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ねこシス

感想 電撃文庫 ねこシス 陽気 ほのぼの 伏見つかさ かんざきひろ ☆☆☆

ねこシス (電撃文庫)

ねこシス (電撃文庫)

【ストーリー】猫又姉妹の三女・美緒は人間に憧れていた。しかし、人間嫌いの長女・かぐら、人間の文化に傾倒する次女・千夜子、人間が大好きな四女・鈴はちゃんと人間に化けることができるのに、美緒だけは何故か人間に化けることができなかった。
そして14歳にしてようやく人間に化けることに成功する。猫とは全く違う感覚に驚きつつも感動する美緒。しかし猫又は一度人間に化けたらそれ以降は一時的に猫に戻れるとはいえ、一生人間として生きていかなければならない。そのまま人間として生きていくかどうかは実際に人間の世界を体験して決めろ、と長女のかぐらに命じられた美緒は人間を理解するために一週間人間として過ごすことに。


猫もいいよね〜。


まったり

俺の妹がこんなに可愛いわけがない』の伏見つかさかんざきひろのコンビ作品の第二弾。
人間の生活を猫の視点で見た日常を描くほのぼのとした物語でした。


お〜、何か久しぶりにまったりする作品でした。
そこまで大事件が起こったりするわけではないけれど、あったかい気持ちで満たされる良い読了感です。
この感じは「ゼペットの娘たち」に似たモノがありますね。…あの作品は続き出ないのかなぁ。


ねこまっしぐら

人間になったばかりで未だに猫の感覚が抜けきらない美緒が可愛いいですね〜。

美緒は外見は人間でも行動が猫そのもの。それが『萌え』とはちょっと違う動物的可愛さで良い!
ただ、猫特有のふてぶてしい態度が足りなかったかな?確かにあのままでも可愛いけど、個人的にはちょっと図々しいくらいが猫らしくていいと思うんだけどな〜。


そう考えると千夜子姉さんが一番猫っぽくて良かったかも。

付き合ってくれと言われた相手に自分の趣味が理解されずに振られて呆然し、自分ではかっこよく決めたつもりが変態呼ばわりされて凹んだり…そうそう、こんな感じに強気な態度の割にちょっと抜けているところが猫っぽいんですよ。


クロ(正真正銘の猫)に対するツンデレな態度なんか正に猫だと思えるんですけど、違います?私の中では『猫=ツンデレ。犬=デレデレ。』というイメージなんですけど…。


私は短編四話の中では二話が一番気に入りましたね。クロが主人公で動物成分が高かったし。


吾輩は猫である』現代風アレンジ

この本を読んでいたら昔読んだ『吾輩は猫である』を思い出しました…。あれは途中で挫折しましたけど…。


いや、もちろん雰囲気とかは全然違うんですよ?

でも両方とも猫視点をとることで人間の行動の奇妙さを考えさせられる部分は同じなんだよね〜。

感情とは真逆の行動をとったり、普段は当たり前なことでも改めて考えると「やっぱり人間って変な生き物だよな〜」と新鮮な気分になります。


ただ、四話の中でこういった『猫視点で見る人間』のお話が少ないのが残念。他にはない良い切り口なのだし、こういった描写をもっと前面に出してほしかったな。


総合

そこまで強いインパクトはありませんが面白かったです。☆3つ。
こういうほのぼのとした作品は何気に貴重ですよね。

こんな雰囲気の作品は大好きなんですけど、現在激戦時代であるラノベ界で生き残るのは大変な気がします…。無理に話を長くしたり途中で路線変更してしまって雰囲気が変わるのが唯一の不安。


のんびりこのままで続かないかな…。