電波女と青春男2
- 作者: 入間人間,ブリキ
- 出版社/メーカー: アスキーメディアワークス
- 発売日: 2009/05/10
- メディア: 文庫
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【ストーリー】E・Tゴッコをして空を飛び(墜落ともいう)、遂に藤和エリオが布団を脱ぎ、社会復帰することに!でも親鳥についてくる雛のように俺から離れない!?そんな調子でバイトの面接や美容室に付き合ったり、俺の青春ポイントがエリオの社会復帰ポイントに変換されているような…?でも天然癒し系のリュウシさんと長身コスプレの前川さんが家に泊まったり、ペットボトルロケット作って飛ばしたりと何気に青春なのかな…?
…というわけで第二巻。
う〜ん…
割と期待してたんですけど、何か物足りない…かな?
前回のE・T事件で引きこもり宇宙人から足を洗って社会復帰することを誓ったエリオ。
今回はその社会復帰の手伝いのために真くんや女女さんがいろいろと行動を起こすんですが、1巻にはあった何かが無くなった気がしました。
1巻の布団ぐるぐる変人から抜け出したエリオが新たに人見知りキャラになったのはひな鳥みたいで可愛いと思うところは多かったし、相変わらず癒し系なリュウシさんや変なコスプレの前川さんも面白かった。でも、何か足りない。
たぶん良い意味でクセというか毒というかそんな感じのものかな?
前のあの電波っぷりとか変な部分が減ったのはある意味いいのかもしれませんが、それが無くなったことでどうにも突出したものが無くなってしまったのかも。
2巻は女女さんと山本君の話、町田のおばあさんとエリオの社会復帰への道など、1巻ではできなかったこと、リュウシさんと真くんの関係の変化など、見どころは沢山あるんですが、どうにもこのシリーズの持ち味だと思っていたものが薄れてしまった印象がありました。
あと、1巻の感想で書くのを忘れていたんですが、イラストのブリキさんの絵は白黒でもちゃんとカラーで描いているような丁寧さで、カラー・白黒両方とも結構好きだったんですが、2巻だと挿絵のほうが本当に白黒になっていたのが残念でしたね。いや、でも人の表情とか雰囲気の再現は前巻同様上手でよかったですよ。
ラストは何気に感動できて結構よかったと思いますが、全体的に普通になってしまったな〜と思う2巻でした。
でも3巻に期待!
因みに1巻ラストでの「イトコと学校行くの、楽しそうだから」のフラグは完全にスルーですか?そうですか。