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ぱんどら

ぱんどら (MF文庫J)

ぱんどら (MF文庫J)

【ストーリー】富士山キヨタカは性格は至って普通にもかかわらず、目つきが悪いのと喧嘩が強いことで不良連中からからまれまくる人生を送っていた。高校に入学してもそれは変わることはなかった。しかし、変な夢を見た次の日からキヨタカの日々は一変する。魔女の格好をした見た目小学生の穂村ハルマに下僕になれと言われなし崩し的によくわからない儀式に付き合い、謎の箱を開けて<災厄>を開放してしまった!そしてキヨタカとハルマは偶然キヨタカの右腕と融合してしまった<災厄>封印兵器、パンドラを使って<災厄>を封印することに!




西野かつみ先生と言えばその筋の人ならば誰もが知っているであろう、並みのエロコメを凌駕する「かのこん」の作者です。
今作もきっと…とある意味期待して読んだのですが…

いや、面白かったですよ?ちょっとですが、えっちぃですよ?でも期待した分だけ落差が大きいというか…
この本自体はそれなりに面白かったと思うんですけど、どうしても「かのこんの作者」と思うと物足りないんですよね。


確かに作者の言う「純愛」に近くはなったんでしょうけど、先生の新シリーズにしてはインパクトが弱いかな。
とりあえずキャラクター紹介

富士山キヨタカ

性格は至って普通だが、目つきが悪くて喧嘩が強いせいで昔から不良にからまれ、結果あまり友達もできないという寂しい人生を送っている高校生。
何故かハルマの下僕として選ばれ、実際に兄ということもあって甲斐甲斐しくも彼女の言うことに付き合ってあげることに。
そしてハルマが魔法の儀式でパンドラの箱を開けて<災厄>を開放してしまった時に、自分の右腕が封印兵器・パンドラと融合してしまったことで<災厄>を封印する運命に。


穂村ハルマ

自称魔法使いの孫。ロリ。
家には六人の姉がいるらしく、普段の振る舞いも若干妹っぽい。
自称魔法使いだが、それなりに能力があるらしく本来ならば<災厄>封印兵器パンドラの主人。
何故かキヨタカを下僕にしたがる。



<災厄>封印兵器パンドラ

自我を持つ封印兵器で、ちょっとした間違いで本来の主人とは違うキヨタカと融合する。
普段はキヨタカの右腕に眠っていて、呼び出されるとプロポーション抜群の女性の姿で現れる。何かとキヨタカに厳しい態度で当たる。
<災厄>と戦う時はキヨタカの右腕と同化した銃<パンドラバスター>に変形する。



今回ヒロインのハルマは見た目ロリで、性格も完全に子供です。

「だってキヨタカ、ハイっていったもん!わたしがしもべになりなさいっていったらハイって返事したもん!だからキヨタカはもうわたしのしもべなんだもん!いちど誓った以上、魔女との契約は絶対なんだもん!なんだったらなんだもん!」

「あー、わたし子供じゃないもん!キヨタカとおなじ、高校生だもん!」


多くの言動が本当にちっちゃい子供みたいで純粋に可愛かったですね。
とても先生の書くキャラクターとは思えないほど純粋。

子供っぽく何かといってはキヨタカに甘えてきます。キヨタカも面倒見のいい性格なので、202P〜203Pのやり取りが完全に兄妹にしか見えなかったw
なので恋愛関係として見るにはちょっと無理があるかも(^^;)


総じて見ると、
主人公たちは割と気に入ったんですけど、物語ににメリハリが無かったのが残念でした。

特に最初は年上のお姉さんがタイプだと言っていたはずのキヨタカが、いつの間にか真逆の存在であるハルマが気になって仕方がない素振りを見せているのがなぁ〜…
別に惚れるのは構わないんですが、その過程が見当たらなくて途中「え、いつの間にこんなラブラブな関係に?」と当惑しました。


ストーリーの方も
導入部の出会いの場面からパンドラの封印を解いてしまうまではキャラクターの性格を理解しやすい展開で良かったんですが、中盤から後半にかけての物語の展開部がイマイチぱっとしなかったかな。

序盤で現れたラスボスっぽいキャラやその他<災厄>がラストにホンのちょっとの顔見せ程度にしか出てこないし、もっと白熱したバトルが始まると思ったらあっさり終了、とか拍子抜けしてしまいました。


流石にキャラクターの作りは上手いんですけど、心の変化や物語の動かし方といったストーリー構成の部分が物足りなかったな〜。
キャラクターをそのままに、設定・ストーリーをもっとじっくり煮込めばもっと面白くなる要素はあちこち見当たるんですけどね〜。


結構迷いましたが、まだこれでは終わらんだろう!とまだまだ期待を捨てず、☆3つですね。
2巻の出来によって物凄く評価が動くかも…