這いよれ!ニャル子さん2
- 作者: 逢空万太,狐印
- 出版社/メーカー: SBクリエイティブ
- 発売日: 2009/07/15
- メディア: 文庫
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何気に楽しみにしている私がいた…
【ストーリー】平凡に暮らしていた八坂真尋は突然現れたニャルラトホテプ星人のニャル子の処置について悩んでいた。幸い両親は不在で何とかなっていたものの、このままではいずれ両親にもバレてしまう…。そんな真尋の下に、新たな悩みの種が!クトゥグア星人のクー子がニャル子を追って来たのだ!二人共々家から追い出そうとする真尋だったが、クー子曰くまた新たに地球の危機が迫っているという。
真尋は平穏な日常を、ニャル子は真尋との二人っきりの状況を取り戻すため、再び敵に立ち向かう!
もう完全にカオスだ、このシリーズw
ニャル子はあの手この手で真尋の妻になるべく暴走し、真尋はそんなニャル子の対応をしている内にツッコミが神がかってるレベルにまで進化するし、今回メインキャラにランクアップしたクー子はニャル子との子供を作る気満々だし…
とりあえず今回は地球の精神面を守っていた神々と更新が取れなくなったために夢の中の世界へ行くという目的がありますが、もはやそんなストーリーは無いも同然。
この物語の真の目的は主人公のニャル子(邪神♀)がツンデレヒロインである真尋(一般人♂)を落とすことだと思います。
こんな感じで相変わらずの混沌っぷりですが、なかなかどうして面白かったです。
真尋とニャル子のハイテンポな漫才しかり、ニャル子のマニアックなネタしかり、一撃一撃の攻撃力はそこまで高くはないものの、予想の斜め上を行くギャグセンスとタイミングの良さでずっと爆笑させられましたよw
やはり作者の人の趣味全開なので、ネタがわかるかわからないかで結構面白さが変わると思いますけどね。スパロボネタ使い過ぎです!
実は初めの数ページを電車の中で読んだのですが、ダメですね。危うく私は社会的地位を下げるところでしたよw
そして前回に引き続きメインキャラとして昇格して現れたクトゥグアのクー子ですが、彼女が二人の間に介入したことでカオス具合がさらに加速していました。
彼女は説明するよりもこれを読んでいただければ分かると思います。
「わたしもニャル子の赤ちゃん産みたい」
「…はぁ…はぁ…」
何だかすぐ隣で悩ましげな吐息が漏れている。
薄目を開けて、音のする方を見てみた。
「はぁはぁ…ニャル子…柔らかい…温かい…」
クトゥグアがニャルラトホテプにマウントポジションを取って、ブラジャーの下に両手を差し入れて大胆に乳を揉んでいた。
もうガチ百合ん百合んです。一応無表情キャラってことになってますが、こうなってはそんな設定無意味ですね。
他にもニャル子とのことを想像して鼻血を噴いたりしてもうダメだこのキャラ。
まあ私は百合とかBLとか面白ければ気にしないので、おいしく頂きましたけど。
こんなクー子とニャル子がいては八坂家のパワーバランスが崩れるんじゃないか、と心配しましたが、そんなことはありませんでした。
「…二刀流…だと…」
「…ニャル子。あの少年、何者?攻撃の瞬間がまったく予想できなかった」
「…真尋さんは0フレームの使い手なんです。刺突に予備動作が一切ないので、見てからではガードが間に合わないんです」
「…少年…恐ろしい子…」
真尋も真尋で人間やめてますね〜。対邪神に関しては地球最強だと思われる戦闘力です。
1巻のころ彼が哀れと感じていましたが、立派になったものです。
ほとんどこの三人しか登場しませんが、何気に1巻に登場していたキャラは大体でてきているのも好印象でしたね。
特にシャンタッ君がお気に入り
みー…
そこには、お湯たっぷりの洗面器の中に身を沈めているシャンタッ君がいた。うっとりとした表情で瞳を閉じて、間の抜けた猫のような鳴き声を上げている。
「…気持ちいいのか?」
みー。
肯定されたっぽい。
やばい萌えた。
イラストにもなっていますが、こんな邪神だったら飼ってもいいかな、と思うのは私だけ?
1巻の時のインパクトは少なくなっていましたが、ギャグのキレやセンスは文句なしの一級品でした。
絵師さんも「かのこん」の担当をしているだけあって絵のうまさは言わずもがな、コミカルな邪神のイラストも良かったです。
評価は限りなく☆4に近い☆3つです。もう少し真尋が味がつけば4でしたね。
次の巻も期待しています!なので怪しい団体には気をつけてくださいね、作者さん!
…え?夢の世界に行くというストーリー?べっつに説明しなくても良いんじゃね?