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ヴァンパイアノイズム

感想 ヴァンパイアノイズム 一迅社文庫 学園 不思議 十文字青 ま@や ☆☆☆☆☆

ヴァンパイアノイズム (一迅社文庫)

ヴァンパイアノイズム (一迅社文庫)

【ストーリー】家が隣通しの幼馴染四條詩歌と自分の部屋何気ない時間を過ごしたり、同じクラスでかなりの美女である小野塚那智の観賞を趣味にする高校生・ソーヤ。
ソーヤは毎日無気力無目的に過ごしていたが、ちょっと変わり物のクラスメイト・萩生季穂に「わたしを手伝ってくれない」と言われてから彼の日常は少しづつ変わっていく。

「ぷりるん」と同じ第九高校を舞台にした、少し変わった青春物語。


明日も朝早いけど、明日になったら感想を書けなくなってしまうと思って今に至ります。


吸血鬼

人の生き血をすする生きた死体。そして不老不死の鬼。
この物語は吸血鬼になりたい少女・萩生と、彼女に魅せられた主人公・ソーヤが「死」に囚われる物語。


一応あらすじ上はラブストーリーという紹介ですが、あまりにも「死」に対する印象が強くてそこまで頭がまわりませんでした。


うぅん…

どうにもうまく感想の言葉がでてきません…。
「ある感覚」を呼び覚まされた衝撃が強すぎたようです。


その感覚は、「死の恐怖」


物語の後半では、ソーヤが「死の恐怖」に気付き、怯える部分があります。
その部分がとても他人とは思えないほどリアルで強烈でした…。
かくいう私も幼い頃の一時期、毎日のように「死」が頭の片隅に張り付いて離れないことがあったのです。


その頃の私は友達もいっぱいいて、好きな子もいましたし、家族とも仲が良く毎日がとても幸せだったことを覚えています。

それが肺炎で病院に初めて入院することになったのを切っ掛けに人の死というものを考え始め、世界を見る目が変わりました。


「どんなに楽しくても、人はいずれ死んでしまう」そんな考えが頭から離れなくなってしまったのです。

仲の良い友達も、好きな子も、大切な温かい家族も、そして自分も、いつか死んでしまうんだ。

そんな「死の恐怖」が頭から離れず、楽しく遊んでいてもふとその事がよぎって悲しくなったり、夜中に「もしこのまま起きなかったらどうしよう」と考えて震えていました。


しかし、
それもいつの間にか忘れ、今まで過ごしていたのですが、この本を読んだら急に死に怯えていた頃の感覚が戻ってきてゾッとしました…。
もちろん当時ほど重く考えることはありませんでしたが、何でこんな恐ろしいことを忘れることができたのだろう…、と不思議な気分です。


総合

何だか本文に全然触れることができませんでしたね…。

でもソーヤと萩生の不思議で暖かいストーリーも面白かったですよ。「ぷりるん」でも登場した小野塚や幼馴染の詩歌もそれぞれ独特の魅力があって物語を彩ってくれていました。

特に萩生に関しては最初の印象が驚くほど覆されました。
初めこそ不思議な…いや、変なヤツという印象だったのが、過去が明かされて奇妙な行動の理由がわかると途端に普通の可愛い女の子に見えてくるのです。

普通の人から見ればその理由も物凄く変に思えるかもしれませんが、一度「死の恐怖」を感じたことのある人ならば、彼女の気持ちがわかるはず。
むしろ何で普通の人はここまで「死」に対して怯えないのかな…?


改めて十文字先生のすごさを味わいました…。

感想リンク

ub7637と隣り合わせの青春

彼誰と黄昏を彷徨い揺蕩うもの