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ベニ・コンプレックス1

感想 講談社ラノベ文庫 ラブコメ 妖怪/神様 曽我部浩人 双龍 ☆☆☆☆

ベニ・コンプレックス1 (講談社ラノベ文庫)

ベニ・コンプレックス1 (講談社ラノベ文庫)

【ストーリー】緋野慶次は古来の英雄に連なる『紫禁の血脈』を持つ高校生。
隣で添い寝中の美人姉の紅子…実は八百年生きる最強の妖怪(見た目は女子高生)にして慶次の守護者だ。ある時紅子は「卒業までに嫁を見つけなければ、私がお前の嫁となる!」と言いだした。そんな無茶なと思いつつ嫁探しを始めた慶次の前にグッドな
タイミングで現れたのは、見た目は風雅な大和撫子なのにエッチなことにめっちゃ積極的な巳緒、けしからんボディにして格闘とエロいことが大好物の来弥。しかも二人は
妖怪属性アリの女の子たちだった!? 未来の嫁の座をめぐり争う紅子・巳緒・来弥と巻き込まれる慶次。さらに紅子の封印した過去による災いまで降ってきて!?


せっかくの猫又キャラなのにネコミミ挿絵が無いとは何事かっ!



何故か


 内容は全然違うのに、読み終わった後「らんま1/2」とか「犬夜叉」が頭に浮かんだ…。なんでだろう?
でもその二つを彷彿とさせる直球のラブコメでしたね。ヒロインたちが何らかの妖怪って設定も人外少女好き(ケモナー)として大変おいしゅうございました。

 個人的にプッシュしたいのは、久しぶりに見る良質の姉萌!俺の姉がこんなに可愛い!
恩人の遺言で幼くして両親を失った慶次に姉として、そして未来の妻となるべく尽くしまくる紅子さんがストライクゾーンど真ん中。
 本人は家事全般に学業・性格どれをとっても一級。しかも甘やかすばかりでなくちゃんと厳しさも兼ね備えた正しきブラコンで、まさに姉萌の一つの理想の形!落ち込むと普段のハイテンションから一転して猫化してしゅんとしてしまうのも大変可愛らしい!
 ただ、慶次も間違い無く紅子にベタ惚れのシスコンなのですが、どうにも(姉として)好きなだけ、というのが余計に爆発しろと言いたくなる。お姉ちゃんだけど血が繋がってないから関係ないよね!



魅力的なのはメインヒロインだけでは無い。まだ二人もいる。


 大和撫子(慶次を人生の墓場に送ることに超アグレッシブ)な後輩の巳緒に、格闘バカ&オープンエロスな来弥の二人も濃いメインヒロインに負けず劣らずキャラ立ちはしっかりしてました。というかあらすじでは巳緒が「エッチなことにめちゃくちゃ積極的な〜」と紹介されてますが、そこは既成事実を作る気満々というのが正しいのでは?

 それにしても、紅子があれほど強いキャラをしていながらサブである二人がここまでハッキリと差別化されてて、魅力のベクトルも被っていないのはすごいですね。大抵三人もヒロインが居れば一人くらいは影が薄くなりそうなものですが、文字通りメインの座を取るためにに全力で個々の魅力が戦ってます。

あ、あまり触れてませんが慶次も魅力的なヒロインの中しっかり主人公やってますよ。



なにかと


ブコメにおいてはおまけ扱いになりやすいシリアスパートですが、何気に楽しめました。
何気ない伏線が日常パートからちょくちょくあったりと、展開が真相に至るまでじわじわと事実が明るみに出てくる持って行き方なので随分引きこまれましたね。結局紅子さんの忠心が故の空回りといえばそれまでですが、ちゃんと魅せ場までの手順がしっかりしていてシリアスはシリアスとして面白かったです。



総合

☆四つ!!
ホントに良質のラブコメでした。無駄なキャラが一人もいませんでしたし、ストーリー自体も王道設定ながら楽しめました。
惜しくらむは、挿絵がヒロインの立ち絵ワンパターンなことですね。絵は好みなのですが、挿絵指定の箇所も何故ここで挿絵が無い!?という箇所が多く、逆に何でここに持ってきた?というところも多々ありました。
背景までしっかり描けとまで言いませんが、もうすこし文章の雰囲気を感じさせる挿絵が欲しかったかなぁ。

次の巻も期待しています!