今週のお題「私は〇〇ナー」

 

マイフレンズのもりそば氏の要望にお応えしラノベ(最早その体をなしていない)ブログだけど「今週のお題」の記事を書くお!

 

モナー!!!

 

そりゃ「〇〇ナー」って書かれてたら誰だってそう思う。私だって思う。

ということで自他共に認めるケモナーであるシータさん。

 

そもそもケモナーとは何か。改めて確認してみましょう。

モナーは、日本サブカルチャー領域における、擬人化された動物キャラクターを愛好する人々を表す言葉である。また、前述したような動物キャラクターをケモノと呼ぶ。「ケモノ」「ケモナー」という言葉は1990年代後半の漫画同人文化から発祥したものであり、一説によれば2000年代に発売されたPlayStation 2用ゲームである『.hack//G.U.』作中で取り上げられたことがきっかけで普及した。ファン同士の交流は同人即売会を中心とする限定的なものから始まったが、インターネットの普及とともにイラストサイトやSNSなどにファンコミュニティが広がり、2013年現在では少なくとも数千人の人口がいるとされている。(Wikipediaより引用)

とのこと。数千人規模ならメジャーな性癖だよね!

擬人化された動物キャラクターの愛好家のこと。ちなみに欧米ではファーリーとか言うらしい。

ですが、界隈内では擬人化された動物キャラクターという部分で色々と厄介な論争があったりするんですよね。

 

よく目にするのは

 

 

以上のケモ度の段階比較画像だと思います。(画像は拾い物)

1.普通の人間の女の子に耳やしっぽが付いている。

狼と香辛料より「ホロ」)

 

2.1.に加え肌の部分まで毛に覆われている。顔面がケモノ。

聖剣伝説LoMより「ダナエ」)

 

3.骨格がケモ寄りのヒト。全身毛に覆われている。

ズートピア

 

4.動物骨格だが、ヒトらしい行動(二足歩行や道具の使用)、共生可能なコミュニケーションが取れる。

 

5.まんま動物。(稀に人語を解することも有り)

 

概ねこんな感じの段階比較で、どこからがイケるのがケモナーなのか、みたいな論争。

(2と3の区分難しくない…?)

ジャパンサブカルをある程度知っている方でも、どれもケモナーでは?と思われるだろうけれど

 

「1はただ耳としっぽがついているだけのコスプレだ!」

「真のケモナーは5!それ以外はケモナーではない!」

 

みたいな過激思想をよく目にするんすよ。

確かにケモで検索しようとしても、中々自分の”癖”にマッチするキャラやイラストが出てこないこととか考えると、一緒くたにしないで欲しいと思うのは、わかる。

ぶっちゃけ

 

「このキャラただ耳としっぽがついてるだけでケモ要素全然ないやん!!」

 

って憤ることもあるから気持ちはよーくわかる。

でも、自分たちがケモ作品を享受するためにも、ジャンルの人口を増やすためには裾野を広げておくのが良いと思うんすよね。

 

あ、ちなみにシータさんは動物全般大好きだから5も萌えることは出来るし、ぶっちゃけ絵師様次第では5レベル相当のエロでも全然イケる。1でも描写次第ではめっちゃケモ萌えを感じる。

ただ、デブケモ方面はちょっと性癖外れるんだよなぁ…。なぜか界隈はふくよか方面が主流っぽい…。スレンダーケモ流行れ流行れ。

 

ケモキャラの魅力

 

ちょっと前にVtuberの大空スバルさんの配信で、ケモ耳の魅力がよくわからないということが話題になってました。

性癖じゃない人にとっては

「まぁ、動物の耳やしっぽがついてると可愛いよね」

くらいの認識なんだろうなー。

 

性癖は十人十色なので、あくまで個人的なケモ耳の魅力を語るとしましょう。

まず原点はやっぱり動物が好き、ということ。

それは人には無いふわふわな毛に覆われた体躯。見る者を惑わせる動きの耳やしっぽ。そういった見た目の愛くるしさはモチロンのこと、行動や習性、性格的特徴も欠かせない!

犬であれば、無邪気、人懐っこい、素直。猫であれば、自由気まま、気分屋など。

見た目以外にも、その動物ならではの魅力というのは様々!

 

そのようなヒトが持ち合わせていない魅力的な要素が、ヒトと融合した存在。

それが、ケモキャラなのです!!!

 

だからこそ、ただケモ耳としっぽが付いているんじゃなくて、モチーフになった”動物らしさ”が無いと個人的には萌えられない!

嬉しくなると、表情とは別にしっぽが動くことだったり、匂いに敏感だったり…etc

しかもこういった要素を、リアルであったとしたらどんな文化があるかを考察する楽しみがあったり。

 

最近のマイブームは”ウマ娘”内で話題になった「尻尾ハグ」!

画像

画像(スミレ氏

 

ウマ娘同士がお互いの尻尾を絡ませる愛情表現で、普通のハグや握手よりも親密な関係で行うもので、滅多に行うことはない。というもの。

 

他にも、ウマ娘たちは普通のシャンプーやトリートメント以外にも、尻尾用のトリートメントがあるなど、リアルにウマ娘が存在したらどんな文化があるだろう…?という妄想が捗ることこの上ない!

 

だめだ、語りだすと止め所がわからん!

兎に角(ウサギにツノ娘!?)、ケモナーとは業の深い性癖だけど魅力的なのです。

 

 

クプルムの花嫁

 

 

職人の街に暮らす金髪ギャル・しいな。

ある日、お付き合いをしている鎚起銅器職人・修から

唐突なプロポーズを受ける。

OKはしたものの、職人の家に入るってーー?

 

Amazon掲載のあらすじのノリがメチャ軽

いつものようにAmazonの商品紹介ページからあらすじを引用しようとしたらノリが軽くて「このあらすじから受け取るイメージちがくねぇ?」と思ったので、本誌裏面のあらすじ引用した。

気になる人はAmazonのページへGO!そして購入!

 

幼なじみって

イイよね…。幼いころから一緒に過ごしてきて、お互い飾らない素の関係で、いろんな出来事を一緒に経験して、共有して、少しずつ関係性も変わっていって…。

そんな幼馴染っていいよね。

更にいうならそこから恋愛感情が芽生えて、これまでに見たことなかったお互いの顔を初めて見てときめいたり、でもやっぱり幼馴染なんだなぁって感じる変わらない部分に安心したり…。

 

と、そんな幼馴染と結婚(正確には婚約)した朴念仁職人・修と子犬系ギャル・しいなのラブコメがこの本ってワケ!

 

オサナナジミスキー曹長としては読まずにはいられないってコト…!?

 

鎚起銅器

とは、「その名の通り鎚で打ち起こし形作る銅の器である」(本編引用)

舞台になっている新潟は燕三条はリアルに様々な職人の街であるらしく、修もそんな鎚起銅器の職人で彼と付き合っている”しいな”二人のお話。

また、鎚起銅器について、また、職人という人たちやその世界について、今まで近くにはいたものの、ちゃんと考えたことのなかったしいなが、修のプロポーズによって少しずつその世界を知って、自分がその職人の嫁として立派になろうとする話でもあります。

 

割とラブコメパートというかイチャラブパートは甘々でオサナナジミスキー曹長もこれには満足って感じの内容なんですが、”職人パート”が結構真面目に描かれていてそこもまたイイ。

3巻にて、職人の世界とは暗闇を自分一人で進み、果たして自分が正しい道を歩けているのか、進んでいるのかもわからない恐ろしい世界、というように語られたり、修も銅器職人の世界ではまだまだ未熟で常に悩んでいる姿ばかり。

そんな厳しい世界にいる修も、言ってしまえば素人のしいなの存在がいることによって助かっているんだとわかる描写が心に刺さること…。

しいなも自分は銅器や職人の世界についてはわからないけど、修のことは幼いころからずっとみてきた。だからこそ、わかるものはあるし、彼のそばにいたい。そういった想いが語られずとも伝わるの、良いなぁ。

何気に修以外の祖父母や知り合いの職人といった界隈の人にも良い影響を与えているのが、しいなの良いところ。ギャルとは言っても真面目で一途な娘、ホント良い。

 

オサナナジミスキー准尉(二階級特進)も召される、とても良い作品でした。

職人についても恋愛についても、とても真面目で読み応えがあって最近の中でもかなりオススメ。

 

新潟や燕三条は早くコラボ企画しよう!

 

不徳のギルド

 

 

へっぽこ武道家、つんけん白魔、ものぐさ黒魔、酔いどれ戦士、4人の新米ガード達は街の平和を守るため、魔物に立ち向かうが、ことごとく凌辱を受けることに…。 ガンガン史上、もっともヒロインが辱めを受け続ける、問題作!

 

エロコメなんだけどそれ以外も面白いから…!

今度アニメやるのもあっての布教なんだけど、公式がエロ方面にプッシュしまくってるし、実際エロ主体を否定できないんだけど、それだけじゃないんだと言わせてほしい!

まずギャグセンス、特にツッコミがメチャクチャ冴えてて笑えるし、戦闘シーン等シリアスシーンに関してはマジで読み応えある、エロの皮を被った実力派!

いやまぁ確かに割合的には6~7…いや8割くらいはエロなんだけどさぁ、

「まーたエロで釣ってる漫画か」

「エロはもういいよ」

みたいに、中身を見ずに批判されるのはファンとして見過ごせないのよ。

 

どんな話?

ファンタジー寄りのモンハン的世界(割と現代技術もある)

主人公キクルは、確かな実力があるのに評価されないガード(モンスター狩って人里に被害が出ないようにする役職)。過酷だし評価もされないクソみたいな職場なんて辞めてリア充キャンパスライフを満喫するんだ!と転職しようにも自分が抜けると穴がデカすぎるんで後続育ててからじゃないと辞められないというクソブラックな現状。

仕方なしに新人教育に赴くも、性格的にも資質的にも全く向いていない獣人格闘家、敵味方関係なくバーサーカーな戦士、ニート志望黒魔術士、臆病すぎてピンチになると動けない白魔術師等、全然後輩育成が進まないし、なぜかモンスターは後輩(全員女)は毎回性的な意味で襲われるという意味不明な展開。

 

と、ざっくり説明するとこんな感じで大体主人公キクルがツッコミ&後輩全員ボケで振り回される系。

 

しっかし

改めて内容整理すると、コレこの説明だけで「エロ抜きでも面白いんだよ!」って伝わる気配が微塵もない…。

実際、自分もニコニコ漫画↓で読み始めて最初の数話は惰性でみてたなぁ。

seiga.nicovideo.jp

結構面白いじゃんってなったのは「カミカイヒ」編辺りからなので、どうか初見の人はアニメでもPVからするとそこまではやるみたいなので、そこまで見て欲しいところ。

 

全体としての評価で☆4つ!

確かにエロいけどそれだけじゃないということを再度伝えたい!

原作コミックは尻上がりに面白さを増していくので、アニメで気になった人は是非原作を読んで欲しい!

幼なじみが絶対に負けないラブコメ

 

幼なじみが絶対に負けないラブコメ (電撃文庫)

幼なじみが絶対に負けないラブコメ (電撃文庫)

 

 幼なじみの志田黒羽は俺のことが好きらしい。家は隣で見た目はロリ可愛。陽キャでクラスの人気者、かつ中身は世話焼きお姉系と文句なしの最強である。
……でも俺には、初恋の美少女で学園のアイドル、芥見賞受賞の現役女子高生作家、可知白草がいる! 普通に考えたら俺には無理めな白草だけど、下校途中、俺にだけ笑顔で会話してくれるんだぜ! これもう完全に脈アリでしょ! 
ところが白草に彼氏ができたと聞き、俺の人生は急転直下。死にたい。というかなんで俺じゃないんだ!? 俺の初恋だったのに……。失意に沈む俺に黒羽が囁く――そんなに辛いなら、復讐しよう? 最高の復讐をしてあげようよ――と。

 

言ったじゃん!幼なじみ絶対負けないって言ったじゃん!

 

なんでや!なんで幼馴染が負けフラグなんやねん…!

幼馴染スキー子爵なので幼馴染ヒロインが負け続ける近年のラブコメに悲しみを抱いていたシータです。

ということで完全にタイトル買いの結果が冒頭です。いや…負けてはいないけど負けじゃん!ある意味どんでん返しなオチが大変面白かった。

「はぁ~そういうオチかぁ(納得)」と想定外のラストが全て持って行った感。

初恋の人に振られたから最高の復讐をしよう!初志貫徹っぷりが徹底してる。

 

主人公もヒロイン二人もみんな揃って青春バカ!

でもそこが見ていて楽しいね!

誰もが悩んで迷って暴走して迷走しているとことか最高に青春してる。腹黒いとことか嫉妬とかいろいろ黒い感情もあるんだけど、変に達観したりシリアスにならないので安心。

まぁ、今後の展開的にギスりそうな気配はあるけどそれはそれで美味しく頂けそうなのでそれもアリ。個人的にはクロとシロにはもっとぶつかっていってほしいことろ。

この手の三角関係ものは主人公次第で大きく変わるところだけど、ちゃんと主人公も葛藤と悩み、成長がみられたのが何より。途中シロに勢いで落とされそうになったのも思春期の男の子らしくて好きだな!というか性欲あんのか!?という男主人公よりもよっぽど説得力あるわ。

個人的にはクロ推し。

余裕ぶってて攻められると弱かったりお姉さん属性持ちとかストライクですわ。

そんでもって結構良い方向にも悪い方向にも感情に素直なのが良かった。シロに対して敵愾心バリバリだったりするとことかよいぞ…!

シロも良い感じなんだけど、もっと強く出てきて欲しいところ。

修羅場スキー侯爵なワシはこの二人にはもっとドロドロの泥沼に浸かっていってほしい…。

 

☆4つかな。

タイトルが見事にミスリードというか、単純にラブコメ抜いても話として面白かった。ラストのラスト、追加ヒロインっぽいのが出てきましたが今後どうなるのか…。

 

お隣の天使様にいつの間にか駄目人間にされていた件

 

お隣の天使様にいつの間にか駄目人間にされていた件 (GA文庫)

お隣の天使様にいつの間にか駄目人間にされていた件 (GA文庫)

 

 

藤宮周の住むマンションの隣には、学校で一番の美少女・椎名真昼が住んでいる。特に関わり合いのなかった二人だが、雨の中ずぶ濡れになった彼女に傘を貸したことから、不思議な交流が始まった。
自堕落な一人暮らしを送る周を見かねて、食事をつくり、部屋を掃除し、なにかと世話を焼く真昼。
家族の繋がりに飢え、次第に心を開いて甘えるようになる真昼と、彼女からの好意に自信を持ちきれない周。素直でないながらも二人は少しずつ距離を縮めていく……

 

 

L´ཀ`)<お、おさとう…。

 

もう…なにこの多幸感。

肉体的な接触はそんなにないのに精神的な距離の取り方が抜群に魅力的。

「相手が好きでドキドキする」って段階ではなく

「こいつと一緒に居るとなんか安心するな」という

明確な好意の前段階の希少な感覚を見せつけられてる。たまらんね!

起きていること自体はイチャラブじゃねーか!と思わなくもないんですが、真昼は観賞用で異性的に好きという感覚を(まだ?)持ってない。という周視点で語られるこの絶妙な距離感だからこその甘々さ。

最初は義理から始まった関係が、日常生活を経て少しずつ縮まっていく。未だ恋に至らないからこその魅力。

 

長くは続かないからこそ魅力的なのにもっと見ていたいと矛盾に悶える!

 

中盤以降今の関係を続けていきたいからこそ、お互い異性として惹かれていることは確かなのに「そんなことないって」と、自分に言い聞かせてるのもまたもどかしい!

確かにね!好意ではなく厚意で夕食を作り、一緒にご飯を食べたり家事をしたり買い物したり楽しくて心地よい関係性が「異性として好き」に変わってしまう怖さはあるよね!

だからこそ友達に二人の関係性がバレそうになるとこはすっごいハラハラした。

んでもってクリスマスの日はもう疑いようがないでしょう…なにこの夫婦感。

 

現状関係がゆっくり深まっていくところだけで背景に潜むアレコレは見えてきませんが、今後この関係性の変化が怖くもあり楽しみでもあります。

 

堪能した…。☆5つですわ…。

内容もそうなんですけどイラストのマッチ具合もすごくない?

正直表紙買いな部分もありました。

 

続きも期待しています。

クラスメイトが使い魔になりまして

クラスの美少女を侍らせてみたい。
誰もが一度くらいは考えるんじゃなかろうか。でもまあ、正直オススメしない。
落ちこぼれ魔術師の俺、芦屋想太には藤原千影という使い魔がいる。彼女は魔術師の名門出身で、ついでに誰もが憧れる学年一の美少女だ。
え、羨ましい? まじか、じゃあ譲ってやるよ。
まず、こいつはご主人様に求める理想が高い。負けん気が強く、中々反抗的で、絶望的に貧乳だ。
それでもいいならぜひ引き取って……あ、うそ! 許して、藤原さ―――
この物語は主従関係からはじまる、ふたりの恋(?)のヒストリー……らしい。


ポップなラブコメに見せかけて実はヒロインたちの愛が結構重い…。


予想以上にちゃんと魔法学園モノ。
起きてること自体は割りと深刻なんだけど、主人公が態度も口も吹っ切れてるおかげで陰鬱な雰囲気がぶっ飛んで「おや?これはもしかしてギャグなのか?」と軽快にスラスラ読める。
この主人公、自分で言うように実力自体は大したことないのに、とにかく口が回る。
全く敵わない魔人や絶体絶命のピンチを前に吹っ切れて、罵倒するわ煽るわ口撃のマシンガンが炸裂。かと思えば手の平クルーして命乞い。
口撃と変わり身の速さは一級品や!

でも思考回路は至極真っ当で、後に語るヒロインたちと比べると実は一番まともだったりする。


そしてヒロインズ。
主人公を過大評価しまくるところに違和感がありましたが、理由はすぐ推測できるし主人公とのやり取りが面白いので全然不快さは感じなかったですね。
それよりも目立つのはそれぞれの主人公への愛が拗れっぷり。
メインの千影は偶然使い魔になってしまった不幸を嘆く風を装ってガンガン外堀埋めてくるし、生徒会長は外的排除性ヤンデレだし、幼馴染メガネっ娘は悪友を装って距離感近付ける痴女。
唯一まともそうな親友(♀)も、あからさまな好意があるけどここまで来ると絶対やべぇヤツだと邪推してしまう…。使い魔がサキュバスだし。
そんでもって魔人さん。思いっきりメンヘラちゃんじゃないですかやだー!

でもそんなめんどくさそうなところが魅力的。いいぞもっとやれ!


とりあえず1巻でちゃんと一段落着いて、物語としてはここからようやく始まるって感じなのかな。
主人公を巡ってヒロインたちや各陣営が動き出すんでしょうけれど、魔人さんにはまた出てきて欲しいし、主人公とヒロインたちの掛け合いはこのまま続いていってほしいな。
とりあえず続刊は決まっているようなので期待。

弱キャラ友崎くんLV.7

 

  

弱キャラ友崎くん Lv.7 (ガガガ文庫)

弱キャラ友崎くん Lv.7 (ガガガ文庫)

 

 

そして、舞台の幕が上がる。
掛けられた言葉。誠実の意味。向き合った、彼女の気持ち。
俺をとりまく環境の変化は劇的で。
けれど、そんなことはお構いなしに時間は進んでいく。
文化祭の準備もいよいよ佳境。
演劇の練習が、ついに始まった。
登場人物と演者のイメージを近づけるため、俺と菊池さんは「日南の過去」を取材することになるのだが……?
俺の、俺たちの―――。
一度きりの文化祭が、幕を開ける。

 

友崎くんの成長具合が半端ねぇ…。

今回はある意味『第一部完!』というべき展開。その区切りに「理想と感情」という作品のテーマがこれでもかと明確化されてて惹き込まれた…。

周囲から期待された役割的な意味での「理想」と、自分はこう在りたいという「感情」に悩むキャラ達。

これぞ青春、これぞ思春期。

その悩みは苦しいし、辛いよねぇ。でも目を背けないで自分の在り方を探そうとするのはその時分にしかできない貴重な体験だし、とても綺麗。

 

求められる「理想」は確かに重要なんだけど、結局は自分の意思「感情」が原動力だから、どっちかだけではダメなんだよね。「理想」だけで「感情」を殺し過ぎると自分で歩く力が養われなくなっちゃう。逆も歩き方がわからず暴走してしまうだけ。

この話はリアルで大事。10代半ばにどれだけここで悩むかで今後の人生が変わる。

 

閑話休題

ホントに1巻のころからは考えられない程、友崎くんの進化っぷりがすごい。

振る舞いやスキルによって戦い方を理解したとはいえ、本当に大切なことを見失わず動くべきときに動いて決めるべきときに決断できるのが彼の魅力だと思う。

みみみも菊池さんも他の現在進行形で悩んでいるキャラ達からしてみれば、そこから前に進むと決めて歩き出した友崎くんが眩しく見えるのも納得。

変わる、というよりも歩き出して進んだ結果の姿というのがぴったり。

 

オチというか、友崎くんが選んだ人については意外性はなかったんだけど、みみみと菊池さんの行動がとても心に刺さる…。

選ばれた娘、選ばれなかった娘どっちも良い娘で・・・。修羅場好きなワシでもこの二人の修羅場は見とうないな。(でもちょっとこの二人の接触はもっと増えてほしい)

どっちもすごい良い娘だからどっちも幸せになって欲しいって思えるのは良作ってばっちゃが言ってた

肝心のラスボスさんの情報集めも同時進行でしたけど、こっちは不穏な気配しかしない…。前巻の過去編もだけどこの人だけ拗れ具合が半端なくないっすか…?

ラスボスさん、実は一番根っこがめんどくさそうで、それはそれで好き。

 

正直ここまでスッキリと話が進むとは思ってなかった。もっと拗れると思ってた。

けどなんとなーくここからが問題な気がするんだよなぁ。

トラブルの種とか問題があまりないのが逆に心配というか。

第二部がどうなるのか、心配しつつも楽しみです。