Ｃ３Ⅵ‐シーキューブ‐６

C3‐シーキューブ〈6〉 (電撃文庫)

【ストーリー】無事に文化祭を終え、フィアたちは期末試験を控えていた。赤点があってはその後の休みに支障が出る！前回赤点ばかりだったフィア（＆白穂）の赤点脱出のために夜知家で委員長こと上野錐霞・サヴェレンティ・白穂・体育教師の潰道忌を交えて勉強合宿をすることに。しかし、ふとしたことで謎の『幽霊』に追われる穏天崎切子を保護する。なんでも、見覚えのない『哭き叫ぶ首無し人形』を渡せと言われているらしく・・・

各所で（挿絵等が）話題の作品第六弾！

この作品を普通の本屋で購入するには色々と覚悟が必要だ・・・

さて、今回も何やら怪しい人物がたくさん出てくるのですが、この話のメインキャラは初出の体育教師・潰道忌（かいどういみ）ですね。
彼女（最初の挿絵を見るまで女性と気付かなかった…）は、呪われた道具に纏わる事件を経験していて、その出来事から呪われた道具に苦手意識を持ち、また、大切なものを守れるようにと強く在ろうとする人です。ちょっと性格が変わっていますが、いい先生でもあります。

ただ、新キャラが登場するのはいいんですが、毎回毎回新キャラを出しているとだんだんキャラ一人一人が荒くなっていくような・・・
この潰道忌も、教師で一般人ですが、なんか委員長とキャラがかぶっている気がして、どうも新鮮さが足りないと感じました。
本当ならもう少し一人のキャラを掘り下げてほしいところです。

話の展開は相変わらず予想をひっくり返してくれるんですが、そろそろ何らかの変化を見せて欲しいですね。特に春亮がただのハーレムの主人公ではなく、物語の中心に食い込んで来て欲しい。このままだと戦いは女任せの情けない奴になってしまう・・・

でも、
相変わらずサービス精神は驚異的ですね。
作者・絵師・編集の全員で読者を引きずり込もうとしているよ、この作品。
っていうか、カラー３ページ目の白穂・サヴェカップルは「遊ぼう！」じゃすまないと思う。

「ふ、あ・・・やだ・・・夜知っ！お前、お前、何をっ・・・！」

あと、委員長さんがある意味大活躍！今回の委員長さんはヤヴァイね☆
意識してやったわけじゃないのに、このセリフだけ抜き出すと何故かすごい妄想力を掻き立てることに・・・
今までそんなに委員長さんを気にしてなかったけど、188Pの挿絵とセリフは強烈でした・・・

それと、最後の訂正の挿絵ですが、
私は委員長さんが制服脱いでたとは気づいてませんでした。
文章だけでなく、わざわざもう一度挿絵を書いてくれるとは流石は電撃文庫！やることがしっかりしてますね〜

新しい組織も現れ、ますます今後の展開が怪しくなってきました。
次巻もいろいろと（強調）期待してます！