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ラ・のべつまくなし ブンガクくんと腐思議な国

ラ・のべつまくなし (ガガガ文庫)

ラ・のべつまくなし (ガガガ文庫)

【ストーリー】純文学作家になりたいという夢に反して、ラノベ作家としてデビューしてしまった青年・矢文学(あだ名ブンガク)。学の書いたラノベは今までの作品とは比べ物にならないくらい爆発的にヒット!
ところが、予想外の出来事に戸惑い、原稿が書けなくなってしまう学。そして気晴らしに向かった図書館で自分の書いたラノベの大ファンという少女・明日葉と出会い、一目惚れしてしまう。
恋愛経験ゼロの学はどうにかして彼女と仲良くなろうとするのだが、決定的な問題が。それは、明日葉は腐女子、対する学は漫画的な絵を見ると気絶してしまう二次元アレルギーという最悪な相性だったのだ。


久々にキタ!



カタブツとフジョシ

最初はまた今流行のラノベ作家視点のラブコメだろうと思って手を出さなかったんですが、結構各所で好評の様子だったんで購入。
いやー買ってよかった!


内容は多少作家視点であるものの、純文学に憧れるラノベ作家(二十歳・♂)とBL大好きな腐女子(十七歳)の意外にも真っ当な純愛系ラブコメでした。
敢えて言うなら、一般人がオタク(腐女子)を理解していく電車男って感じですかね。



もう大好きだお前ら!

いやー、ホント良かったよ…?
ブンガクも明日葉も等身大の男の子と女の子って感じが良く出ててたし、ちょっと違う趣味を持つ二人だけど、共に好きなことに真っ直ぐなところなんかがすっごい瑞々しかった!

特に、明日葉と仲良くなるためにアレルギーが出るほど苦手な二次絵を克服し、腐女子について必死に理解しようとするブンガクの真っ直ぐさが眩しい!やっぱり惚れた相手のために色々頑張る男はやっぱカッコいいね!


ヒロインの明日葉も明日葉で、ブンガクと彼の親友の圭介で掛け算しちゃうような腐女子だけど、根は変に偏見フィルターがかかってない普通の女の子なので、純粋に可愛いです。

ブンガクと圭介の会話の中に目聡くBL臭を嗅ぎわけてトランス状態になってるところも慣れれば可愛いもんですよ!
あとボクっ娘万歳。


もうね、この二人の微笑ましいやり取りだけでも十分「ごちそうさま」なんですけど、ブンガクの親友の圭介とその彼女の柚が良い感じに物語を盛り上げてくれるんだな、これが!

親友の圭介はこの物語には必須な人物ですしね。
自分の作品の欠点をズタボロに指摘されて落ち込んで延々愚痴を言ってもちゃんと付き合って励ましてくれるし、好きな人ができたと聞いたら早速その子と仲良くなるために色々手伝ってくれる…うっわ、なんていいヤツなんだよ圭介!腐女子の皆さん今だ!火を放て!


ラストの圭介と柚カップルのイチャつきも激しく悶えたっ!柚かわいいよ柚。


好きなものは好きだからしょうがない

ブンガクと明日葉の恋愛も含め、色々と展開が熱く感じられました。

二人の趣味に対する情熱とか、ブンガクの明日葉に対する想いとか、周りがどう言おうとどうしようもないくらい好きで好きで堪らないんだ!みたいな叫びが文面を通じてすごく心に伝わってきますね。

別に実際叫んでるワケじゃないんですが、「好き好き大好き超愛している!」みたいな思念が行間からドバーっと滲み出てます。


理由はよくわからないけど、こうやって好きなことに一直線な人たちを見るのは何となく好きですね。それが例え腐った趣味でも、やっぱり好きなことをやってる時が一番輝いてるんだよな〜。


総合

やっぱりラブコメ大好きだー!☆5つ!

キャラの一人一人がとっても魅力的でしたし、明日葉の腐女子ネタとか勘違いとかちょくちょく笑わせられるとこもありました。


何より物語全体が突っ走ってるような疾走感が一番好きかも。
あぁでも真っ直ぐなブンガクも良かったし、勘違いしちゃっていいんですかもキたし、柚も可愛いし、圭介いいヤツだよお前だし、っていうかお前ら等みんな好きだ!


続けようと思えば続けられるのかもしれませんが、この一冊で完結でもいいかな〜?

とにかく壱月先生にはこんな感じのラブコメを書き続けて欲しいですね。