IS-インフィニット・ストラトス-3

IS〈インフィニット・ストラトス〉 3 (MF文庫J ゆ 1-3)

IS〈インフィニット・ストラトス〉 3 (MF文庫J ゆ 1-3)

【ストーリー】夏の臨海学校を前に気温と恋のバトルは急上昇! 魅惑の水着姿にくわえ、あの手この手のドキドキアプローチにさすがの一夏もチェックメイト!? そして、ついに箒の専用機・紅椿がその姿を現す。「私が天才の束さんだよ、はろー」 ISの生みの親にして天才科学者・篠ノ之束も登場し、物語はさらにヒートアップ! そんな中、軍用IS・銀の福音の暴走事故が勃発。一夏をはじめ専用機持ちの面々は事態の収拾へと向かうのだが――。『強さ』を問う、ハイスピード学園バトルラブコメ第三弾! 疾風怒濤の戦闘開始!

ヒロインが5人になりましたが…

とりあえず、現時点で千冬姉さんが一番のヒロインだと思う。

だってさだってさ?他の5人のヒロインがアピールしても動揺しなかった一夏が唯一鼻の下を伸ばして見蕩れていたのですよ?

しかも千冬姉さんのほうも満更でもなさそうだし…。なるほど、5人を部屋に呼んだのは自信の表れなんですね、わかります。



5人の中で言えばシャルが一番リードしてるのかな?

というか彼女は今回本性出まくりでしたね〜。

しょっぱなから

(でもせっかく夢なら、もうちょっとエッチな内容でも僕は全然構わな―――)

なんて本音がポロっと漏れたかと思えば、自分の方を見ていないとはいえ一夏と同じ個室で水着に着替え出すというむっつりスケベぶり。一見純粋に見えて実はそう言うことに興味津々という態度はニヤニヤものです。

今後彼女はそっち方面担当になりそうですねぇ。
恥ずかしがっているラウラの方がまだ普通かなw


ラウラは前回の一件でどんな風にデレるのかと期待しましたが、意外にも純情乙女路線で来ましたか。ちょっと突拍子もない行動とかを除けば一番まともかも。他のキャラがそこそこ濃いからこのシンプルさは丁度よい配分ですね。


一夏ハーレム初期メンバー(箒・鈴・セシリア)はそれぞれ魅せ処はあったけど、どうもインパクトに欠けてたかな。


箒は専用機を貰ったということもあって、戦闘パートでの登場は今までの少なさを取り戻す多さなんですけど、その出番の多さの割に活躍してないんですよね…。

鈴なんて表紙を飾っている割に本編での出番が可愛そうなことに…。


それとこの作者さんは主人公とヒロインの一対一は書けるけど、一対多数になった途端にヒロインたちが『ヒロインたち』という一括り扱いになってしまうのが惜しい。

キャラクター自身の描写はそこそこ良いので、会話にもう少し味を持たせてくれれば文句無しなのですが。


ISですが、

今回何だかラブコメとSFの比率が8:2くらいでしたね。
別にラブコメ分が増えることは良いんですけれど、ラブコメに比べるとSFの部分はちょいイマイチだったのが残念。


特に武器や機体の性能の説明とか専門用語の使い方。
設定に凝っているのはわかりますが、ちょっとその設定を文中に書き過ぎかな。

戦闘シーン中に何度も説明を入れられるとテンポが悪くなる上に読み難いです。
今回なんて特に高速戦闘というスピード感が求められるの場面なのに、このテンポの悪さは致命的。


私はあまりバトル物に詳しいわけではありませんけど、設定はあくまで匂わせる程度が理想なんじゃないかな〜なんて思うのですが、どうでしょうか。


総合

☆3つ…かなぁ。良いところもあるけど、まだまだ粗も目立ってる。


メカと美少女と言うアイデア、そしてキャラの魅力でここまで来たこの作品ですが、これから先、もっと人気を出すには文章自体の魅力を増すことが必要になってくると思います。


好きな作品だけに、作者さんにはもっと頑張って欲しいところです。あ、もちろん体は大切にしていただくことが大前提ですよ。


次の巻も期待しています。