友深と名乗る、奇妙な少女に出会う。彼女は素性も事情も話さず、アポストリ居留区駐在日本大使である学の父に連絡を取ってほしいと言う。しかし彼女には謎のアポストリハンターや自衛隊からの追手が迫っていた・・・

自分的には続いてほしい作品の二巻目なんですが、前巻よりは違和感が少なく読めたと思います。

前巻の事件で、とりあえずアポストリに対する強烈な憎悪は無くなった学ですが、そこさえ割り切ってしまえば物語自体は面白かったです。
ただ今回は葉桜にちょっと違和感。まぁ、全然気にならない程度なんでいいんですが、明らかに学に好意持っちゃってますね〜
ちょっとセリフを抜粋

「す、ストレートと癖毛、どっちが好き?」

「ていうかじゃああいつフリーなんだ?そっかぁ、ふぅん。あたしが取っちゃおうかな」
「な・・・!?」
「結構面もいいしなぁ。あんま押し強くなさそうだけど、こっちがリードするなら逆にいいか」
「だ、だめよ!だめに決まってるでしょ、そんな」
「なんで?」
「だった学は私の共棲者なのよ!」

ん〜、好意を持つのはいいんですけど、もう少し時間をかけてくれた方が自然でよかったかな〜

内容は
上記のように東京を訪れた学の前に星野友深という少女が現れるんですが、この子もだいぶ大きな秘密を抱えてまして、その秘密がまたなんとも・・・
その秘密をめぐって話は進み、正直途中まで学たちは巻き込まれた部外者なんですが、ストーリーが進むにつれて関係者になっていきます。
前巻はアポストリ側の脅威だったのですが、今回は人間側の脅威ですね。なので二巻までだと、この話は子供たちが大人の政治の世界に振り回されてばっかりなので、人によっては好き嫌いがはっきりしそうだと感じました。
ただ、学がその大人たちに立ち向かってゆく様はよかったと思います。

新キャラの星野に関して、
星野は抜粋の中で葉桜と会話している人物です。強気な性格をしてはいますが、自分の特異な立場に悩まされ、内側はとても弱い子です。
学はそんな星野を何故か放っておくことができず、葉桜が反対するも、彼女を助けるために奔走します。最後に星野の秘密が明らかになると納得がいくんですが、星野の後半のあのセリフはこのストーリーのなかで異彩を放っていますねw
いいキャラをしていた分、これから出番が少なそうなのが残念・・・

三巻もあらすじを見る限り、またシリアス分大目のようですね〜
この物語はシリアスも重要だとは思うんですが、もう少しシリアスを減らして、平和な話が読みたい・・・