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IS-インフィニット・ストラトス-2

IS〈インフィニット・ストラトス〉2 (MF文庫J ゆ 1-2)

IS〈インフィニット・ストラトス〉2 (MF文庫J ゆ 1-2)

【ストーリー】無人ISの一件の後、一夏はファースト幼馴染である箒から「学年別のトーナメントで優勝したら付き合え」という半ば告白とも取れる宣言をされる。しかしそれでも一夏はいつもと変わらない女子に追われる学園生活を送っていた。
そんな日々が続いていたが、IS学園に二人の転校性がやって来ることに!しかもその内の一人・シャルルは男!ようやく男の友達が出来て喜ぶ一夏だったが、もう一人の転校性・ラウラには何故か初対面なのに顔を叩かれる。叩かれる理由もないはずだが、何やらラウラにはある思惑があるらしい…。


メカ×美少女という売り文句で物凄い人気を博した作品の第二弾。
ハーレムのメンツが大変なことに…。


王道だね〜

女子高に男一人・幼馴染と偶然再会(×2)・教師が姉(&ダメっ子眼鏡教師)・女子と同じ部屋。
これだけラブコメの王道を詰め込んでおきながら今度は外人転校生だと!?

…私は一向に、かまわない!!


良くある展開と思いつつも反応してしまう自分が…。こうも堂々と来られると逆に清々しいです!

こういう「ベッタベタでもラブコメ一直線!」みたいに割り切った作品は、確かに予想外な展開でびっくり!というインパクトが少ないけど、ハッキリと方向が定まっているので良くも悪くも安心して読めるんですよね。

この感覚はあれです、甘いものばかりだと気持ち悪くなったり飽きたりするけど、無いのはとても困る、という感覚。
ラーメンとか食べに行っても必ずデザートを頼んじゃう感じ、みんなありますよね?


…あ、もちろん主人公がラッキースケベなのでサービスシーンは満載ですよ?


ヒロインが…

1巻で既に和洋中三人のヒロインで扱いの格差が生まれていたというのに、今回はさらに二人も追加するなんて…。どうみても容量オーバーです…。
作者はこれ以上メインヒロインは増やさないと言ってますけど、三人の段階で十分でしたよ!?

今回和洋中組もがんばってはいるものの、どう見たって流行りの草食系男子である但しこんな可愛い子が男の子なハズがないシャルルが今回のメインですよ。(ネタバレのため反転しました)

まあ、メインを張った分シャルルのキャラクターに関しては文句なしの出来ですね。紳士で清楚系のようでありながら、一夏が着替えているときに

「俺の勘違いだったら悪いんだが、もしかしてこっちを見てないか?」
「そ、そんなことはないよ!?」
「そ、そうか」
 全力での否定。ということはまあ、俺の自意識過剰なんだろう。男のくせに視線を気にするとは我ながら女々しいかぎりだ。
(まあ、さっさと着替えてしまおう)
「…………」
 じー。

と、ちょっとクロい部分があったり色々美味しいキャラです。

けれどもまあ、

ヒロイン達はそれぞれ個性豊かで魅力的ですけど、明らかに作者の手に負えてない感じが出ちゃってるのが惜しいんですよね…。
ヒロインが増えると、どうしても個人個人にスポットが当たることが少なくなってしまうのはハーレム系ラブコメの宿命的な問題で、ここを如何に解決に導くかがラブコメ作家の腕の見せ所なのです。
そこの辺りがまだまだこの作者の力不足なところかな。


「どうせ最後は二人がくっつくことが見え見えなのに、友達以上恋人未満な生温い展開をだらだらと続けて話数を稼ぐようなラブコメは、大嫌いなのよ」


と言ったのは戦場ヶ原さんですが、個人的にはヒロインが主人公を好きになる段階とかが物凄くすきなんです。

「―ああそうか、好きになる、てこういうことなんだね―」(supercell君の知らない物語」より)

みたいな恋に気づく瞬間がたまらないのです!
…なのに、この本のヒロインは直ぐに惚れ過ぎ!もうちょっと時間をかけましょう!そこが美味しいんだから!


あ、あとマジでこのストーリーには男の友人という役が必要ですね。

今回ストーリーの最初に五反田弾(ごたんだ・だん)という一夏の男友達がちょろっと登場しているんですが、それ以降のハーレムストーリーを読んでいると何だか彼の存在が物凄くありがたく思えてくるんです。
何でかなー、と考えてみると、この物語に決定的に足りない要素を彼が持っていたことに気が付きました。

それは――モテない友人役。

ハーレム系のお話で主人公が超鈍感でも許せるのは、そうしないと話が成立しないということ以外にも、それを妬む非モテの男友達がいることで主人公が引き立つからと私は考えます。

だから学園内で一夏がハーレムしてても何か一味足りないんですよ。



総合

ヒロインたちはいいのだけれど、ロボ分がちょっと物足りなかったので☆は3つです。
ISに関する設定が相当練り込まれているのはわかったんですけど、その説明がちょっと下手かな〜。

まだまだ作者自身が設定を作って楽しんでる段階で、読者にその設定の味が伝わってないように思えます。
創作専門用語は小出しでうまーく使わないとただの意味不明な単語で終わってしまうので、一気に羅列はやっちゃダメだと思うんですが、そこの辺り設定マニアさんの意見を聞いてみたいところ。


因みにメインストーリー(IS関連)にほとんど触れていないのは、本当のメインは一夏のイチャイチャパラダイスと思っているからですっ。もう「一夏を巡って嫉妬に燃えた女たちが学園内トーナメントで暴れまくり、色々あってみんな一夏のハーレムメンバーへ」でよくね?(よくない)

まあ冗談はここらで終わりにするとして、
何やら陰で動く人々がだんだん明るみに出てきた一方、またしても怪しい人物が変な動きを見せ始めましたね。
一夏の姉・千冬の隠していることやISの創作者・束の奇妙な繋がり、そして箒の専用IS。

メインキャラがそろったことでいよいよ物語が動き出すようですね。
3巻も期待しています。