ラノベ部

ラノベ部 (MF文庫J)

ラノベ部 (MF文庫J)

【ストーリー】物部文香はごく普通の高校一年生。文香の入学した公立富津高校では生徒は何らかの部活動に必ず入らなければならないのだが、文香は入学してから一週間たってもどの部活に入るか決めていなかった。そしてあるちょっとしたことを切っ掛けに、軽小説部という部に所属することになった。これはライトノベルを読んだり、ちょっと変わった友人や先輩たちとの一風変わった、どこにでもありそうで、無さそうな、でも楽しいの日々の物語です。


私はこの平坂読さんの「ねくろま」がちょっと苦手で今まで手を出しずらかったのですが、公式サイトで立ち読みしたところ、思っていたより雰囲気が良かったので購入しました。

内容は特に何かすごいストーリーがあるわけではない、日常系のお話なんですが、これはおもしろい!
これはラノベを多く読んでいる人ほど面白くなる作品だと思います。べつにあまり読んでいなくても面白くはあると思うんですが、多く読んでいる人は絶対に読むべき!私もラノベ歴はまだ4,5年くらいですが、かなり楽しめました。
大体の内容はライトノベルに関するあるあるネタなんですが、そのネタ元が分からなくてもキャラクター同士の会話自体が面白いので、特にネタ元を知らないと楽しめないという事もありません。ただ、知らないよりは知っていたほうがより楽しめるという事もありますね。でもそれが切っ掛けで元ネタのラノベを読むようになるかもしれないので、どちらの人も楽しめると思います。

キャラクターに関しては
一年
超マイペース姫・物部文香
無口赤面キャラ・藤倉暦
スポーツ万能少年・吉村士郎
二年
ラノベ部部長、姉御肌・浅羽美咲
かなり深い腐女子桜野
美少女系男子&超毒舌・堂島潤
ラノベ部の良心(というかツッコミ役)・竹田龍之介


大抵、この七人の中から各話ごとに三、四人づつ部室でダベります。感じとしては「生徒会の一存」シリーズに近いですね。

ただ、とにかくキャラクターの会話に共感してしまいました。ライトノベルの定義についても考えた事はあるし、初っ端のケモノミミの話は何時間かずっと考えた事がありましたよw
キャラクターもそれぞれ魅力的で面白いし、特にリレー小説では各人の特徴が現れていてホントに面白かった!

こんな感じで、笑いあり、感動ありのありそうでなさそうな日常、でも読んでいるとホントに羨ましくなってきます。部活でなくても、この感想ブログのような、皆で楽しさを分かち合いたい、と思う人は必見もののお話ですね〜。

まだ手を出していない人は、せめて公式サイトで立ち読みしてはいかがでしょうか?