緋弾のアリア
- 作者: 赤松中学,こぶいち
- 出版社/メーカー: メディアファクトリー
- 発売日: 2008/08
- メディア: 文庫
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Sランクの最強武偵・アリアと、(普段は)ただの一般人・キンジの凸凹コンビが凶悪犯に立ち向かう、大スケールアクション&ラブコメディー!!
密かに人気を集めているアクションラブコメの第一弾ですが、思っていたよりしっかりした作りになっていて面白かったですね。
主人公のキンジの能力もまた、主人公らしい能力で面白かった!
私は、こういう普段大したこと無さそうなやつがいざと言う時に大活躍する話が大好きです!
更にキンジの能力が発動しているとき(ヒステリアモード)と、していない時のギャップがまたいいね!
普段は、
「普通じゃないんだよ。武偵高は」
「お前なんかに教える義務はない」
と、かなりぶっきらぼうな性格ですが、「あるきっかけ」で能力を発動すると、
「ご褒美だ、ちょっとの間だけ――お姫様にしてあげよう」
「ははっ・・・ここにいるのは誰だい?アリア」
「なっ、何よそれ」
「答えてごらん?」
とかすっごいベタなセリフを言うキャラになっちゃうんですね〜
こういったセリフを言うキャラはいますが、ここまで様になってるキャラはそうそういませんよね。
また、こういったセリフを言われるヒロイン・アリアの反応もなかなかいいね!
普段ツンツンしてるけど、ヒステリアモードのキンジが相手だと傍から見たら完全に落ちてるし!
他にもキンジの幼馴染、星枷白雪なんかもいいキャラしてますね。
例の如くノーマル状態のキンジでもベタ惚れなんですが、
「・・・キンちゃん。私に、何か隠してることない?」
なんでか目から光を失わせつつ――白雪が一瞬、無表情になる。
みたいに一筋縄じゃいかないキャラです。おぉ怖い・・・
まあ、最初から最後までベタベタしてるわけではなく、メインはシリアスなアクションですね。
地の文がキンジの第一人称で語られているので、戦闘シーンは多いものの読んでて苦になるどころか、珍しく戦闘シーンが楽しいと感じられる文章です。
主にガンアクションなんですが、それが想像しやすい文なんでしょうね。この調子だったら戦闘モノが苦手な私でも読んでいられそうです。
絵師のこいぶちさんもイラストは可愛いし、通常パートとシリアスパートの使い分けがうまいですね〜
ストーリーの展開はどんどん進むので若干速いと思いますが、内容が薄いわけではなく、ぎっしり詰まってますので読みごたえも十分ですね。
先の読めない展開もプラスです。
全体の評価としては迷いつつも☆四つにしましたが、今後もこの調子なら☆五つは確実ですね。
三巻までは買ってあるのでどんどん感想書いていこうかと思います。