放課後は、異世界喫茶でコーヒーを2~4
放課後は、異世界喫茶でコーヒーを 2 (富士見ファンタジア文庫)
- 作者: 風見鶏
- 出版社/メーカー: KADOKAWA / 富士見書房
- 発売日: 2018/01/20
- メディア: Kindle版
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ここは、この異世界でただひとつのコーヒーが飲める場所。現代からやってきた元高校生ユウが切り盛りする喫茶店だ。
いよいよ迷宮街に歌姫がやってきた。日に日に賑やかさに拍車がかかる街の喧騒から離れるように、ユウの店は深夜営業中。そんなある雨の日、ユウは店の裏口に座り込んでいた、真っ白なドレスに身を包む鳥族の女の子ティセと出会う。「わたし、またここに来ていいですか?」深夜に集う「ろくでなし」なお客さんたちのなかで、いつの間にか場違いな常連となっていたティセ。どうやら彼女こそ祝祭の主役である「歌姫」そのひとらしく…?(4巻あらすじより)
嗚呼、と溜め息がでる心地よさ…。
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4巻まで一気読み。
なんという心地よさだろうか。
もうね、言葉選びというか話の運びがホント好き。
耽美、という言葉はこういった作品のためにあるのかもしれない。
ここまで読感が心地よいのはいつぶりだろう。
4巻冒頭のボニーおばさんがゆったりと煙草とコーヒーを飲む描写。惚れ惚れする。
煙草を吸う、ではなくて煙草を飲む、というところが肝心。煙草は吸ったことも無いし吸う予定もないけれど、これほど煙草が美味しそうと感じる文章を読んだのは初めて。
もちろん、2巻の深夜のたまごかけご飯やリナリアとの賭けも、3巻の散髪シーンも拾った子猫も、うっとりするほど堪能できた。
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1巻の感想でも書いた通りなんだけど、異世界だとかそんなジャンル分けが無意味に感じられる。
とにかく、そこにいて、暮らして、生きている人々の息遣いがユウという人物を通して感じられる。そこが魅力。
リナリアとのたまに遠回りをしつつ、言葉は少なくてもゆっくり距離を縮めていく甘酸っぱい関係だとか、ゴル爺やコルレオーネさんなんかの年長者との人生を感じさせる話や、たまにアイナとの賑やかなやり取り。
常連客との一色ではない、様々な触れ合いがとても心地良い。
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色々と感じたのだけれど、文字に起こそうとしても中々表現しきれないのが歯痒い。
喫茶店とか静かすぎず、ゆったりとした空間で好みのコーヒーでも飲みながら、喫煙家の方は煙草でも吸いながら読むのにぴったりだということは確か。
読んだことが無いのなら是非ともお勧め。
放課後は、異世界喫茶でコーヒーを
放課後は、異世界喫茶でコーヒーを (富士見ファンタジア文庫)
- 作者: 風見鶏
- 出版社/メーカー: KADOKAWA / 富士見書房
- 発売日: 2017/07/20
- メディア: Kindle版
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魔法の息吹がかかったアイテムや食物が産出される『迷宮』。これを中心に栄える迷宮都市の外れに佇む一軒の喫茶店では、この異世界で唯一コーヒーが飲める。
現代からやってきた高校生店主ユウが切り盛りするこの店には、コーヒーの芳しい香りにつられて、今日も喫茶店グルメを求めるエルフやドワーフ、冒険者たち、そして街の有力者までもが“常連”として足を運ぶ。近所にある魔術学院に通う少女リナリアもそのひとり。
まだ、コーヒーは甘くしないと飲めないけど、ユウがいるこの店の雰囲気がお気に入り。でも、ライバルの女の子たちは他にもいて?恋のスパイスが効いたおいしい物語を異世界喫茶からお届け。
華々しさはなくとも、ほっと一息落ち着く安心感と幸福感…。そしてほんの少しの切なさ…。
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とても、心に染み渡る温かさを感じる作品でした。
魔法やダンジョンが存在し、獣人や魔物などが跋扈する”異世界”。そこに普通の高校生が突如転移するという、所謂テンプレ感を感じる設定からは想像もつかない程の日常感。
というのもこの主人公ユウ、異世界に来てもほとんど喫茶店から出ないのである。
そして語り部はユウの一人称視点。
主人公が華々しい活躍をするでもなく、魔術学院に通う女生徒、仕事を抜けてきた爺さん、食に対する拘りが強い裏社会のボス(白ウサギ)など、特にキャラが濃いというわけではない普通の人(?)物たちと喫茶店のマスターと客という立場で話に華を咲かせるのがこの作品。
でも、そこが何よりの魅力。
本当に所謂ライトノベル的なテンプレートや展開は出来るだけ抑えて、現代人と異世界人との触れ合いを丁寧に、丁寧に描かれてるんです。
なので異世界に生きて、悩んで、生活しているキャラクターが感じられる…。
だからこそ、現代人の主人公”ユウ”の特異さが際立ってくる。
序盤こそ達観というか異様なほど異世界に馴染んだユウが淡々と異世界人と談笑してるんですが、客のひとりひとりと接して距離が近づいていく程、疎外感と孤独さが浮き彫りになって苦しさが強くなってく…。
でも、”異世界”に生きている人たちがいてくれるからこそ、悩みはなくならないけれど、ユウは生きて前に進んでいくことができる。
そういった意味でこの作品は本来の”異世界転生”と言えるんじゃないかな。
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血沸き肉躍る冒険や、魅惑溢れるヒロインたちとのラブロマンスは無いかもしれないけれど、喫茶店のような落ち着いて安心できるような、でも少しほろ苦い雰囲気を楽しめる素晴らしい作品でした。
ダーウィン先生、ケモノ娘たちが学園でお待ちです!
ダーウィン先生、ケモノ娘たちが学園でお待ちです! (ダッシュエックス文庫)
- 作者: 野々上大三郎,きしべ
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2019/01/25
- メディア: 文庫
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動物の耳やマズルや尻尾など、ケモノの身体的特徴を持つ少女たち。通称〈ケモノ落ち〉は、片田舎の学園で集団生活をしていた。
主人公のダーウィンは動物に並々ならぬ執着を示すマジメな動物学者。新しくその学園に赴任した彼の研究熱心さは、たびたび行き過ぎた行動に現れる。
尻尾の付け根を確認するためにスカートの中に潜り込んだり、上着を脱がせて剪毛を始めたり。そして、彼女たちが抱える悩みを、動物学者の見地から圧倒的知識で解決する。
ケモノ少女たちをまったく差別しないダーウィン先生は、どんどん生徒たちに懐かれていくのだった。すべてのケモナーのための学園ケモノ美少女進化論――!
すべてのケモナーに捧ぐ――。
性癖に刺さりまくってつらたん…。好きぃ…。
数々の人外娘、ケモノラノベを探して幾星霜。ついに見つけた我が理想郷-エデン-
まさにこういうケモノっ娘ラノベが読みたかったんだよ!!(大声
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舞台は意外にも(?)ちょっとファンタジー入ってますが19世紀イギリス。
異種族という立ち位置ではなく、原因不明の身体に動物的特徴が発現した人間、通称<ケモノ落ち>の三人の女の子がヒロインなんですが、その設定がね、とても良い…。
「モンスター娘のお医者さん」のように、”もし、現実にこんな人外(ケモ)娘がいたら?”という妄想を、モン医者は医学からでしたが、こちらは習性や行動パターンなど割と真面目な動物学を下地に描かれているんです。
それがね、とっても刺さった!
そう、私(ケモナー)は外見以外にも、あの動物的な行動や習性、犬で言えば、ついつい逃げるものは追いたくなる習性、その後独特テンションMAX状態のあの感じが好きなのですよ。
故に、ただただイヌミミとしっぽがはえてて人懐っこい、表情が素直といった”犬っぽい性格”といったキャラ付けでは物足りないの。もっと!もっと動物らしさを!
そういった欲求にドストレートで応えてくれた…!
おそらく犬を飼ったことがある人なら、テリアちゃん(犬)の行動に物凄く既視感を覚えるはず。
とまぁ、設定だけでも素晴らしいんですが、さらにすごいのはその設定の活かし方。
イチイチ犬っ娘の言動がそれっぽいの…!
テリアさんが、ご褒美を期待する飼いイヌのように顔を輝かせた。
「あっ!先生!ほら捕まえましたよ、メリィお姉様!可愛いでしょほらメリィお姉様これがお姉様可愛いでしょ!あっそうだパンツ脱がしますか!?わたしのときみたいに!!」
よくある犬がテンションMAXで興奮している様子が目に浮かぶ…!
上記の言動以外にも、序列気にするとことか犬らしさが随所に散りばめられてて、彼女の行動を見てるだけで癒される。
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んで、ヒロインに負けず劣らず主人公も濃い。
正に、動物学者という肩書を持つ変態。
普通の人とのやりとりが下手ってレベルじゃねぇぞ!もっとやれ!
ただでさえ来いヒロインメンツの中でもこいつが一番目立ってるんじゃ…?と思わせる突飛な行動の結果、変にヒロインたちと仲良く…なりすぎじゃね?と微妙に勘違い系ラブコメを引き起こしてる。
なんだろ、サービスシーンはおそらくケモナー向けで一般受けしにくいかもしれないけど、ラブコメとしても普通に面白いから安心して読んで良いと思うよ。そしてケモナーに目覚めれば良いよ。
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そして真面目な話題。
この作品の動物に対するスタンスはとても尊敬すべきだと思う。
割とガチで世の中って動物をナチュラルに下に見てる人が多いし、なんなら人同士でもそういった”違い”に優劣を勝手につけてるけど、”違う”ことは悪いことでは無いし、優劣があるわけでもない。某フレンズじゃないけど「姿かたちも十人十色だから惹かれ合うの。君のことをもっと知りたいな」と”違う”ことを受け入れる、理解しようとする行動の下地が感じられました。
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マズルってエロいよね…。☆5つ。
色々ちゃかした感想だったけど、実は結構真面目な作品だと思うよ。
ダーウィンの進化論は読んだことないんだけど、この作品の考え方、動物に対するスタンスは一動物好きとしてとても好ましく思いました。
ぜひとも続いて欲しいです。
異種族レビュアーズえくすたしー・でいず
人気サキュバス嬢の登場する原作エピソードに加え、「願望通りのプレイが楽しめる」夢のサキュバス店を巡るオリジナルエピソードも掲載! 実力派作家の筆によって、天国的プレイを追体験できる!?
様々な種族の共存する世界には、多様な《好み》を反映した夜のお店がある。
冒険者スタンクは、異種族な悪友たちと嬢をレビューしあって、お互いの(性的な意味での)感性の違いをぶつけ合うほどに、えっちなお店を巡ることに情熱を注いでいた。
そんな彼らの耳に入ったのは、どんな種族のどんな趣味嗜好にも応えるという《時を越える召喚嬢》の噂。一行は、夢のプレイを求めて情報収集を開始する!
が、そんな捜索が真面目に進む訳もなく……。
ある時は、眼鏡っ子バジリスク嬢の媚毒をキメてお楽しみ、ある時は、シルキーとのNTRイメージプレイにどはまりし――。
スタンクたちの悦楽の日々《えくすたしー・でいず》の明日はどっちだ!?
WEBで話題沸騰のギリギリファンタジーから、実力派作家の筆によって天国的プレイを追体験できる小説版、堂々登場!
どうも、人外っ娘作品レビュアーです。
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まさか、あの異種族レビュアーズがノベライズ、しかも”あの”葉原鉄先生が執筆…!
これはもう私に買えと、布教せよとのお告げですね。
というわけで個人的には夢の競演な今作です。
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何だろう…読後感がとても清々しい…感動してる…?
メインストーリーは一応あるけど基本的にはオムニバス形式。コミックでは描写できなかった本番シーンも文章なら関係ないよね!とエルフと、クリムの初体験(猫獣人)、性転換のお店のハイエナ獣人、バジリスク娘の甘毒プレイ、シルキーにハーフリングにフェアリーetc...と盛りだくさん。
どれもえっちぃのはもちろんなんですが、異種族レビュアーズ特有の、よく考えるなぁと感心する世界観の作りこみは小説版でも健在。いやほんとよくそんなん思いつくなぁ…。バジリスクの毒を薄めて媚薬にしたり、召喚術でデリ〇ルしたり…。ここは本当にファンタジー世界なの…?
エロいんだけど関心しちゃうんですよね。
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んでもって、ノベライズならではというか、葉原鉄先生ならではな”味”もしっかり効いてるんですよ…。先生の性癖ーとくいぶんやーがすっごい濃いの。
シルキー(家事妖精)のNTRプレイ(寝取りではなく寝取られ)が全力過ぎて途中変な笑いが出ましたわ!
本編のスタンクの設定なのかは不明ですが、NTRノンケが沼にハマっていく様は一見の価値あり。あくまでプレイ、されど全力で愉しもうとする男気と、その結果重大なトラウマを抱える落差が酷い…。なんでボーイまでノリノリなん…?爆笑するわ。
そして先生といえばロリBBA!先生のファンなら誰しも検討がついたであろうオオトリ。流石先生だ、クオリティがダンチですよ。
最早語ることはない。読め。としか言えない良さが、そこにはある。
んでもって、何気にふつーの冒険要素がまた面白いんだから卑怯ですわぁ。
スタンク・ゼルもただのスケベじゃないってとこが重要な魅力なんだと思います。
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文句なしです。☆5つ。
挿絵を描いていらっしゃるのは艦これのタ級が嫁でおなじみのW18先生。これまた良い仕事されるんですわぁ。
原作・キャラ原案・著者・イラスト、すべてが素晴らしい…。感動すら覚える名作。
許されるのならノベライズもシリーズ化してほしいところ。
賭博師は祈らない
十八世紀末、ロンドン。
賭場での失敗から、手に余る大金を得てしまった若き賭博師ラザルスが、仕方なく購入させられた商品。
――それは、奴隷の少女だった。
喉を焼かれ声を失い、感情を失い、どんな扱いを受けようが決して逆らうことなく、主人の性的な欲求を満たすためだけに調教された少女リーラ。
そんなリーラを放り出すわけにもいかず、ラザルスは教育を施しながら彼女をメイドとして雇うことに。慣れない触れ合いに戸惑いながらも、二人は次第に想いを通わせていくが……。
やがて訪れるのは、二人を引き裂く悲劇。そして男は奴隷の少女を護るため、一世一代のギャンブルに挑む。
4巻一気読み。
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当初天才賭博師が奴隷の娘に惚れて無双する話とおもってましたが
これは、シリーズを通して賭博師としてしか生き方を知らないラザルスの賭博師という生き方に対する葛藤の話だったんですね…。
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「勝たない」「負けない」「祈らない」。
ラザルスは養父のそんな教えにしがみつくような、それこそ神の教えかの如く守ろうとするんですよね。
皮肉みたいだけど、聖職者から程遠いのに、その生き方は敬虔な信徒の様。
でも、このままだといずれ倒れることに理性では納得してるかのようだけど、無意識に怯えてる。
そこに、リーラとの出会いで更に葛藤が生まれてるんですよね…。
BLACK LAGOON日本編の「生きようとしたな?」に通ずる、生きようとしない、自分の生命すら賭けの対象とするような冷酷さ、その強さが、生きたいと思い始めたことで揺らいでる。
1巻単体でみるとハッピーエンドに見えるけど、実は1巻がラザルスのそれまでの生き方の崩壊が始まっていたんですね…。
そんな賭博師としての生き方と内心の想いの板挟みにずーっと苦しんでいたのが、最終巻手前の4巻でようやく"その先"をうっすら掴めるようになる。
そこに気がつくまで、なんでラザルスはこんなに悩んでいるのか、何かから逃げるように「どうでもいい」と口癖を繰り返すのか、不思議でした。
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賭博や駆け引きの緊張感もさながら、繰り返しになりますが、聖職者とは対極な生き方でありながら、その純真さは聖職者そのものなラザルスの葛藤にとても惹き付けられました。
5巻で完結とのことですが、どうか彼の生き先に幸いがありますように。
たんかん!Vol:8
短い感想、略して「たんかん!」
コミックオンリー編
● 「あの人の胃には僕が足りない」
お!オネショタグルメものやんけ!と飛びついた けど大いに良い意味で裏切られた一冊。本気でグルメものだと思ってたから、初見時16P(?)のインパクトがすごかった。
一言で表すなら「化物語」や「ほうかご百物語」「あなたの街の都市伝鬼!」のような、現代学園妖怪伝奇モノ。ひと昔前には結構あったんだけど最近見なくなったなぁ。
当初思っていたモノとは違うけど、「ワタリ」と呼ばれる所謂怪異の気味の悪さと恐ろしさは結構本格的でホラーテイスト強めの妖怪モノが好きな人には絶対刺さる。
ホラーはちょっと…と思ってても、主人公船次くんとヒロイン満原先輩は予想とは”ちょっと”違うかもしれないけど、まごうことなきオネショタだから!大丈夫!
個人的にはもちろん伝奇部分も楽しめたんだけど、キャラの描写にすっごく惹かれた…。
まずそもそも船次くんも満原先輩もころっころ表情が変わるし感情豊か!恥ずかしがってる表情でも色々あってみてて楽しい。
そんでもって一番はやっぱり終盤の満原先輩の苦悶の表情と嘆きがね…。
是非とも流行ってほしい作品。
●「マッチョグルメ」
表紙に騙されるな!これはグルメ漫画だ!
グルメ漫画だと思ったらグルメ漫画じゃない「あの胃」に対し、グルメ漫画じゃないと思ったら王道グルメ漫画の「マッチョグルメ」。わけがわからないよ…。
『チートデイ』
食事制限を続けると身体が低燃費モードになり基礎代謝が下がる。
これを防ぐために数週間に一度好きに飲食をする『騙す日』を設けるというダイエットテクニック
主人公天王寺美貴久は筋肉の化身―マッスルリバース―とも呼ばれるボディビルダー!
自身の肉体をより高みに仕上げるべく日々のトレーニングと食事制限には努力を惜しまない…!そんな彼が『チートデイ』で日々の抑圧から解放され、食を楽しむ漫画です。
もうコンセプトからしてパワーのかたまり!美味しいものを食べる美少女など登場しない!出てくるキャラの8割は筋肉もりもりマッチョマン!もうこれだけで読みたくなるでしょ…。
とはいえ、出てくるのは普通に実在のお店の料理で美味しそうで食べに行きたくなるし、ストイックなボディビルダーたちの戦い(?)は面白い。
全然詳細な内容は語ってないけど、落ち込んだときに読んだら元気と食欲が溢れてくる素晴らしい一冊でした。続編待ってます。
●「シネマこんぷれっくす!」
●「木根さんの1人でキネマ」
映画ネタコミック2作品!
なんで2作品一緒に紹介してるかって?どっちも映画好きメンドクセー!と端からみたら厄介な映画好き(狂気)たちの話だからだよ!
ちなみに
映画をよく知らない人にも面白おかしく丁寧に沼へ引きづりこもうとするのが「シネこん」
映画オタのめんどくささをギャグテイストに、元ネタ知ってる人に対して特攻が入るのが「木根さん」
映画ネタばかりとはいえ、どっちも普通にギャグで面白いよ!
まぁ、ひたすら映画ネタばっかりであまり映画観ない人にはどう映るのかわからないところですが、 ぶっちゃけ元ネタ知らなくてもキャラたちの熱意と勢いで十分楽しめる。
ギャグテイストとはいえ、何かに対して熱狂的に好きを貫いている人たちに羨ましさも感じますね。あるものが徹底的に好きでたまらない!というキャラたちをみるのは題材は何であれ面白い。
雑な感想で「本当に申し訳ない…」
そして何故この2作品はコラボしないのか。「AvP」みたいに「1人でキネマこんぷれっくす!」とかやればいいのに。
●「その恋はいちごのように」
今回のオチとしてあまりに綺麗すぎる…!
入院してしまった祖父の代わりに家業のいちご農家の手伝いをすることになった主人公サラ(女子大生)と、そんな彼女を手伝うこととになった杉浦実(33歳男)の年の差ラブストーリー。
二人のぴゅあっぴゅあなやり取りで乙女回路がショートするんすよ…。
主人公サラちゃんの純真さも良いんだけど、のりちゃん(33歳男性)のぴゅあっぷりが魅力的…!女性向けなんだから当たり前か…。
最初こそ強面オッサンな実さんだけど、いちご好き&甘いもの(いちご系)大好きだわ表情変わらんくせにイチイチ反応が初心!可愛すぎか!と思いきや、時折大人の男性らしい色気やギャップがあって卑怯なんすよ…。これで彼女ナシとか考えられん…。
ぶっちゃけ展開は王道中の王道だから特に語ることなしだけど、のりちゃん(33歳男)のかっこ可愛さを堪能する1冊でした。
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結構まだ感想書いてない漫画も多いし、布教したいものも多いけどおっつかない!
ラノベも読んで漫画も読んでるとホントに時間足りないね。
まだ単行本は出てないけど、「あせとせっけん」はオススメ。
こちらも単行本出たら感想書きたいな。
天才王子の赤字国家再生術~そうだ、売国しよう~
「こんな国、さっさと売って隠居生活だ!」
完全に詰んでる国家の運営、無茶ブリされました!
「さすが殿下! これが狙いとは!」
「どこまでもついて参ります!」
「殿下!」「殿下!」「殿下!」「殿下!」
『(一体どうしてこうなった!?)』
資源も人材も兵力もない弱小国家を背負うことになった若き王子ウェイン。文武に秀で、臣下からの信頼も厚い彼にはひそかな願いがあった。
「国売ってトンズラしてえええ!」
そう、王子の本性は悠々自適の隠居生活を目論む売国奴だったのだ!
だが、大国に媚びを売ろうと外交すれば予期せず一方的に利益を手にし
隣国との戦争で程よく勝とうとすれば大勝利。名声は上がるが売国は遠のき、
臣民はイケイケ状態で退くに退けない!?天才王子による予想外だらけの弱小国家運営譚、開幕!
国家規模のアンジャッシュ
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二巻一気読み。面白かった!
資源無し!技術無し!の弱小国家の王子が、強大な敵国相手に知略で敵将を手玉に無双!…と思いきや、良くも悪くも思いがけないトラブルと勘違いにより状況が予想の斜め上の事態に。
ぶっちゃけ国家運営とか面倒なことは辞めて、さっさと隠居したい主人公ウェインにとっては、想定以上に事態が好転するもんだからマジ勘弁!と、国を取り巻く環境とか周囲の人は割とシリアスなのにコミカルで、随分笑わせてくれました。
部下がウェインを過大評価するのはまぁ、仕方ないとは言え、なんで敵が感化されて過大評価すんねんww
他にも、まさかそんなバカではないだろうと思ったヤツが想像を絶するバカだったり…。現実は想定外のことが起きるものだとは言え、程ほどに抑えたいウェインの本音に対する、世界がそれを許さない感がすごい。
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んでもって、腹心のニニムさんがまーた良いんだなぁこれが。
普段は有能で忠実な文官、私生活ではウェインのボケに突っ込む面倒見の良い相方、でもウェインからは自分の心臓だといわれる絶対的な信頼感があり、自信も例えウェインと結ばれなくても生涯をかけて彼を支え続ける覚悟を持つ。
この二人、恋愛的な関係性を越えたラブを感じるんですよねぇ…。過去話がとても気になる…。
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☆4つ!
コミカルで描かれてはいますが、ちゃんとウェインにもニニムにもシリアスな魅せ場はありますし、戦記ものとしてもそれなりに楽しめました。