モンスター娘のお医者さん
医師グレンは魔族と人間が共存する街「リンド・ヴルム」で助手であるラミア族のサーフェとともに診療所を営んでいる。
モンスター娘たちから連日さまざまな診察依頼が舞いこみ、その評判は上々だ。
あるときは闘技場のケンタウロスの不調を見抜いて求婚されたり、またあるときはマーメイドのエラに手を突っ込んで触診したり、
フレッシュゴーレムの体のキワドイ部分を縫合したり…。グレンとしてはただただ真剣に治療にあたっているだけである。
そんな日常の中に、突如としてハーピーの卵を狙う賊が現れて…?
モンスター娘をこの上なく愛する小説家と絵師が満を持して放つ"モン娘"診察奮闘記!!
最近のコミック、ラノベのモン娘ブームよいぞ…!流行れ!
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思ってたよりもしっかりした世界観でボク満足。
その”生態”については割とアバウトなことが多い中、医療という
名目でそこに踏み込んでるこの作品。
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ファンタジー生物をリアルにいたら…?って考察は面白いよね。
というモンスター娘(亜人)の魅力をただ外見的特徴だけじゃなくて、その亜人の体の仕組み、なぜ人魚は水中でも陸でも呼吸できるのか、だったり、その体形だからこそこういった文化が育った、というところまで突き詰めて考えられてるから、こっちの知的好奇心もわくわくする。
主人公グレンが医者で、いろんな種族を診れるという、まさにモン娘の生態をメインに
据える話に打ってつけの設定!
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モン娘の生態メインとはいえ、設定にキャラが呑まれてない。
もちろんそれぞれの種族ならではの特徴と魅力はあるんだけど、そのキャラらしさが
ちゃんと感じられるのがまたイイ!
ラミア種でグレンの助手のサーフェは主人公に対して執着心があるのはベタですけど、冷静沈着クールキャラに見えて言葉や行動の節々に直情さを感じられてカワイイというか色んな意味で主人公食べようとしてるし、ケンタウロスのティサリアもその手のキャラらしく威風堂々とはしてても、治療行為にビビッてたり意外にも柔軟性のある性格で愛嬌がある。ちょくちょく甘えてきたりタガが外れたサーフェもカワイイヨ!
トラブルは起こりさえすれど、その世界の人や生活なんかの土台を感じさせる会話が多くて、単調な話という印象は全く受けませんでした。
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良質なモン娘ラノベでした。☆4つ。
その界隈では有名なイラストレーター使ってるのも卑怯だよなぁ!Zトン氏のケンタウロス本にはお世話になりました!
割と人気シリーズになっているようなので続きもどんどん読んでいこうと思います!