ありすさんと正義くんは無関係ですか?2

ありすさんと正義くんは無関係ですか? 2 (HJ文庫)

ありすさんと正義くんは無関係ですか? 2 (HJ文庫)

【ストーリー】昔のことを謝りたかった。ずっと正義くんのことが気になっていた――真面目で融通のきかない生徒会長、柚木篤子さん。もたもたしているうちに、ありすという天敵(?)に先を越されてしまった彼女は「正義くんに接近しよう!」と一大決心。でも篤子さん、実はと〜っても不器用だったのです!


リアルツンデレっ娘萌え・・・


てっきり

1巻で完結かと思っていましたが、続きましたね。しかも結構面白いですよ!?

1巻では妄想癖が強く、周りが見えなくなる性格のせいで不思議ちゃん扱いのありすさんが、悪い噂にもめげずに自分を貫く正義くんに憧れ、変わろうと頑張るお話でしたが、今回の主人公はありすさんの天敵(?)とも言える生徒会長の篤子さんです。


いいね、いいツンデレだよ!

真面目だけど、融通が利かないところがあったり少し抜けていてみんなに人気のある篤子さんですが・・・。いやぁ、いいツンデレですなぁ。

1巻では優等生然としていて、空気の読めないありすさんとは真逆のしっかりした性格という印象でしたが、今回彼女の視点中心になってみると、そんな印象は消し飛んでしまいましたね。
気になる正義くんに褒められても、テンパって思わずトゲトゲしい言葉で返してしまったり、せっかくの厚意にも素直になれず、ツンとした態度で断ってしまったり、とにかく、ものすごーく不器用なんです。たぶん正義くん視点で見れば、相当嫌な女の子に見えているであろうことも自覚してて益々落ち込んじゃったり。
行動の一つ一つが「なんでもっと素直になれないかなー」と読んでるこっちでさえヤキモキしてしまう不器用さでとても歯痒い!でもそこが良い!
しかもありすさんはそんな苦労も知らず、正義くんに抱き付くし公衆の面前で好きだと言ってのけちゃうのだから、そりゃ相性最悪だわなー。

微妙に間が悪かったり素直になれないキャラといい、素晴らしいツンデレ具合ですね。

作者さんも言ってましたが、リアルにこういう素直になれない子っていっぱいいるんだろうなぁ。当事者たちは気付かないかもしれませんが、周りから見てる分にはすごくニヤニヤできそうw


色々あって、

最後の最後にようやく素直になれてホッとしました…。こう言う子は根が純粋だから、一度素直になれればとても良い子なんですよね。
今回正義くんは終始そんな篤子さんを理解して根強く接して挙げられたのが男らしかったです!あまり目立ちませんが、男主人公としての役目はしっかりやってましたし。何気にありすさんも含め、1巻より内面的にも成長してて良かったですね。


総合

☆4つ!
悪く言えば地味だけど、良く言えば堅実・素朴な面白さがありますね。
1巻同様大きな事件が起きたりしてませんが、ちゃんと盛り上がる場面もあって楽しめました。

内面的にも少しずつ成長してきた彼女らですが、これからどうなるのかが楽しみです。次作、などと不安なことは言わず、是非3巻も期待して待っています!