緋弾のアリア(3)蜂蜜色の罠―ハニー・トラップ―

【ストーリー】アリアに変装した峰理子に誘い込まれ、遠山キンジは「一緒にドロボーやろうよ!」と妙な依頼を持ちかけられる。乱入してきた本物のアリアと共に最初はためらっていたが、二人にとって有益な交換条件によってその依頼を受けることに。そしてその依頼の内容とは謎の組織イ・ウーのナンバーツー、『無限罪のブラド』からリュパン家の秘宝を盗み出すことだった!

大スケールアクション&ラブコメディー第3弾!


だんだんサービスカットが増えてきている…いいぞもっとやれ!
と、サブタイトルがハニートラップなだけにピンク色なシーンが増量中な一冊でした。


今回のメインは昨日の敵は今日の友、峰理子です。
何かとかわいこぶって裏表が読みにくいキャラでしたが、この巻では一層どこまでが本心でどこからが演技なのかがわかりずらかったですね。

ただ、今回は理子のバックグラウンドに関わる話なので、素の意外な一面などが見れて面白かった!


物語は、理子が母親の形見でリュパン家の家宝ともいえるロザリオを、イ・ウー退学時に組織のナンバーツーであるブラドに奪われてしまい、その奪還のためアリアとキンジを利用するという流れで進みます。

そしてキンジを利用するために理子はハニートラップを駆使するんですが、ことごとくトラップにハマってしまい散々な目にあうキンジが羨まs…哀れでしたw

しかも理子だけでなく、前回『星枷』というカゴと共に自制とか倫理感などから解放された白雪の迫りっぷりもハッチャけてて、益々キンジの貞操が危うい状況になってます。
残念なことに一か月実家に帰るそうですが、本家から帰ってくる頃は夏休みですね〜…後が怖そうだw


そしてブラドの住む館へ、アリアとキンジは執事&メイドに扮装(という名のコスプレ)し潜入しますが、ちょっとここのあたりはネタがあざとい感じがしてペースダウンでした。
その後の最後までの展開も物凄い速い上に、ブラドの設定なんかもちょっとファンタジーが入っていたので現代ガンアクションのイメージからちょっと外れた感があります。弱点なんかもちょっと強引な気がしましたし。
ここまでの化け物が出てきた割にそれが敵組織のナンバーツーだと、これから強さのインフレまで起きそうでこの後の展開が心配です。

武偵といった非ファンタジーが題材なのだから、もう少し戦闘の駆け引きが色濃くなった方が全体的に見たときに引き締まった印象ができていいと思うんですがね〜。

ただ、前回ラスボスのジャンヌを再登場させたり、レキや武藤などのサブキャラの使い方は相変わらずの上手さなので、ガンアクションというジャンルを重視しないのであればこのままでもいいのかな?
私としては、もう少し日常編を入れるなどしてキャラクターを掘り下げてほしいですけど。


全体的にみると今回はアリアの出番が若干減り、他の理子やレキにスポットが当たっていましたね。
いつものどこか余裕のある理子とは違い、本気で戸惑う姿にニヤニヤできましたし、レキも少しずつ見せ場が増えてきて面白かったです。

最後に急展開が起こる寸前での『続く!』は見事でした。