聖剣の刀鍛冶#7.Unrivaled
- 作者: 三浦勇雄,屡那
- 出版社/メーカー: メディアファクトリー
- 発売日: 2009/09/25
- メディア: 文庫
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【ストーリー】独立交易都市が帝国に襲われ、ルークも敵の手に落ちた最悪の状況。セシリーはルークを失い、故郷さえも蹂躙され絶望を感じていた。だが相棒であるアリアに叱咤され再び「全てを守る」ことを誓い、その手にアリアを掲げ都市内へと突貫する。そして都市内でも人外や悪魔に蹂躙されようとも挫けず戦い続けるリサたちの姿があった。
その一方、シーグフリードは微笑みを浮かべるのだった…。
10月にはアニメも始まるブラスミ最新刊。
巻を重ねるごとに熱血路線へと進んでいますね…。でもこういうのも好きですよ!
●折れず挫けず
ルークが敵の手に落ち、独立交易都市まで敵の襲撃に遭う散々な前巻でしたが、その鬱憤を一気に晴らす逆襲劇でした。
まあ、絶望・立ち直りを何度も繰り返しているんでこの展開は読めると言えば読めるんですけど、それでもやっぱり熱い展開は楽しいですね。
もうとにかく作品の雰囲気が熱い!スーパーロボットアニメ並に熱い!まだまだぁ!という檜山さんの声が聞こえてきそうですw
ご都合主義とかあれだけ苦労した敵があっさりやられ過ぎ、とか細かいところを気にせずに気合と根性でどうにかしてしまう展開も許せてしまう程、ハイテンションにさせられますね。
しかも今回熱いのはセシリーやリサたち主人公組だけじゃない!
普段クールで何気にKY、そして前巻で惚れ惚れするほどのヤムチャっぷりを見せてくれたレジナルドさんまで吼えます!
※ちなみにそのシーンの挿絵を見てヤムチャが頭に浮かんだのは私だけでは無いはず。
でもこの巻で最燃えなのはやっぱりあの人!
――誰か、助けて。
せめてこの少女王だけでも。
もはや自分はいい。
誰か。誰でもいいから。
誰か――彼女を救ってください!
「よくぞ――」
祈りは届く。「―――――よくぞ持ちこたえた!」
いやもう痺れたね惚れたね。マジで。挿絵も最高!
この巻MVB(Most valuable Burning)は彼で決まりです!
●一難去って…
雷の魔剣イライザ・イヴァとの決着もつき、都市の危機も去って一件落着、のように思えましたが、まだまだ終わらないようですね。むしろ始まったばかりという気がします。
シーグフリートたちが何故魔剣を集めるのか、そして何を画策しているのか。まだ明るみになっていない部分は沢山あるようです。
話が進むほどに怪しさが増していて続きが気になります…。
●総合
いや〜、熱かった熱かった。☆4つ。
やっぱりブラスミは鬱展開が似合いませんね。これからもこの調子で細かい設定気にせずにガンガンやって欲しいです。
そして最後にはしっかりセシリーとルークのイチャつきシーンを忘れない三浦先生が素晴らしい!
次巻も楽しみにしています!