僕は友達が少ない2

僕は友達が少ない 2 (MF文庫J)

僕は友達が少ない 2 (MF文庫J)

【ストーリー】残念な連中が日夜友達を作るため、ゲームや演劇をしたり、ダべったりしている残念な部――隣人部。その部員である羽瀬川小鷹は、外見はいいのに中身が色々残念な美少女の三日月夜空柏崎星奈に振り回され、美少女メイド()の楠幸村を(不本意に)従えていつも通り友達づくりの方法を考えていた。
ところがそんな残念な部活に、幼女シスターのマリアと色々な意味で常識を超えた天才少女の志熊理科、そして邪気眼発動中の妹・子鳩まで加わってしまい、ますますカオスな状況に!

新感覚「イタ面白い」

いやぁ〜、イタ面白かった!

前巻はヘタに外見がいいだけに、その中身のイタさかえって際立つ相当残念なヒロインズと常識人(?)小鷹の迷走っぷりに笑わせてもらいましたが、今回は天才少女・志熊理科と幼女シスター・マリアも加わってその残念さに拍車がかかっていました。

やっていることはゲームしたり笑いを取る練習をしたりと前回と殆ど変らないのですが、小鷹も含めた隣人部のメンツのダメさに磨きがかかっている分破壊力が増しています。
特に小鷹の面白い話(本人主観)がイタい!自信満々で話すも、夜空・星奈・子鳩には同情される始末。笑いのハードルが極端に低いマリアだけには受けているあたりが却って痛々しいですw

小鷹だけはまともだと思っていましたが、彼も立派な隣人部員なんですね。よーくわかりました。



そして前回は序章でしか登場しなかった新キャラの二人。

そのうち一人の天才少女・理科はその腐った趣味の腐り具合が半端ねぇっす!なんだガムダン×オヴァってw

天才なんだか変態なんだかよくわからないキャラでした。
中でも彼女がリレー小説で最高にハイになっているところは(鈍い色で)輝いていましたよ。幸村と彼女がコンビを組んだら最強…いや、最凶ですね!
っつーかモザイクがかかる文章って初めて読んだわぁ〜。なんか知らんけど感動したw

彼女の暴走っぷりは他の部員にはない吹っ切れた感があります…。唯一夜空を言い負かすことができますし、部のパワーバランスが面白いことになってます。


幼女シスターのマリアはその無防備なほどの純粋さは確かに可愛いのですが、隣人部にかかわっているだけあってどこか抜けてますね。
的確に子鳩の邪気眼設定の穴をつく頭の良さがあると思えば、何かと夜空の屁理屈に騙されるバカっぽさも。やっぱり変だw

でも彼女はいろんな意味で(妹属性とか吸血鬼vs聖職者とか)子鳩と張り合ういいキャラですね。

そうそう、彼女のおかげでやっと小鷹の実の妹・子鳩も本格的に隣人部に参戦してくれました。
邪気眼なところはイタいのですが、彼女の場合は何故だかそんなイタさが気にならない純粋なブラコンで可愛さの方が勝っていましたね。素の博多弁が特に可愛い!


総合

あ〜面白かった!☆4つ。

ストーリー自体の面白さもさることながら、パロネタやギャグのセンスも並み以上でかなり笑わせてもらいました。

それでも恋愛方面でも良作なのだから凄い。

夜空は部員が増えるたびにちょっとずつ焦ったり、たまーに見せる女の子な部分があるんで、タダのイタいヒロインだと思っているとしっぺ返しをくらいます。
星奈も星奈で段々小鷹に対する気持ちが表に出てきますし、夜空を挑発したりとヒロインの片割れとしてちゃんと動いてくれて嬉しい限りです!


正にラブコメだな〜と思う良作でした。
次の巻も期待しています!



気になって作中に出てきたワラスボを調べてみた(ウィキペディア)※グロ注意
想像以上にグロテスクだった…。

間違ってもグーグル先生で画像検索なんてしないようにね☆