ぷれいぶっ!2

ぷれいぶっ!〈2〉 (電撃文庫)

ぷれいぶっ!〈2〉 (電撃文庫)

【ストーリー】文化祭で生徒会長との勝負に勝利し、正式な部として認められた「ぷれい部」。
 部として初の活動に悩むメンバーに部長の統吾は、みんなの親睦を深めようと合宿を提案する。向かう場所は山奥の温泉旅館。──実はこの合宿、朱音との仲をもっと深めようとする統吾の計画だったのだ。
 温泉旅館といえば混浴、浴衣、卓球、さらにあんなことやこんなことも……なんて楽しいことばかり妄想する統吾だが、ひと癖もふた癖もあるドタバタメンバーとの合宿が計画通りにいくわけもなく!? さらに現地である事件に巻き込まれてしまい……!?


温泉だっ!


2巻にして早くも温泉イベント!いきなりサービス回!?と思いきや舞台は変わってもいつもどおりのノリな「ぷれい部」でした。…そこまでイベントシーンは無いですよ?



前回何とか生徒会長を倒して部として認められた「ぷれい部」の最初の活動として、皆で旅行に行って親睦会をやろう、というのが事の始まり。

「露天風呂→覗き!」や「卓球→浴衣はだける!」など温泉旅館としての王道イベントを入れつつも、異世界から来たキャラクターたちの非常識なボケに対し、本来なら性格的にボケ担当の統吾のツッコミが鋭く冴えわたってました。

この、本来ならボケ担当の統吾がツッコミに回らざるを得ない程の他のキャラのボケが面白いですね。女湯を覗こうとしたら幻影で恐怖体験とか、卓球の玉に魔力を込めて打たれるなど、普通のラブコメイベントにうまーくファンタジックなコメディがアレンジされてて笑えます。そんな統吾も瑞希には一方的にツッコまれるんで笑いが絶えませんでした。


瑞希さんが可愛いです^q^


いや、朱音も可愛いですよ…?でも瑞希の可愛さには敵わない。

普段の当たりの強い委員長キャラも偶に見せる動揺が可愛いのですが、今回のパーキングエリアでのキャラ崩壊は特にヤバかった!
いつもの冷静なキャラをかなぐり捨てる暴走具合が却って魅力的でしたw

「ごちそうさま。あとはこれを部屋に飾るだけね」

いたって冷静なセリフに聞こえますが、その隣のページにあるイラストと一緒に見ればどれだけ彼女が面白いことになってるか分かってもらえると思いますw


ストーリー的には


統吾が口だけではなく本当に強い勇者になろう、という決意が見られる部分が多かったですね。勇者のくせに弱い、というのをネタだけに留めず、しっかり統吾がその問題に対して向き合っているというのはとても好感触でした。今後物語がどういう方向へ進むかは分かりませんが、主人公が進むべき方向を定めてくれているので安心して次の巻を待てますね。

そうそう、元・魔王のツンデレ生徒会長の株が鰻登りにとっても挙がりました。
デレるには2巻目と言うことを考えれば早い気もしますが、徐々に態度が軟化していく描写がありますし、本来こうであったようにも感じられて良い展開だったと思います。
統吾たちも誤解やら面倒で複雑な展開になるようなことはせず、ストレートに彼のことを信用できましたし、少しは打ち解けてきたかな〜、という感じがします。が、その代わり水無瀬さんに不穏なニオイが…。

ラブ面でも統吾・朱音、明道・瑞希それぞれの仲が少なからず発展してきて、これからの展開が気になるところです。


総合

☆4つですね。こんなに面白いのに何で話題に上がらないんだろう?

個人的には朱音よりも瑞希の方が正ヒロインっぽく感じるんですよね、キャラ的にも。正直明道よりも統吾の方がフラグが立っているようにも見えますし…。


次の巻にも期待しています!