聖剣の刀鍛冶4 #Hero
- 作者: 三浦勇雄,屡那
- 出版社/メーカー: メディアファクトリー
- 発売日: 2009/01
- メディア: 文庫
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アニメ化も決定し、人気急上昇中のファンタジー叙事第四弾!
相変わらずの熱い展開とキャラクターの魅力で楽しませてもらいました!
ルークはバルバニル復活までの時間とは別の『自分に残された時間』に焦り、軍国の聖剣師との技術交換をするために軍国を訪れます。
今までだったら変にプライドを持つが故に、絶対に他人には頭を下げることをしなかったルークが、これまでの様々な出来事でようやく『吹っ切れた』のには、読んでいるこちらも胸の中のわだかまっていたものが抜けて気分爽快でした。
良い意味でがむしゃらになったルークはガキっぽさが抜けて本当にカッコいい男になりましたね〜。これはセシリーが惚れるのもわかりますよ。
助手のリサも前巻での事件からルークと『共に失っていく』覚悟―『お互いに補って生きていく』ことを決意して、ますます魅力が増しています。
途中厄介な事件はあったものの、なんとか無事に軍国に着き「彼女ら」に再会するのですが、残念ながら軍国の女王ゼノビア・Q・ランチェスターのインパクトで薄れてしまいましたね^^;
このゼノビアなんですが、またまたいいキャラクターしてますね〜
こういった設定のキャラはそんなに珍しいものではないと思うんですが、女王としての威厳を持ちながら、女子特有のノリ
「ゼノビア様、どうなさったのですか?」
「セシリーの恋愛談(コイバナ)だ!」
「なんですって!?」
も持っていて、いい感じに外見と中身があってなく、また、シリアスと普通の使い分けがうまいので飽きませんね。
このシリーズは毎回毎回新キャラは悪役も含め、魅力的な人が多いです。
そして何より今巻の見どころは、前巻での雪辱を晴らすところでしたね。
またもシーグフリートが嫌ーな敵として現れるのですが、そこは前のようにはならないぜ!とばかりに、ルークとセシリーたちが大活躍してくれました。
完璧に吹っ切れたルーク、『魔剣』という運命に真っ向から立ち向かう決意をしたアリア、ルークに追いつくために強くなろうとするセシリー、彼らの戦いはホントにスカッとしました。
特にルークの活躍は正に『Hero』でした。
最後に”聖剣の鞘”というまたしても気になるキーワードが出てきます。いったいキャンベル家の”役割”とは何なのでしょうか!?
「・・・き」
「きっ!?」
「・・・馬子にも衣装ってやつだな」
しかしセシリーは誤魔化されない。
「今『き・・・』と言いかけただろう!続きを言え!なんだ!?もしかして次の言葉は『れ』なのか!?そんな馬鹿なと言わせろ!」
ぶっちゃけそれよりもこの二人のこれからが気になるところ!