オトメな文具。初♡修復
- 作者: 淺沼広太,なつきしゅり
- 出版社/メーカー: エンターブレイン
- 発売日: 2009/03/30
- メディア: 文庫
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憧れのスクールラブをエンジョイするため、美少女が多いと噂の陵葉高校にやってきた俺。さっそく強気美少女・強子ちゃんにひと目ぼれして大興奮! でもこの学校、なんか怪しいな? 巨大消しゴムは飛んでくるし、女の子がマッチョな怪人と闘ってるし。実は強子ちゃん達は学園を守るために闘う文具・アニマテリアルズ! そして俺は彼女達を修理する素質を持つ者・リペアラー……ってことは触りまくりッ!? ピュアな文具と戯れムフフな妄想ラブコメ発進!!
残念ですが、初ファミ通文庫の感想で初☆二つになってしまいました〜
ん〜、ヒロインたちが文房具の付喪神で、彼女たちを修復する能力を持つことになった主人公。っていう設定はなかなか面白そうだと思ったのですが、なんか物語に入り込めなかったな〜
まず、主人公が変態なのは最近では多く見られるのでそれほど気にしてなかったんですが、ギャグでもシリアスでも変態一本調子だったんで緊迫感が感じられなかったんですよね。
比較するのは良くないと思いますが、例に出してみれば、変態の代表「いぬかみっ」の主人公・啓太なんか普段思いっきりふざけてますが、緊迫した雰囲気ではかっこいい姿を見せてくれますよね。たぶんギャグ分とシリアス分の使い分けがはっきりしているからこそ、いざと言う時にかっこいい姿が引き立つんだと思います。その使い分けと言うか、スイッチが曖昧だからグダグダ感が出てしまったのかなと。
あと致命的だったのがヒロインたちの心の変化。
章の合間合間にヒロインの強子の心情が語られているんですが、それがどうしても共感できなかった!
どうしてそんなに主人公に惹かれるの!?って毎回疑問に思いました。それは他のヒロインたちにも言えますけど。
文章でも、今は誰の視点なの?って何度か迷ったりしたんですが、それ以前にキャラクターとその心情が受け付けられなかったな。
設定は面白かったんで、あとキャラクターたちに魅力があればもっと評価は上がったんじゃないかと思います。
ちょっとこのままだと続きは買わないな〜