ヴァルキリーワークス

【ストーリー】
「それじゃ――キス、しましょうか」
「いきなりですか!?」
驚愕に目を見開くフェルスズ。
「フェル子さん一人であのでかいのに勝てます?」「それは、その……か、勝てますとも! 」
「本当に?」「……多分」
「本当に?」「……」
理樹が迷い込んだのは色彩を失った世界。 そこに一人、色を纏う少女の存在があった。
彼女の名はフェルスズ――「戦乙女」なのだという。
彼女との出会いで、理樹の平穏な日常は崩壊し、知られざるこの世の真実に触れることとなる。
「舌入れていいですか?」
「駄目ですっ! 」
――そして。はじめての、がったい。

駄ルキリーと少年が織り成すアクション×ラブコメディが開幕!


駄目な子ほどかわいい。



ニャル子さん

の作者らしい、というか主人公の中身まんまニャル子さんだ!?
ヒロインが入浴中に堂々と入ってくる主人公とかどっかで見たわーテレビでも見たわ―。

とまぁ、登場人物に独特のクセがあるのはいつものことながら、とにかくフェルスズことフェル子さんが駄目可愛いラブコメでした。ラブコメでした。
ファンタジーアクションなんて飾りです。偉い人にはそれがわからんのです

というか、ニャル子さんでもそうでしたが、この作者の作品においてラブコメ&ギャグ以外の要素なんて引き立て役でしかないんですよ。えぇ、わかっていましたとも。


駄ルキリー

ぶっちゃけてしまえば、バトルシーンとかファンタジー要素は目新しいモノは無いですし、そこまで重要でもないんですよね。ストーリーなんてあってないもので、とにかく全てはフェル子さんを弄るためのもの。

主人公のピンチに颯爽と登場したと思えば、能力不足で相手にならずに敵を逃がしてしまうし、その後おなか減って倒れるし。ダメダメ過ぎてむしろ愛らしい駄ルキリー、それがフェル子さん。正直ドストライクです。

フェル子さんだけでも十分可愛いのですが、主人公の理樹がまた良い性格してます。
人生楽しめればおk、を地で行く主人公で、異空間に入っても動揺するどころか、その状況を利用してフェル子さんを可愛がる(いぢめる)ことに熱心ですし、隙あらば冷静かつ計画的にセクハラを行おうとするその行動力が素晴らしい。餌付けして、辱しめて、弄り倒して、あらゆる手段を持ってフェル子さんの魅力を引き出しています。でもこれって主人公の愛なの。

というか挿絵のフェル子さんの赤面率といいけしからんな!もっとやれ!


総合

フェル子さんが可愛い。以上!

☆3つですね。

まぁ、この作者に期待していた部分はそこなので全然構わないのですが、ファンタジー要素に全然わくわくしないってのもそれはそれで問題なのかなと。
長期シリーズ化を狙うのなら、登場人物以外にも魅力が無いと難しいですよね。
その分「深山さんちのベルテイン」は結構安定してたんですが…。続きまだー?

でもヒロインの駄目っぷりは可愛くてドストライクでしたので、次の巻も期待しています。