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神のまにまに!2 〜咲姫様の神芝居〜

【ストーリー】女の子に全くもてない品部人永にとり憑くぬいぐるみのような神様、へっぽこ様の正体が最高神アマテラスとわかってしばらく。またも人永は「やおよろず神議会」の上司である小町の命令で「縁結びの神様」を現界させる説得へ向かうことに。
初めは自分の恋愛運を改善してもらえるとはりきっていたが、何故か桜の精霊で「縁切りの神様」である咲姫を巡る騒動に巻き込まれてしまう!


妖怪・神様がたくさん登場するハートフルな雰囲気が気に入った作品の二巻目です。

前巻は人と妖怪(神様)のいざこざを仲介しましたが、今回は総じて「縁結び」と「縁断ち」、つまり恋愛にまつわる話でした。

初めは縁結びの神様を説得するだけのはずが、いつの間にか「縁切りの神様」である咲姫をめぐって「機織りの神様」と「酒造の神様」まで加わり、大きな問題に発展。結局は自分の性質である「縁切り」に悩む咲姫にどうにか雲隠れをやめてもらうために奔走する事態に。


キャラが多い!

とにかく今回は前巻に比べて登場人物(神物?)が多い!
当初の目的だった「縁結びの神様」ククリ以外に、「酒造の神様」ミキ、「機織りの神様」ハトリ、そしてその三柱に想われている桜の精兼「縁断ちの神様」咲姫。

…ぶっちゃけこんなにキャラは必要だったのかな?

咲姫は物語の中心だから必要だったかも知れないけど、他の神様の役割がちょっと弱い。
せいぜいククリと咲姫だけでことは足りたような気もしましたね。正直ミキとハトリは全然目立ってなかったし…。
しかもキャラクターの印象がちょっと微妙…。


咲姫は自分の「縁断ち」の性質がコンプレックスで、一言でいえば自虐的な性格ですね。
ですが、なーんかキャラが掴み切れなかった。物語の中心にいるはずなのに、全然物語に関わってきてくれないのが原因かな。

他の三柱については、悪い言い方だと思いますが使い捨てっぽい。
それぞれククリは我儘、ミキはチンピラ、という設定のようですけど、三人まとめて「その他大勢」として扱われているので個々として全く印象が無いのです。
ハトリなんかはそれが特に顕著で、登場時以外は印象薄すぎて居るのかもよくわからないキャラでした。

こんな感じで新キャラに関してはちょっと物足りなかった。
前巻のカグツチさんは良かったんだけどな…。


へっぽこ様

イマイチな新キャラの代わりにへっぽこ様(アマテラス)は良く活躍してくれていましたね。


前巻で正体が絶世の美女・最高神アマテラスということがわかって人永との関係が変わるのかな?と心配しましたが通常状態では今まで通りの「へっぽこ様」なのでそこは安心…かと思いきや、少女形態で人永に夜這いはしかけるわ、煮え切らない態度の咲姫に対して言葉攻めで女王様っぷりを発揮するなどの暴れ放題!いいぞ、もっとやれ!

中盤の咲姫の呪いを受けた状態は流石にキツかったけど、それ以外の部分では甘えまくって可愛いところもあったし、概ね良好です!


まあ、少しアマテラス形態になりすぎとも思いましたけどね。



それでも…

ストーリー自体は1巻ほど楽しめなかった…。

1巻の時は人間と妖怪(神様)の間で橋渡しの役目という結構重要な役割。

それが2巻では結局のところ咲姫個人の悩みを解決することが目的なので、どうもスケールが小さい感じが否めませんでした。

確かに人間と神様、という基本構造は同じなんで文句はないんですけど、恋愛の悩みという完全に個人レベルの悩みのような気もするんですよ。
人永がやったことも簡単にいえば咲姫の決心を後押ししただけですしね。


毎回毎回重いテーマを扱えとは言いませんが、もう少しストーリーに魅力があって欲しいですね。




総合

失速して☆3つ。
既存のキャラクター以外に魅力が見つからなかったのが残念ですね。

毎回毎回新しい場所に行って新キャラを出さないといけないストーリーは長続きしないし、作者のキャラクター作りの力が物凄く求められるのでこのままの流れはちょっとマズいと思いますね…。

まだ新人さんでうまくいかないことも多いと思いますが、がんばって欲しいところです!


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