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妹がゾンビなんですけど!

妹がゾンビなんですけど! (スマッシュ文庫)

妹がゾンビなんですけど! (スマッシュ文庫)

【ストーリー】大鳥風貴(おおとり・ふうき)と大鳥姫ノ花(ひのか)は、1つ違いの兄妹である。身長142センチと、中学2年生にしては小柄な妹だが、成績は学年トップ、運動神経も抜群。風貴にとっては自慢の妹だった。姫ノ花のほうも、「私にはお兄ちゃん以外いらない」「お兄ちゃんは他の男と違う」というぐらいに兄のことを慕っていた。ところが、そんな姫ノ花が交通事故で即死してしまう。葬式の日、あまりの悲しみに涙も出ない風貴の前に現れたのは、真っ赤な服を身にまとった、言動のおかしな美女だった。美女が差し出した謎の液体の力で、なんと姫ノ花は棺桶から蘇ってしまうが、そこには予想以上に大きな代償が待ち受けていた!


悲劇なのかギャグなのか…


なんか、

最近の流行りモノを色々混ぜ込んでみました、って感じ。妹(ブラコン)+ゾンビ+主人公が女顔で女子高潜入、というごった煮具合がすごい。でも物語自体は最後までブレてはいなかったかな。
色々混ざってはいますが、ちゃんと最後まで兄妹モノで一貫してはいました。


兄妹モノのテンプレらしくブラコンな妹という設定ではありますが、妹の姫ノ花がところどころ見せるお兄ちゃん子の部分は保護欲をくすぐられて素直に可愛らしいですね。
ですが、通常時(コメディパート)がちょっと残念!
これの最近の風潮なのか、やたらと姫ノ花が暴走気味なんですよ。しかも変態的な方向に。
ゾンビ化してしまったために起こる発作だからとはいえ、ちょっとヒロインとしてギリギリのラインかなぁ、と思うのですよ。まぁ、ギャグとしてなら許容範囲なのかな。
またそのギャグというジャンルとしてもちょっと疑問がありましたけどね。


ギャグモノとは言っても人死にが出ている、しかもそれが兄妹なのだから下手をするとドシリアスになりかねない繊細なテーマなんですが、結構その部分の扱い方が雑に感じられます。
死から生き返る薬をくれた魔女の様な女性が、あとで再登場したらアホの子ですごく拍子抜けされましたし、死から生き返る薬が真面目なモノかと思いきや結構なギャグ。かといって、徐々に化物に変化していく妹の描写はかなりシリアスで作品の雰囲気が掴み難かった…。ストーリーの展開がやたらテンプレなコメディチックなのがさらに拍車をかけていますね。

話のテーマはブレないのに雰囲気はブレまくってました。


総合
う〜ん…。☆2,5ってところかなぁ。四捨五入して辛うじて3ってところ。これは人によっては評価が酷いことになりそうかも。

テーマ自体はかなり良いのに、展開で結構損しちゃってる感じがしますね。
仮に同じテーマでドシリアスに描いたら凄い良作になりそうなんだけどなぁ。中途半端にコメディにしてしまったのがもったいない。

終わり方からして続きそうですが、どのみちギャグのままでは微妙かもしれません。