SH@PPLE-シャップル-5
SH@PPLE―しゃっぷる―(5) (富士見ファンタジア文庫)
- 作者: 竹岡葉月,よう太
- 出版社/メーカー: 富士見書房
- 発売日: 2009/03/19
- メディア: 文庫
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人気上昇中の入れ替わりラブコメ初の短編集!
今回はドラゴンマガジンに掲載されていたものにちょっと書き足した短編なのですが、一つ疑問に思うことが。
ドラマガと文庫を比べると挿絵の数が減っている!?
私はあまりドラマガとか買わないので気付かなかったんですが前からそうなの?
そうするとせっかくの挿絵がもったいない気が・・・
ま、それは置いといて内容ですが、上記のとうりドラマガに掲載されていたもの+その後、と言った感じになっております。
正直な感想を言わせてもらえれば、長編よりこっちの方がおもしろかったな〜
あとがきで作者も言ってますが、片方だけでも一冊分の内容量があるのに入れ替わりのため、雪国・舞姫パート両方を一冊にまとめると、どうしても足りない部分ができてしまう気がします。
その分短編だと片方だけでいいのでうまくまとまって読みやすいんですよね。長編も一冊を雪国か舞姫のどちらかを中心として進めればもっと評価は上がるかもしれません。でもそうすると双子の入れ替わりの意味がないか・・・
内容に関しては、
・モテモテになった雪国(中は舞姫)を好きになった子の対処に雪国(本物)が奮闘する 「月光のスキップ」
・審美(少女)眼をかけて戦うSECメンバーと舞姫 「放課後天下無双!」
・青美女の美術部の№1を懸けた争いを仲介する雪国 「召しませ、御用絵師♡」
・先輩の残した宝を探しまわるSECメンバーと舞姫 「トレジャーハントGO!GO!」
・催眠術にかかってユキグニ(5才)になってしまった舞姫と世話をする雪国 「ぼく、ゆきぐに」
・蜜がソロリティに入るきっかけとなった話 「あこがれ〜イカロスの乙女たち〜」
と各話の「その後」のお話が入った六話です。
個人的には珍しく姉弟の掛け合いがメインの「ぼく、ゆきぐに」が気に入りました。
長編ではなかなか見られない姉弟の絆が見えて、ほんわかした気分になりますね〜
つーか、活発な蜜も、悶々とする古葉さんもいいけどいっそ舞姫がヒロインでいいんじゃね?入浴シーンとか本来ならヒロインのものである美味しい場面かっさらってるしW
魅惑の一時間。
つきっきりで優しくしてくれる淡谷。
この廊下の角を曲がったら、すぐに旧校舎がある。二階の突き当りには彼らの部室かあって、めくるめく魅惑の一時間なのだ。見たい。とても体験してみたい。(「トレジャーハントGO!GO!」より)
この回想は前巻から登場の古葉鳥子の心の葛藤なのですが、舞姫といい古葉といい、この巻では正ヒロインであるはずの蜜が全然活躍してませんね。まあ、これはこれでいいんですがW
まあ、本編の方ではいろいろと動き出しそうな気配ですが、これからも短編がちょくちょく出てくれるとうれしいですね。