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ゆうれいなんか見えない!

ゆうれいなんか見えない! (GA文庫)

ゆうれいなんか見えない! (GA文庫)

【ストーリー】いよいよ高校デビュー
 幽霊が見えることを周りに話してしまった結果、好きな子にまでキモイと言われてしまった、地獄のような中学時代とも今日でサヨナラだ!
そんな思いを胸に入学式へと向かった調敦志は、高校までの通学路で早速幽霊に絡まれていた。
(幽霊なんか見えない幽霊なんか見えない幽霊なんか見えない――!!)。
 だが、やっぱり見えた。
 このままでは遅刻必至。初日から悪目立ちは嫌だ。高校デビューの夢が……! 悩む敦志の元に、救いの女神(小学生)は意外な所からやってきて!?

「あの……ゆうれいを足に巻きつけるのって、楽しいんですか―?」

ん〜


幽霊が見えることにコンプレックスを抱える少年・敦志と、他人にどう思われようとも退魔師として行動する少女・依の純愛+妖怪退治モノ。


妖怪退治はさておいて、 敦志と依のハートフルな触れ合いが中々良かった。

敦志は中学時代の経験から「周りから変な目で見られたくない」と思って幽霊が見えることをひた向きに隠そうと行動するんですが、それに反して依は退魔師としての務めを果たすため、グラウンドの真ん中に木を植えたり大太刀を振り回したり…と、周りにかなり奇異な目で見られながらも日々健気に活躍します。


こんな真逆の行動を取る二人ですが、敦志が自身の持つ特殊な力を妖(およずれ)に狙われてからは度々依の世話になることになります。

この幽霊が見える同士でありながらも目をそらす敦志と、決して目をそらさない依。この違う考えを持つ二人がお互いに影響しあい、成長して行く描写がとても丁寧で読ませますね。


同じ幽霊が見える能力を持ちながらも


考えが真逆の二人ですが、

敦志の視点で見れば、彼の考えは臆病かもしれないけども周囲の人たちに溶け込むためということでは間違ってないし、依の考えだって、周りからは奇異の目で見られるかもしれないけど、周囲の人たちのためという点では間違っていないんですよね。

ただ敦志には依のように「人には見えないものが見える」ということを潔く認めるか、見えないなら見えないでそう行動する「覚悟」が足りなかっただけ。そのせいで依が傷つくことになってしまったんじゃないかな。

依が敦志の言葉で傷つきながらも自分の使命(途中からは使命ではなくなりましたが)を果たそうとする姿はホント健気で…。

「依ちゃんも…みんなに合わせていれば、そのうちわかるよ」
「わかりたくないです。そんなの!」

敦志には助けられておきながらなんて言い草だよ!ぶん殴ってやろうか!?と何度思ったことか。


でも敦志もちゃんとそのことに気付いて覚悟を決めて行動することが出来たのは立派でしたね。普通に一回だけ読んだだけでは気づかなかったかもしれませんが、二回目読んでみると随分成長したことがよーくわかります。



総合

う〜ん…。ギリギリ☆3つかなぁ…。あともう少しで☆4つってところなんですが。

主役の二人に関しては文句のつけようがないんですけどねー。周りのキャラに魅力が無いのと、戦闘パートの描写。そしてもう少し日常パートを増やしてキャラの掘り下げをしても良かったんじゃないかな、なんて思うんですよ。


でもそのあたりも含めて、次巻へ十分期待できる良作だと思います。もしかしたら化けるかも…?


余談

小3と高1って大丈夫なのかな(汗

同出版社の「くりぽと」を含め、何だか最近ロリヒロインがやったら増えてる気がしてならない…。
そっちの気が無い私としてはお姉さん系のヒロインが少なくなってる現状に涙目なんですが…。