タバサの冒険3

【ストーリー】十二歳のガリアの王族シャルロットは、優しい父と母に囲まれて、何不自由なく、幸せな生活を送っていた。だがある日、王位をめぐる確執から父が暗殺されてしまう。続けて母は毒を盛られ、心を失った。ひとり残されたシャルロットは表沙汰にできないような危険な任務を請け負う北花壇騎士に叙される。

冷たく神秘的な少女「雪風のタバサ」誕生が語られる、シリーズ第三弾!


(´;ω;`)ブワッ

完っ全に油断してたー!何この本編とのギャップ!

一冊の中に四話収録されているのですが、二つ目をのぞく最初の二話はシルフィードとの出会い編とタバサの内面の変化が中心でした。でもそこで、あ〜和むわ〜って油断させておき、最後の一話で仕留められました。

もうね!本編のイチャイチャパラダイスと同じ世界なのか!とツッコミたくなるくらいシリアスなの!文の表現も坦々と語られててそれがまた・・・
明るく活発だったシャルロットだった時代から二つ名道理、凍てつく怒りを秘めたタバサへと移る過程がものすごいリアル。
事件が起こるまでは本当に只の女の子だったシャルロットがここまで歩んできた苦痛の道を想像すると、涙無しにはいられないね!
本編の感想でも書いたけど、この子は本っ当に幸せになってほしい・・・

シルフィードは、とにかくタバサの笑顔が見たかったのだ。
せっかく、ガリア王の支配から逃れることができたのだから、朗らかな笑みを浮かべてくれるようになってほしいのだった。
シルフィードの胸には、あの過酷な任務の数々が蘇る・・・。
もう、タバサはあんなことをしなくていいのだ。だから心を押し殺しているような無表情はやめて、笑みを浮かべてほしい。


シルフィードも喧しいイメージしかなかったけど、三話でタバサが幸せになれるようにと奮闘する姿を見て変わりました。何にも考えてなさそうだけど、タバサのために一生懸命がんばってるじゃん。

「安心して、シルフィード。わたし、ちゃんと笑えるのよ。ううん、笑えるようになったのかな?でも、恥ずかしいから見せないだけ。(後略)」


タバサも普段無愛想だけど、たまに見せるこういった表情が魅力的ですね〜



本編もクライマックス間近で、この外伝もこの巻でラストっぽいですね。最後には幸せな結果が待っていることを願います。