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ラブコメ圏外

ラブコメ圏外 (HJ文庫)

ラブコメ圏外 (HJ文庫)


【ストーリー】「普通の高校生の共通点……それは、ラブコメをするということだ!」 過去の自分に別れを告げ、普通の高校生デビューを狙う井口銀次朗。そんな彼は同じクラスの真宮久奈が自分と似た野望の持ち主と知り、ならばと一緒に普通の高校生になるための方法を検討。そこに転校生の美少女を巻き込んだ結果、銀次朗たちはラブコメ発生を目指すことに!?


ブコメ圏外なので敢えて恋愛タグはいれてませぬ。


高校デビュー

友達がいない、元厨二病、元ガチオタ、元モブキャラetc...と、中学までの自分と決別の意味とこれから華の学園生活を送る意思を込めた言葉。現在過去問わず、この手の話題のラノベや漫画は数知れず。ただこの作品はちょっと(良い意味で)変ですね。登場人物というか全体的に…?

 主人公が元ガチオタで高校ではリア充デビューしようと奮起する話といえば、一般人に溶け込もうとするものの染みついた思考と嗜好が隠せずボロが出たりと順調なスタートは送れないもの。のはずが、いきなり元声優のヒロインと仲良くなるわ、一緒に"普通の高校生"を目指そうと二人っきりの放課後ライフを満喫。しかも周囲に誤解されてクラス公認リア充スタートとかどういうことですかねぇ。読者側から「いやもうそれボッチじゃねぇよハーレムだよ」というツッコミはよくありますけど、作中で堂々と華々しくリア充になるとか逆に新鮮ですね!
 ただ、傍から見ればスケコマシ以外の何者でもない行動をとる銀次郎自身が盛大にボケてるというか、一般的な感性から大きくずれているのでどうしてもラブコメな空気にならない!似てるけど、よくある難聴系朴念仁主人公では無いと思います。あえて言うのなら…変人?思考回路にどこか支障をきたしてるような感じかな?まぁ、そこが面白いんですけどね。



ふつーのラブコメならば

特徴的なヒロインに主人公が振り回されるのがセオリー。だけどこの作品はむしろ主人公がヒロインを振り回してます。 "普通の高校生"を目指そう、という話題から"普通の高校生"ってむしろ何?→(漫画やゲーム参考にしたところ)そうか!ラブコメしてるのが普通の高校生なんだ!って発想が既におかしい。
 銀次郎の大きくズレた思考回路の主な被害者が第一ヒロインの真宮久奈。銀次郎がかつて愛した声優アイドルな彼女も「普通の高校生」を目指しているのですが、思考回路がまともな分、銀次郎の行動にツッコミと(色んな意味で)気苦労が絶えません。うん、ヒロインがツッコミ役というのもこれはこれで面白いかもしれませんね。まぁ、銀次郎と行動を共にしているだけあって彼女自身ちょっと変なんですけどね。
 また、金髪碧眼美少女という強力なもう一人のヒロインの姫師宮桜子も変わり者。ですが、前述の二人と比べるとまだ正統派なのかもしれませんね。実家の話とか「あぁその発想はなかったわ」というくらいのレベルの変わり者なので。
 ヒロイン二人が絡むと一気にラブコメ色が強まるものの、「普通の高校生」を目指すというこの作品の趣旨があるだけでここまで変人指数が上がるとは…。


結局のところ

 出てくる人みんな変人。担任からクラスメイト・家族に至るまでまともなキャラがいない!だけどそこがこの作品の魅力なんですよねぇ。
 特にフェアリー関連のクラスメイトの理解と団結力は異様で笑いました。こんなクラスだったら普通を目指す必要もないしなれもしない気が…w


総合

ぶっちゃけよくわからないけど☆4つ!
今更ながらに実はシュールなギャグラノベだったんじゃないかな…、と思います。セリフ回しとか地の文とかも含めてかなり妙な感じがして凄く混乱してます。ただ面白かったことは確かかなぁ。
というか「吼える魔竜の捕喰作法」と同じ作者さんだったんですね…。作風が全く違って気付けませんでした。

次の巻も期待しています。