緋弾のアリア2 燃える銀氷-ダイヤモンドダスト-
緋弾のアリア (2) 燃える銀氷 ダイヤモンドダスト (MF文庫J)
- 作者: 赤松中学,こぶいち
- 出版社/メーカー: メディアファクトリー
- 発売日: 2008/12/25
- メディア: 文庫
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二巻にして面白さが安定したみたいですね〜
一巻を読んだ時点でかなり期待はしていましたが、それを裏切ることなくより一層楽しませてもらいました。
この作品は何より、物語の雰囲気作りがうまいですね。最初から最後まで目を離すことを許さない魅力を持つ文章。流れるような展開。そして魅力的な設定とキャラクター。これらすべてが重なって、分量的には300pに満たないながらも読み応えがバッチリです。
今回の中心人物はキンジの幼馴染・星枷白雪ですが、1巻でのヤンデレの片鱗を見事に見せてくれましたw
『―――キンちゃん―――』
白雪のなんだかコワイ声に続いて、
ざく。
包丁で大根か何かを切る音がした。
『―――どうしてウソつくの?』
ってこわーーーー!!!流石にこれはないわ!
たぶんこういった人が一歩踏み外すとストーカーとかになっちゃうんだろうな〜・・・
普段は大人しく従順、何事もそつなくこなす秀才タイプですが、一度キンジに近づく女がいると武装巫女として豹変する姿はかなりインパクトがありましたよ。若干妄想癖入っているときなんかも笑えました。
アリアだけでもかなりのハイテンションなのに、白雪が加わったことでかなりの乱れっぷりです。
そして、
今回の事件は誘拐魔から白雪を護衛しながら話は進みます。
ボディーガード中はほとんどギャグパートですが、白雪と二人っきりのときのしんみりした話もよかったですね。
白雪が抱える『星枷』という大きなカゴ、その中から解放させたいキンジの振舞いは通常モードですが、カッコ良かったです。
ですが、いるかも分からない伝説の「魔剣」からボディーガードするうちにキンジとアリアはまた喧嘩別れみたいになり、大ピンチになりますが、そこからのヒステリアモードのキンジの活躍は緊迫した雰囲気と期待感でドキドキでしたが、別の意味で終始ニヤニヤでした。
「・・・ちょ、ちょっと嬉しい。で、でもちょっとだからねっ!」
「アリアが嬉しいと、俺も嬉しいよ。じゃあ――アリアも、俺を信じてくれるか?」
「・・・う、うん」
こくり。とうとうアリアは子供が大人を見るかのような視線で俺にうなずいた。
もう完全にアリアはヒスモードのキンジの虜ですねw
253pのイラストはハマりすぎです!
正体を現した「魔剣」のキャラはまたまた意外な歴史上の人物でしたが、うまい使い方だな〜と感心しました。
本文中に散りばめられた伏線とかも複雑すぎず、かといって分かり易すぎることなくちょうどいい具合だったと思います。
ラスト、一件落着と思いきやそこで「続く!」という終わり方に次巻を期待せざるを得ませんね!