うちのメイドは不定形2
- 作者: 森瀬繚,静川龍宗,文倉十
- 出版社/メーカー: PHP研究所
- 発売日: 2013/05/09
- メディア: 文庫
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【ストーリー】優しくて剣心的で家事万能、だけど人外。不定形のメイドさん、テケリさんが新井沢トオルのもとにやってきてから一カ月ほど経った。魔術師を名乗る級友のあさひ・ピースバディとその使い魔バロールは、五月の事件後も彼らの家に入りびたり、ほとんど居候状態。あさひはテケリさんと、トオルはバロールとそれぞれ交流を深め、クラスメイトを自宅に招待したりと、楽しくも奇妙な感じの日々が続いていた。そんな日常を、一本の電話が大きく揺るがせた−−『お前の家、見張られてるぞ』。語られなかった数多くの謎が解き明かされていく中、長らく続きが待ち望まれてきた不定形メイドとご主人様の物語が今、改めて開幕!
ホントに長らく待ってたよー。
●前巻の発売から
三年近くという、(ラノベ界ではそこそこあるけど)長く続きを期待していた作品。
ぶっちゃけ大体でしか1巻の内容を思いだせないですが、楽しみにしていましたよ。
●ちょっとシリアスで
ハートフルなシリーズだったよなぁ、と読み始めていきなりのちびテケリさんミュージカル。何これ超可愛い。
夕方教育テレビでやってそうな和やかーなテケリさん劇場、雑学・蘊蓄垂れ流しと初っ端からこう言う作風だったよなぁと思いださせてくれました。つーかちびテケリさん三人くらい欲しいわぁ。
分裂すれば愛玩的(マスコット)、合体すればヒロインと不定形の特性をフルで活かしてますね…!
ヒロインと言えば、前回色々行き違いがあって衝突してたあさひともすっかり同棲を始めてて何この夫婦状態でしたね。まぁキャラが夫婦逆転してるんですが。
でもトオルもちゃんと男らしい活躍もしてましたし、あさひも偶に可愛らしい一面が見れてホント良いカップルでした。
時折初々しいカップルみたいなにやにやがあったり、ディープな趣味を持つ者同士の会話があったりと相性が最高すぎてホントに早く結婚しろと言いたくなる。
ヒロイン同士も、純粋無垢なテケリさんと甲斐甲斐しいあさひと相性が良くって、二人で買い物行くシーンはすっごく微笑ましかったです。ところであさひがスライム責めにあう展開は3巻ですか?超期待してますよ?
あ、あと何気にモブキャラだと思ってた他のクラスメイトたちの掘り下げがしっかりしてた上に、結構良い話が多くて驚きましたね。もはや準レギュラーでいいんじゃないかな?けっこう良いキャラしてるし。
●後半に進むにつれて
どうにも不穏な空気が流れだして、一気にシリアスになるのは前巻もそうでしたが、今回はかなり風呂敷を広げてきましたね…。もう完全にハートフルな流れが主軸になるとばかり思っていましたが、思いのほかシリアスな部分がメインになるっぽい?
思っていたよりも世界観の下地がしっかりしてて、これからもっとシリアスになっていきそうな…。
でも日常パートもしっかりやってくれそうなシリーズなので安心ですね。
●総合
シリアス・ハートフル共にとても良かった!
☆5つです!
2巻が長らく発売されなかったのでてっきりアフターストーリー的な話だと思ってましたが、世界観が一気に広がりました。1巻の時点で伏線バリバリだったようですけど、巧妙過ぎてわかりませんでしたよ!
3巻は期待大きい分、なるべく早めにお願いしますね!