たんかんVol:2

時間と金と精神力、その他諸々がガリガリ削られてこのままじゃまったく更新できないっ!ということで久しぶりに「たんかん」(注:短い感想の略。造語)です。


ゴールデンタイム1

とらドラ!」でおなじみの竹宮ゆゆこ先生の新シリーズ。田舎から上京してきて何もかも初めて尽くしの生活が始まった主人公万里と、超お嬢様だけど超思い込みの激しいストーカーまがいの加賀香子など濃いキャラ達の学園ラブコメ(?)
大学生が主人公になっても、いろんな物を抱えたキャラ達がうまくいかない生活に、不器用な自分に四苦八苦するというゆゆこ先生らしさは健在。特にヒロインは前作の大河といい、ホントにダメダメですねぇ…。前どころかどこも見ないで突っ走って、思い切り転んで、でも痛さに気付かずにまた走りだしボロボロになって初めてその痛さに気付く様な『痛さ』が読んでるこっちまで伝わってきますよ。でもどこか憎めないところもあって、主人公の万里の気持ちもその親友であり香子の被害者でもある柳澤の気持ちもまた、痛い程わかる。この作品はそんな「痛さ」に満ちてますね。単なるラブコメと言うには余りにキツい話ではありますが、そんな中にも各キャラの隠れた気持ちや気になる伏線がびっしりと詰まってて続きがとても気になります。
☆4つ相当ですかね。


GJ部

GJ部(グッジョぶ) (ガガガ文庫)

GJ部(グッジョぶ) (ガガガ文庫)

ラノベ史上初、四コマ的小説!?
3巻が出たころに買ってみた。それまで四コマ小説って何よ?と手を出していませんでしたが、読んで納得。これは四コマ小説だわ。
ホントに何が起こるわけでもなく、お子様の部長真央・知的美人の紫音・その優しさ天使の如く恵・ケモノ系不思議キャラ綺羅々、そして超平和主義のゆる主人公京夜の5人がまったりと過ごす放課後ライフの(ベリー)ショートショート。ストーリーがほぼ無いので毎話キャラの会話中心になってますが、その分キャラに沢山スポットが当たりますし、毎回毎回ちょっと面白い話題を繰り広げられて飽きません。しかも一話四ページだからいつでも中断できる超ライトな構成。とても「明るい家族砲計画」の作者とは思えないテイストですw
かるーくまったりとした話が読みたいときにベストな作品ですね。
☆4つかな〜。


官能小説を書く女の子はキライですか?

設定からしてイロイロヤバイシリーズ二巻目。一巻目よりもはるかにエロくなってます!
一巻は月の男装がバレないように、ということを中心に話が構成されてましたが、二巻は一部にバレて半ば強制的に体験取材するように命令されるとか、これ以上巻を重ねたら…!?と期待と危機感が入り混じった感想しか浮かびませんでしたよ…wそもそも体験取材とか言ってる時点で出すレーベルを間違ってる気もしますが、もうヤれるとこまでヤってしまえば良いと思います!と言っても、これ以上は『家族みたいに仲が良い』じゃ無理が出てるし、次回辺り真一と月の関係に変化を出してくれても良いんじゃないかな。それと学校内の描写も物足りないかも。
☆3つ相当ですね。


乱☆恋

乱☆恋  婚約者は16人!? (富士見ファンタジア文庫)

乱☆恋 婚約者は16人!? (富士見ファンタジア文庫)

設定とタイトルからしててっきりハーレム物かと思いきや、智略を尽くして目的を達成する戦略ファンタジーでした。でも良い意味で裏切られたという感じですね。ラブよりもコメディ色が強くて富士見ファンタジアらしい作品でした。
主人公たちのパーティーは家臣のくせに王子に不遜な女騎士や、王子そっちのけで女に目が行く魔法使い。目立つことが大好きな忍者、モンスターハンターな料理人と濃くて変なキャラばかりで賑やかですし、それでもいざというときには王子の戦略通りに事を進めてくれる頼れる仲間というのも良いですね。
今回会うこととなった婚約者のセフィアも家臣ともども良いキャラでしたし、これから16人の婚約者たちに会いに行くとなると楽しみです。
話の流れ的に最終的にはハーレムになりそうですが、色々と期待できるシリーズです。
☆4つかな。




取りあえず今日はここまでが限界です…。MFとかももっと紹介したい本があるのですが、それはまた今度の機会に。
それよりも本来のちゃんとした感想が書きたいですね。ここには載せませんでしたが「猫物語(白)」は特にヤバかったなぁ。未読の人は是非読むことをお勧めします!