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図書館迷宮と断章の姫君2

図書館迷宮と断章の姫君 2 (MF文庫J)

図書館迷宮と断章の姫君 2 (MF文庫J)

【ストーリー】学校に転校してきた女の子・刃紋は、サムライのように凜として美しかった。刻馬は刃紋にかつて殺してしまったかもしれない少女の面影を見て、なんとか二人きりになって話をしようとするのだが、なかなかうまくいかない。一方、すっかり刻馬を信頼したイクミは「私を読め!」とせまってくるし、なにやらテンパった美々子は胸の大きさの好みを訊いてきたり、好きな衣装を訊いてきたりと刻馬を困らせる。そんななか、刻馬はイクミを読んだことで自分の出自に疑問を抱く。一方、「運命の人」を探す刃紋は――!?

割と期待していた


ダンジョン&学園ラブコメ第二巻…ですが。


いやいや、いくら何でも展開が早すぎるでしょう。これだとあと1,2巻で終わっちゃうよ!?
読書メーターを見る限り1巻が絶望的に売れなかったというワケでもなさそうだし、というかまぁまぁ売れてたっぽいのに…。この展開の早さは一体なんだろう。


刻馬の隠された秘密やイクミ(異空密議教典)がバラバラにされた理由など、1巻で捲いた伏線や物語のキーとなる謎が惜しげもなく回収されててビックリ。

方針転換にするとしても、もっと裏設定を臭わせる伏線やら怪しい展開が無いと「○○がラスボスだと!?」的な驚きはできませんし、そこはもっと焦らしていかないと勿体ないですよ。

長期シリーズを狙っていなかったとしてもこの展開の早さは疑問です…。


せっかく本が人化したり動物化して動き出すって設定があるんだから、獣人やらキメラやら、そういったネタには困らないと思うんだけどなぁ…。

そう言えば今回は集落の話が全然なかった…。というより図書館内の描写が全然なかった。



それでも


刻馬が新キャラの宗近刃紋のことを、昔自分が殺してしまった少女かもしれないと聞き出そうとするも、刻馬が刃紋に好意を持ったと誤解を受けた周囲の人々(イクミや美々子)や複雑な状況が邪魔をしてすれ違ってしまう中盤までの展開は面白かったです。

まぁ、読者としては刃紋が「昔、自分を救ってくれた少年を探している」と言っている段階でバレバレなんですが、刃紋は「一目見れば絶対わかるはず!」と言っておきながら全然気付かずむしろちょっと邪険にしてしまうし、刻馬の方も(周りに邪魔されているとはいえ)中々言い出さないので焦れったい!
でもこのすれ違いの焦れったさがいいですね。

それに刃紋はキャラも良かったね。
普段は冷静沈着だけど、自分を助けてくれた少年に対する思い入れが物凄く強く、そのことを語りだして周りをドン引きさせるギャップは状況のことも考えるとニヤニヤものです。


本来なら立ち位置的に彼女はメインヒロインなんだろうけど、本人も言ってる通り「もっとも都合のいい女」に落ち着こうとしてるのがもったいないなぁ。むしろもっとガンガン攻めていって欲しいね!



総合


中盤までは☆4つくらいの面白さだったのになぁ。最後の急展開は流石にどうかと思うんで、☆3つ。

まだまだ多人数での戦闘描写は微妙だけど、1対1の戦闘は随分面白くなったと思います。だから余計にこの急展開が惜しく感じてしまうんですが…。

終わり方も何だか不安だし…。


次の巻も期待してます。