わたしと男子と思春期妄想の彼女たち2 外泊ですが何か?

わたしと男子と思春期妄想の彼女たち 2 外泊ですが何か? (ファミ通文庫)

わたしと男子と思春期妄想の彼女たち 2 外泊ですが何か? (ファミ通文庫)

【ストーリー】《妄想少女》リサたちとの出会いにより、高柳君を巡るライバルである本物の河内利沙ともお近づきになったあすみ。そんなある日、「超豪華なユニコーンホテルの宿泊券をGETしたから高柳君とその他を誘いなさい」と命じられほくほく。一方その頃D組では、高柳君を傷つけ書き初めを破った仁島さんを想うチャラ男・沢田の妄想少女サチコが衰弱しきっていた。そしてあすみの机から、プラチナチケットが消えた――!?


あすみ良い子すぎる…(;ω;)


冷静に考えて…

ここまで友達のために考えて行動できる中学生なんていないだろう、って程あすみが良い子すぎる。
本人的には別に何か特別なことをしてるわけじゃなくて、ただただバカ正直に生きてるだけなんだろうけど、前回意中の高柳君を傷つけた仁島さんのことでさえこう言える程に良い子。

「仁島さん。恨んでなんかいないよ。逆に高柳君のことが好きな者として親近感すら感じているくらいだ。」
「私に親近感…?」
「だってさ、ずっとずっと彼のことが好きなのに私は怖くて告白できない。それなのに仁島さんは告白した後も、彼のことを想っていたんでしょ?凄いことだと思う。だからさ……」
「……だから?」
「あたなと友達になりたい」

普通なら悪意とは言わないまでも、好感を持つことなんてできないハズの相手に心の底からこう言えるって、どこの聖人君子かと。でも別にあすみはそんな高尚な思考回路じゃなく、単にバカみたいに純粋なんですよね。それでこそ「バカテス」の明久のように、相手のことを「凄い」と思ったら「凄い」と言えるような。
周りが段々疑うことを覚えていく中でこんなに純粋でいられるのだから、そりゃ仁島さんに「やっぱり敵わない」と言われますよ。

でもそれ故に自分が背負わなくても良い責任まで背負っちゃって苦しんでるのは見てて辛かったなぁ。彼女がどれだけ良い子であろうとも、一介の女子中学生に出来ることなんて殆ど無いのに。ですが、それでも!と頑張ってる彼女は本当にすごい。

1巻の時もかなり良い子ではありましたが、より魅力的になってますね。こんな友人がクラスに一人でもいたら相当楽しいだろうなぁ。


総合

☆4つ!ぶっちゃけ☆5つでもいいかと思うくらいすっごい良かった。
欲を言えばせっかく前回友達になった利沙がもうちょい絡んでくれても面白かったかな、なんて。
一応恋愛タグはつけてますが、どちらかというとあすみの成長物語と言う感じですし、利沙以上に高柳君が話に加わらないから恋愛方面で全然発展しないんですよね。あすみ・・・(ノ∀`)

と思っていたら最後の最後にすっごい展開が…!何この急展開!続きが超気になる!


次の巻も期待しています!