たんかん!VOL:4

お久しぶりです。

一つの山を越えたと思ったら、そこは山脈だった…。

ということでまだまだ修羅場は続きそうです…。そこで、かるーくたんかん!(短い感想の略)でも行ってみます。

今回は単品ではなくシリーズversionです!


前略。ねこと天使と同居はじめました。

前略。ねこと天使と同居はじめました。 (HJ文庫 ひ)

前略。ねこと天使と同居はじめました。 (HJ文庫 ひ)

既刊3巻

教師が主人公ということに加え、ヒロインは段ボールに捨てられていたのを猫3匹と一緒に拾ったという珍しい設定。中身はちょっとファンタジーが入っていますが普通のラブコメです。

このシリーズを一言で表すと、


超!あまぁーーーーい!!!


って感じ。激甘。

ブコメは、主人公とヒロインがくっつくまでの過程をヤキモキしながら楽しむのが大半ですが、これは逆に「もうお前ら結婚しろよ…」といったような主人公とヒロインがイッチャイチャするのを見てニヤニヤ楽しむというものです。

何がすごいって、イチャつき具合。
長年連れ添ったカップル…いや、敢えて恋人同士と言わせて頂きたい、この甘々な雰囲気とやり取りが素晴らしい。
ある程度熟成されてきたやり取りと、たまに魅せる初々しさのバランスにニヤケ殺されることが何度あっただろうか…。
さらにそこに追加して3匹の猫がいる。この猫たち、ただモノじゃない。
お前本当に猫かと問いたくなる人間じみた知識を持ちながらもやっぱり猫だなぁ、と思わせる行動の一つ一つが可愛らしい。犬か猫で言えば犬派の私ですが、こればっかりは猫可愛いと言わざるを得ない。

そんなMAXコーヒー並みの激甘ラブコメが読みたい方には超オススメするシリーズ。


深山さんちのベルテイン


深山さんちのベルテイン (GA文庫)

深山さんちのベルテイン (GA文庫)

既刊2巻

御存じ、「這い寄れ!ニャル子さん」と同作者の新シリーズ。

あの暴走ラヴ(クラフト)コメディとは打って変わって、超まったりハートフル。
並みの女子よりも女子らしく、自分は女の子だと言い張る主人公・深山琥太郎(♂)を男の子として更正させるために、彼の母親が送りつけてきたのはEMA初号機こと、メイドロボのベルテイン(通称ベルさん)。
あの手この手で男に更生させようとするベルさんを軽くあしらいつつ、幼なじみの理々や耕平と賑やかに過ごすハートフルコメディです。
今流行りの(流行っているのか…?)男の娘ジャンルなのか、男のはずの琥太郎が普通に可愛い。クラスメイトも頭では理解しつつも着替えを見ると赤面してしまうレベル。そんな琥太郎を更生させるために(性的に)攻めるベルさんや、(暴力的に)攻める理々がいて毎回賑やかですし、そんな中にも日常系のまったり感はしっかり押さえている高レベルなラブコメですね。
でもやっぱりニャル子さんの作者。マニアックなネタが随所に散りばめられてます。
いやもうEMA初号機とかアウトだろうと思わず突っ込みを入れてしまうネタから、「ニャル子さん」と同じ世界だと思わせるネタがちらほら。さっきまでまったりしてたと思ったらいつの間にか笑ってたということが何度もありました。

日常系の話とギャグが好きな方にお勧めのシリーズです。


踊る星降るレネシクル

踊る星降るレネシクル (GA文庫)

踊る星降るレネシクル (GA文庫)

既刊4巻

とんでも異能バトルとは予想していたが、ここまでぶっとんでてしかもスポ魂ものと来たか…!
という予想の斜め上を行く学園異能バトルモノ。
設定は色々練ってありますが、ストーリー自体は異能バトルの学園でトップを目指すと言う至ってシンプルかつ熱血!自ら戦わないと決めた主人公レンヤと、落ちこぼれの少女すまる。色々あってレンヤはすまるの師匠となり、彼女を学園トップにさせるべく鍛えていくという話。
ちょっと変わってるのが異能の設定で、

ルルーシュVS夜神月とか、竜宮レナVS桂言葉とか、…(中略)…
「強さってそもそも何よ?」

という作者の妄想を経て「個性」の強さを「能力の強さ」としよう!という過程から決まったようです。
簡単に言うと、「覚悟の決まった引きこもり」と「ただの空手家」だったら「覚悟の決まった引きこもり」の方が強い!という様なものです。
実際の戦闘は読んでもらって確かめてほしいのですが、このシリーズで注目してほしいのはその異能バトルと、もう一つの師匠&弟子の熱いスポ魂の部分。

血管や骨や筋肉がすべて、むき出しの神経に変わってしまったかのような激痛が、全身を蝕んでいく。目から血が吹き出しそうだ。痛い。滅茶苦茶に。痛い。今すぐのたうち回りたい。泣き叫んで、もう勘弁してくれと赦しを請いたい。
だが、できない。
できるわけがない。
弟子が、すまるが、痛みに耐えて笑っている。それなのに、師匠の俺が、
「こンくらい我慢できなくって、どうするよォォォォォォォッ!」

「行け、バカ弟子!当たって砕けてこい!」
すまるは涙をぬぐい、とびっきりの笑顔を見せる。
壁につかまりながらも、立ち上がる。
「砕けてたまるか、ばか師匠ーっ!」

引用部分だけ読んでも熱いですが、展開を追って読むと激熱です!
久しぶりに熱いバトルが読めて大満足でした!
今この作者は「俺の彼女と幼なじみが修羅場すぎる」の方も同時に書かれていますが、個人的にはこっちの方が好きですね。
はやく5巻が読みたい…。

中二系異能バトルよりも熱血バトルモノが好きな方にはオススメするシリーズです。



取りあえず今回は以上の3シリーズだけ紹介します。
本当はもっと紹介したいのですが、時間がなくてどうしようもないです…orz

今月も残り少なくなってしまいましたが、もうちょっと更新できるようにがんばります。