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暗号少女が解読できない

暗号少女が解読できない (集英社スーパーダッシュ文庫)

暗号少女が解読できない (集英社スーパーダッシュ文庫)

【ストーリー】転校早々、自己紹介で大失敗をし、クラスで孤立してしまった少年・西村。孤独と戦う彼に唯一話しかけてくれた美少女・沢渡遙かから突然の告白と共に渡された手紙。そこに書かれていたのは愛の言葉……ではなく、なんと暗号文! 男子生徒憧れの存在・沢渡さんは暗号に情熱を傾けるちょっと(?)不思議な女の子だったのだ! 沢渡さんの難問奇問は西村とその妹や幼なじみまで巻き込み、必要以上にスリリングな学園生活が幕をあける――
沢渡さんの手に掛かればパンツだって暗号になる!? そして西村は謎だらけの暗号少女の心を解くことができるのか!?


よくわからないけど新ジャンル?


"暗号使い"

の二つ名と異能の中でも異端な異能力を持つヒロインと、無能力ながら常人離れした頭脳を持つ主人公が繰り広げる頭脳派学園異能バトル。次々に現れる強力なライバルを協力して倒し、味方に加えて巨大派閥を作り上げていく広大なストーリー。







ウソだよ?(・ω<)☆


 以上、唐突に頭に浮かんだ小ネタ。主人公が無力の代わりにすごく頭が良く、ヒロインたちがそれぞれの分野に特化した異能を持ってるって設定がミソ。


本当は

転校初日に盛大にやらかして友達のいなかった主人公西村拓実と、そんな彼に暗号を使ったメッセージで振り回すヒロインの沢渡遙、というドタバタラブコメです。
 注目すべき点はヒロインの沢渡遙が今までになかったタイプということですね。いや、性格だけでみれば似たようなキャラクターは居たのかもしれませんが、ここまで変わった趣味?というか行動をするヒロインはみたことがなかったなぁ。
 その行動と言うのが「暗号」。
 ことあるごとに暗号でメッセージをしてきてそのたびに拓実は彼女の突飛な行動に振り回されるんですが、そんな暗号を解くうちに少しずつ距離が近づいていくのが、暗号を解くこととキャラ同士のやりとりの二重の意味で楽しかったです。とにかく沢渡さんの行動が唐突と言うか、先が読めない。彼女には暗号とは別の謎が多くて、でもそこが魅力的。暗号が解けて何でそんな遠回しなことを…と思ったら案外オチというか本心の部分が可愛らしくて、暗号を使った遠回りな行動も微笑ましく思えてしまいました。一見優等生然とした態度なのに案外本心では感情的で思ったら即行動に移すタイプ、というギャップも良かった。

 拓実もすごくヘタレっぽいんですが、感が良くて鋭いところも中々見所のある主人公です。最初はホントにありがちなやれやれ系巻き込まれ型主人公かと思いきや、やるときはやるというか何気なく熱血タイプでぶっちゃけ完全記憶能力な特徴も相まって本当に異能バトルの主人公っぽいなぁ、と思ったり。

 ストーリーラインも学園ラブコメ要素もありつつハートフル家族、幼馴染ヒロイン登場でしゅらーばなど魅せ処は多いですし、キャラクターたちも良く動く子ばかりで楽しめました。


まとめ

これは中々面白い。☆4つ!
あらためて考えてみると、異能力うんぬんは別にして冒頭のウソはあながち間違って無い気が…。
ヒロインや主人公、周りのキャラの行動が賑やかで最初から最後まで楽しめました。
暗号も観た瞬間に「無理だわー」と諦めるレベルではなく、ちょくちょく「ん?」と気付けるレベルなので読み進めるテンポを悪くすることもありませんでした。


次の巻も期待しています。
2巻は是非野々岬さんにスポットライトを…!