ギブあっぷ2!

ギブあっぷ2!(HJ文庫)

ギブあっぷ2!(HJ文庫)

【ストーリー】保健室で寝ている間にキスされた相手が分からず、悶々とする日々を送っていた未祐。あまりにも気になって夜も眠れず、遂には熱を出して倒れてしまう!
ところが、気を利かせた愁一が未祐の片思いの相手である螢をお見舞いに仕向ける!まったく心の準備をしていなかった未祐は螢の看病にドキドキしっぱなし!しかもその後、瑠亞までもお見舞いに現れる!


1巻は☆2の評価でしたが、何気に気になっていた作品の2巻です。


エロい!!

微妙なギャグと臭すぎてキャラがぶれているセリフが致命的だったこのシリーズでしたが、やっぱりエロシーンは素晴らしい!

いつもは荒れくれナイチンゲールと呼ばれるほど気の強いヒロイン・瑠亞が、どSモードになった未祐の前では打って変ってMっ気全開になるギャップは悶絶もの!


前回の自分でスカートを捲らせる微SM羞恥プレイも大変宜しい出来でございましたが、今回は瑠亞も理性のタガが外れ、そんじょそこらのエロコメを地平線の彼方に置き去りにする程。

 未祐の冷たい眼を見つめていると、眼と眼が合い、冷たい視線に射抜かれた。
「あ―――」
 その眼が、もうイヤだとは言わせない―――そう言っているような気がして。
 ゾクリとした感覚が背筋を抜けて、瑠亞の身体をピクンと震わせる。
(中略)
 どれだけ強引にしても、どれだけ乱暴にされてもかまわない。
 ただ心の底から望むのは、ひとつだけ。
―――今だけは、どうか私を、あたなの思う通りにして。
 壊して―――
「―――」
 その想いが伝わったのだろう。
 未祐の手が、ゆっくりと瑠亞のショーツへと掛けられた。
「ああ……」

―――はいっ、ここまで!
続きが気になる方は本屋にダッシュ!!


ただまあ、

やっぱりといっては何ですが微妙なギャグとパロネタも顕在でしたね…。
臭いセリフは控えめだったので大丈夫だったんですけどね…。

何というかギャグそのものよりも、タイミングの悪さとツッコミの弱さが楽しめない原因なのかも。
せっかくボケてもツッコミが弱いんで、締まりがない感じかな?


あと今回ストーリーの方はまあまあ良かったんじゃないかな〜と思いました。
何故瑠亞は1年留年しなくてはならなかったのか、第一保健部と対立してしまったのか、1巻では明かされなかった過去がだんだん明るみに出ることであれほど瑠亞が強がる理由がわかりましたし、それによって瑠亞というキャラの奥行きが増しているように見えます。


物語の最後、一度強がりの殻が割れ、心を開いてしまった瑠亞の部の下に未祐が来たことで、次から未祐・螢・瑠亞の三角関係がどう動くのかが見ものです。


総合

う〜ん…。確実に1巻よりは面白かったと思うけど、まだ何か足りないんだよな〜。

1巻でリバースしたクラスメイトの言動も物語に影響している割に、最後まで訳がわからないままというのもマイナスでした。


徐々に化けそうな感じもするので、3巻も買ってみようかな?