クプルムの花嫁

 

 

職人の街に暮らす金髪ギャル・しいな。

ある日、お付き合いをしている鎚起銅器職人・修から

唐突なプロポーズを受ける。

OKはしたものの、職人の家に入るってーー?

 

Amazon掲載のあらすじのノリがメチャ軽

いつものようにAmazonの商品紹介ページからあらすじを引用しようとしたらノリが軽くて「このあらすじから受け取るイメージちがくねぇ?」と思ったので、本誌裏面のあらすじ引用した。

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幼なじみって

イイよね…。幼いころから一緒に過ごしてきて、お互い飾らない素の関係で、いろんな出来事を一緒に経験して、共有して、少しずつ関係性も変わっていって…。

そんな幼馴染っていいよね。

更にいうならそこから恋愛感情が芽生えて、これまでに見たことなかったお互いの顔を初めて見てときめいたり、でもやっぱり幼馴染なんだなぁって感じる変わらない部分に安心したり…。

 

と、そんな幼馴染と結婚(正確には婚約)した朴念仁職人・修と子犬系ギャル・しいなのラブコメがこの本ってワケ!

 

オサナナジミスキー曹長としては読まずにはいられないってコト…!?

 

鎚起銅器

とは、「その名の通り鎚で打ち起こし形作る銅の器である」(本編引用)

舞台になっている新潟は燕三条はリアルに様々な職人の街であるらしく、修もそんな鎚起銅器の職人で彼と付き合っている”しいな”二人のお話。

また、鎚起銅器について、また、職人という人たちやその世界について、今まで近くにはいたものの、ちゃんと考えたことのなかったしいなが、修のプロポーズによって少しずつその世界を知って、自分がその職人の嫁として立派になろうとする話でもあります。

 

割とラブコメパートというかイチャラブパートは甘々でオサナナジミスキー曹長もこれには満足って感じの内容なんですが、”職人パート”が結構真面目に描かれていてそこもまたイイ。

3巻にて、職人の世界とは暗闇を自分一人で進み、果たして自分が正しい道を歩けているのか、進んでいるのかもわからない恐ろしい世界、というように語られたり、修も銅器職人の世界ではまだまだ未熟で常に悩んでいる姿ばかり。

そんな厳しい世界にいる修も、言ってしまえば素人のしいなの存在がいることによって助かっているんだとわかる描写が心に刺さること…。

しいなも自分は銅器や職人の世界についてはわからないけど、修のことは幼いころからずっとみてきた。だからこそ、わかるものはあるし、彼のそばにいたい。そういった想いが語られずとも伝わるの、良いなぁ。

何気に修以外の祖父母や知り合いの職人といった界隈の人にも良い影響を与えているのが、しいなの良いところ。ギャルとは言っても真面目で一途な娘、ホント良い。

 

オサナナジミスキー准尉(二階級特進)も召される、とても良い作品でした。

職人についても恋愛についても、とても真面目で読み応えがあって最近の中でもかなりオススメ。

 

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