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ご主人様は山猫姫3 辺境新米英雄編

感想 電撃文庫 ご主人様は山猫姫 恋愛 中華 陽気 鷹見一幸 春日歩 ☆☆☆☆☆

【ストーリー】尊皇討奸の旗を揚げ、遂に帝国に立ち向かう決意をした晴凛たち。取り敢えずシムールとの友好関係を築くため、そしてミーネの晴凛を婿にするという策のためにシャン族の族長イシルに挨拶に行くことに。
折しもシムールはすべての部族が集まる大族長会議。その会議でミーネは晴凛を婿にすると宣言してしまう!しかし、ミーネの発言にタッケイ族のスンタタは娶るなら自分の妹シャールにしろと対抗する!
かくして晴凛の嫁に相応しいのはどちらかを争う女同士の戦いが始まるのだった。

THE・女の戦い

ここまで怒涛の展開をみせてきた山猫姫ですが、対帝国戦のストーリーは今回ちょっと小休止。
しかし別の部分で激しい戦いが繰り広げられていました!


シムールと帝国の和睦のため、取り敢えず晴凛をシムールの一員にしようというのがことの発端。
それならば自分の婿になれば良いというミーネに、タッケイ族のシャールの兄スンタタが介入。
こうして山猫姫ことシャン族のミーネと、タッケイ族のシャールが晴凛の嫁の座を賭けて『おもてなし料理』で勝負することに!



二人の嫁候補


ミーネは自分の好物である肉料理。シャールはシムールの代表的な家庭料理。

意外にもミーネがちゃんと工夫を凝らしていたので真っ当な料理対決になっていたのには驚きでしたw
それにしても1巻の山猫から随分と成長しましたね〜。ミリンの気持ちも良くわかります。それでいて晴凛のために、となると苦手なことでも彼女なりに一生懸命頑張る純粋さは変わらず魅力的でした。

そして対抗馬のシャール。
彼女は前回の弓勝負で晴凛に圧倒され「自分より強い男の嫁になる」という誓の下、彼の嫁になることを決意したのですが、今回は外的要因などによって色々と妄想が暴走した結果、心底晴凛に惚れてしまいますw
ちょっと思い込みが激しいところのある彼女ですが、多分彼女は夫のためならば努力を惜しまず、そして子供には優しい良妻賢母になりそう。とにかくメチャメチャ良い女性です。


こんな二人に想われてる晴凛が憎…いや、羨ましいです!
もうさ、エオル王の言うとおり二人とも嫁にしちゃえよ。たまにはラノベでもハーレムエンドがあっていいと思うんだ…。


そんでもって料理対決の方も一瞬グルメバトル物かと見間違う程濃密な描写と考察で魅せてくれます。
ミーネの肉料理の場面なんか読んでいると肉にかぶりつきたくなりますし、シャールの料理『ラグマン』を食べた族長達の反応があまりにも某グルメ漫画で激しくて笑えますw
勝負を通じて二人が和解していく展開もうまいですね。


肝心の勝負の結果は読んでみてのお楽しみです!


役者勢揃い

料理対決の裏では国の資金を運んでいた晴凛の兄である光凛が帝国の官僚に騙されてしまう話が同時進行し、後半の方は捕まってしまった兄を助ける展開に。

相変わらず腐った官僚たちの自分勝手な行動には腹が立ちますが、そんな官僚たちの思惑を伏龍さんの奇策で見事に打ち砕く展開はスッキリします!晴凛もますます英雄として見事に成長していますし、これからの展開に期待が膨らみます。


そしてエリート官僚の兄・光凛を味方につけ、いよいよ次回から対帝国戦が加速しそうです。


総合

うん、やっぱり面白いです。☆5つ。

物語的にはそこまで進んだ訳ではないのですが、ミーネとシャールの二人のヒロインを掘り下げた良回でした。これからの二人の恋愛やその他色々な活躍にも期待が高まります。


そうそう、絵師の春日歩さんの進化っぷりも素晴らしいですね。
1巻からカラー・モノクロ両方ともキャラの表情が出ていて良いな〜とは思っていましたが、巻を増すごとに着実に腕を上げていますね。とても新人さんとは思えない。

115Pと201Pは特にお気に入り。298Pの晴凛はカッコよすぎますw