バベルスターズ

バベルスターズ (電撃文庫)

バベルスターズ (電撃文庫)

【ストーリー】 人間が『ヒュマ』、動物が『アニマ』と呼ばれ、共に知恵を持つ世界。両種族の間に生まれた獣人『ミクス』は差別と羨望の対象となっていた。
 そんなミクスとヒュマが通う、世界最後の共学校、「塔城共学」に廃校の危機が迫る。学園のピンチに、謎を秘めたヒュマの新入生・獅子山竜巳と、ハムスターのミクス・星野小葉夢の2人が立ち上がった──。学園アニマルファンタジー開幕!

諸君 私は獣耳が好きだ
諸君 私は獣耳が大好きだ

犬耳が好きだ
猫耳が好きだ
狐耳が好きだ
狼耳が好きだ
ウサ耳が好きだ
鼠耳が好きだ
狸耳が好きだ

ラノベで 漫画で
アニメで コスプレで

この世界に存在する ありとあらゆる獣耳が大好きだ

表情とはうらはらに本能的に動いてしまう尻尾が好きだ
毛がもふもふした描写を読んだ時など心がおどる

ベースとなった獣っぽさが表れている様など感動すら覚える

獣っぽく純粋な姿などもうたまらない
支倉凍砂の描く、殆ど毎ページに渡って描かれている尻尾と耳は最高だ
動物形態に変身するとなると絶頂すら覚える

諸君 私は獣耳を望んでいる
諸君 私と志を共にするケモナー諸君
君達は一体 何を望んでいる?

更なるケモノミミキャラを望むか?
狂おしいほど愛おしい獣耳を望むか?
表情が顔以上に現れる尻尾を望むか?


 (ガガガガ ガガガガッ と手を上げた部下達が口々に)

ケモノミミ    ケモノミミ   ケモノミミ
 「 獣耳!! 獣耳!! 獣耳!! 」


よろしい、ならばケモノミミだ!ヽ(´∀`)ノ




ケモノミミが

普通の人間と共存する世界というこの作品。正直こんな世界に行けるんだったら死んでもいい…(大真面目)

ファンタジー世界ならあたりまえの如く登場するケモノミミキャラですが、現代が舞台の割とリアルテイストなこの作品。動物との間に子を成せる技術が確立される以前から、人間以外の動物も言葉を操れるという設定はちょっとファンタジーですけどね。


人間と動物の間に生まれた

新たな種族として「ミクス」、まぁ所謂ケモノミミ(鳥類とかもいますが)が登場するのですが、リアルな現代が舞台と言うこともあって、やはりというか「ミクス」は見下されたり、差別される傾向があるんですよね。

はっきり言ってしまえば、この作品の主軸はその差別や偏見に立ち向かう話です。

動物の血が混じっているイキモノに対する差別や偏見に、主人公たちが友情を確かめ合いながら立ち向かっていく。
正に王道。


なのですが…

モナーとしての欲求は全然満たされなかったよ…。
厳しいことを言えば、これ、ケモノミミでなくても良かったんでない?と思わざるを得ないと言うか。

確かにところどころ動物とのハイブリット故の能力が出てきたりしますが、能力だけであんましそのキャラ自体の描写が薄い…。
それだったら超能力を持って生まれた子供、とかでも良いわけですし。
ケモノミミに限った話ではないのですが、キャラに属性的な特徴があるのにその特徴を最大限に活かせないのはもったいないですよね。
他の属性で言えば、妹キャラで言えば細部は違えども、属性を最大に活かした魅力を引き出している作品はいっぱいあると思います。貧乳キャラなんてどの作品でも弄られまくってるじゃないですか。しかも、それがそのキャラの一部としてちゃんと機能してますよね。


何となく私が感じていることなのですが、数ある属性の中でケモノミミって軽視されがちな属性だと思うんですよ…。悲しいことにラノベだと特に。

ケモノミミ描写が素晴らしい作品と言えば「狼と香辛料」ですが、あの作品は経済がメインの話であるにもかかわらず、実はホロが出ている場面の大半は耳か尻尾の描写があります。
ラノベにおいてあれほど作者のケモノミミ愛を感じる作品はないですよ。


話を戻して

ケモノミミを除いた部分はどうか、と言えばまたちょっと魅力が薄い。
主人公がアクティブな偽悪者で色々頑張ってるんですが、偽悪が見え見え過ぎますし、それに対する他のキャラの反応もまたわかりやすい…。
正直、中盤になる前くらいで展開が読めてしまうんですよ。
例え展開が読めたとしても話に夢中にさせる何かがあればそれは王道として楽しめるんですが、その何かが無いからテンプレ感が漂ってしまうんです。

この作品独自の、この作品にしか無い魅力だと感じられる部分がなかったんですよね。


まとめ

ケモノミミ好きだからこそ、敢えて厳しく☆2つ。
設定や世界観はとても良いんですが、それを活かしきれなかったのが本当に惜しい。
話の展開や、魅せ方という部分で、もっと引き込まれる何かがあれば一気に面白くなると思うのですが…。
つまらない、というワケでは無いのですが、じゃあ何が魅力的か、というと中々出てこない。

もっともっと作者のこだわりを感じたかったなぁ。

俺のかーちゃんが17歳になった

【ストーリー】澤村隆史、高校2年生。ある日学校から帰宅するとそこには見知らぬ女子高生が!「隆史、おかえり〜」って、まさか俺のかーちゃん!? いったい何があったのかを探るために、引きこもりの妹、優香と一緒にかーちゃんを尾行をすることに。どうやら巷で噂の「17歳教」に入ると、「永遠の17歳」になれるらしいが……。17歳の母親による、ハートフルホームコメディ!


カーチャン…('A`)


おぉい…

てっきり「おかーさん若返っちゃった☆キャピ」な流れで一緒に高校に通ってドタバタなコメディと思ったらかなり真面目な話じゃないっすかぁ…。

最初こそカーチャンの意図がまったく読めなくてどんな話になるのかと思いましたが、17歳教の部分を除けば一家を支える優しくて強い母親で中盤以降は感動しっぱなしでした…。ラノベは片親設定よくありますけど、まさかこうくるとは思いもしなかったなぁ。


”母は強し”

と言うように、どこの聖人君子ですかと言いたくなるほどいつもニコニコ優しくて強いカーチャンですが、苦手なことに戸惑ったり、辛い思いをして悲しんだりと、やっぱり普通の人と変わらないということを痛感させられました。
それでも大切な家族の為に身を粉にして頑張って、でも家族の前ではいつもニコニコ笑顔でいるんだからもうね、涙なしには読めませんよ。

「これが当たり前なのよ。だって私は、隆史のお母さんだもん」

この一言がどれだけすごいことか…。

世のお母様方(父親もでしょうけれど)も、少なからずこうなのだろうからねぇ、親ってのは強いなぁ。


子供たちも頑張ってます

特に主人公なんて突然母親が同い年になるし、妹は引きこもりで彼女はちょっとワケありっぽい、と随分振り回されっぱなしですが、母親のことを信じて一本筋を通す姿がカッコイイですね。彼女とちょっと不和を抱えてもちゃんと誠意を持って応え、妹も大切にしてて本当にカッコイイ。

というか、家族みんなが無私の心でお互いを支え合っているって感じがすごく良く伝わってきました。特におばあちゃん登場からはヤバかったなー。おばあちゃん無理しないで!とすっごくハラハラしました。

色々突っ込むところはありますが、理想の家族像の一つでした。


総合

☆5つ!家族愛をテーマにした作品の中でもずば抜けて素晴らしかった。

「何でもっと自分を大切にしてくれないの!?」という相手が大切だからこその憤りとか、「相手の幸せが私の幸せ」という感情がすごく良く表現出来てて、読み終わってから実家の家族に会いたくて仕方ないです。

というか、これはラノベのメインターゲット層の中高生よりも、一人暮らしの20〜30代くらいの人の方が絶対受けますよね。


いやぁ、家族って大事ですね。良い作品に出会えました。

うちのメイドは不定形2

【ストーリー】優しくて剣心的で家事万能、だけど人外。不定形のメイドさん、テケリさんが新井沢トオルのもとにやってきてから一カ月ほど経った。魔術師を名乗る級友のあさひ・ピースバディとその使い魔バロールは、五月の事件後も彼らの家に入りびたり、ほとんど居候状態。あさひはテケリさんと、トオルはバロールとそれぞれ交流を深め、クラスメイトを自宅に招待したりと、楽しくも奇妙な感じの日々が続いていた。そんな日常を、一本の電話が大きく揺るがせた−−『お前の家、見張られてるぞ』。語られなかった数多くの謎が解き明かされていく中、長らく続きが待ち望まれてきた不定形メイドとご主人様の物語が今、改めて開幕!


ホントに長らく待ってたよー。


前巻の発売から

三年近くという、(ラノベ界ではそこそこあるけど)長く続きを期待していた作品。
ぶっちゃけ大体でしか1巻の内容を思いだせないですが、楽しみにしていましたよ。


ちょっとシリアスで

ハートフルなシリーズだったよなぁ、と読み始めていきなりのちびテケリさんミュージカル。何これ超可愛い。
夕方教育テレビでやってそうな和やかーなテケリさん劇場、雑学・蘊蓄垂れ流しと初っ端からこう言う作風だったよなぁと思いださせてくれました。つーかちびテケリさん三人くらい欲しいわぁ。
分裂すれば愛玩的(マスコット)、合体すればヒロインと不定形の特性をフルで活かしてますね…!

ヒロインと言えば、前回色々行き違いがあって衝突してたあさひともすっかり同棲を始めてて何この夫婦状態でしたね。まぁキャラが夫婦逆転してるんですが。
でもトオルもちゃんと男らしい活躍もしてましたし、あさひも偶に可愛らしい一面が見れてホント良いカップルでした。
時折初々しいカップルみたいなにやにやがあったり、ディープな趣味を持つ者同士の会話があったりと相性が最高すぎてホントに早く結婚しろと言いたくなる。


ヒロイン同士も、純粋無垢なテケリさんと甲斐甲斐しいあさひと相性が良くって、二人で買い物行くシーンはすっごく微笑ましかったです。ところであさひがスライム責めにあう展開は3巻ですか?超期待してますよ?

あ、あと何気にモブキャラだと思ってた他のクラスメイトたちの掘り下げがしっかりしてた上に、結構良い話が多くて驚きましたね。もはや準レギュラーでいいんじゃないかな?けっこう良いキャラしてるし。


後半に進むにつれて

どうにも不穏な空気が流れだして、一気にシリアスになるのは前巻もそうでしたが、今回はかなり風呂敷を広げてきましたね…。もう完全にハートフルな流れが主軸になるとばかり思っていましたが、思いのほかシリアスな部分がメインになるっぽい?

思っていたよりも世界観の下地がしっかりしてて、これからもっとシリアスになっていきそうな…。
でも日常パートもしっかりやってくれそうなシリーズなので安心ですね。


総合

シリアス・ハートフル共にとても良かった!
☆5つです!

2巻が長らく発売されなかったのでてっきりアフターストーリー的な話だと思ってましたが、世界観が一気に広がりました。1巻の時点で伏線バリバリだったようですけど、巧妙過ぎてわかりませんでしたよ!


3巻は期待大きい分、なるべく早めにお願いしますね!

ヴァルキリーワークス

【ストーリー】
「それじゃ――キス、しましょうか」
「いきなりですか!?」
驚愕に目を見開くフェルスズ。
「フェル子さん一人であのでかいのに勝てます?」「それは、その……か、勝てますとも! 」
「本当に?」「……多分」
「本当に?」「……」
理樹が迷い込んだのは色彩を失った世界。 そこに一人、色を纏う少女の存在があった。
彼女の名はフェルスズ――「戦乙女」なのだという。
彼女との出会いで、理樹の平穏な日常は崩壊し、知られざるこの世の真実に触れることとなる。
「舌入れていいですか?」
「駄目ですっ! 」
――そして。はじめての、がったい。

駄ルキリーと少年が織り成すアクション×ラブコメディが開幕!


駄目な子ほどかわいい。



ニャル子さん

の作者らしい、というか主人公の中身まんまニャル子さんだ!?
ヒロインが入浴中に堂々と入ってくる主人公とかどっかで見たわーテレビでも見たわ―。

とまぁ、登場人物に独特のクセがあるのはいつものことながら、とにかくフェルスズことフェル子さんが駄目可愛いラブコメでした。ラブコメでした。
ファンタジーアクションなんて飾りです。偉い人にはそれがわからんのです

というか、ニャル子さんでもそうでしたが、この作者の作品においてラブコメ&ギャグ以外の要素なんて引き立て役でしかないんですよ。えぇ、わかっていましたとも。


駄ルキリー

ぶっちゃけてしまえば、バトルシーンとかファンタジー要素は目新しいモノは無いですし、そこまで重要でもないんですよね。ストーリーなんてあってないもので、とにかく全てはフェル子さんを弄るためのもの。

主人公のピンチに颯爽と登場したと思えば、能力不足で相手にならずに敵を逃がしてしまうし、その後おなか減って倒れるし。ダメダメ過ぎてむしろ愛らしい駄ルキリー、それがフェル子さん。正直ドストライクです。

フェル子さんだけでも十分可愛いのですが、主人公の理樹がまた良い性格してます。
人生楽しめればおk、を地で行く主人公で、異空間に入っても動揺するどころか、その状況を利用してフェル子さんを可愛がる(いぢめる)ことに熱心ですし、隙あらば冷静かつ計画的にセクハラを行おうとするその行動力が素晴らしい。餌付けして、辱しめて、弄り倒して、あらゆる手段を持ってフェル子さんの魅力を引き出しています。でもこれって主人公の愛なの。

というか挿絵のフェル子さんの赤面率といいけしからんな!もっとやれ!


総合

フェル子さんが可愛い。以上!

☆3つですね。

まぁ、この作者に期待していた部分はそこなので全然構わないのですが、ファンタジー要素に全然わくわくしないってのもそれはそれで問題なのかなと。
長期シリーズ化を狙うのなら、登場人物以外にも魅力が無いと難しいですよね。
その分「深山さんちのベルテイン」は結構安定してたんですが…。続きまだー?

でもヒロインの駄目っぷりは可愛くてドストライクでしたので、次の巻も期待しています。

七月の購入予定

久しぶりの購入予定だ。
近くにまともな本屋が無くて発売日に買うのが困難なのがきつい…。
個人的には電子書籍はなしですし、通販じゃなくてお店に行って買いたいんですがねぇ…。

もっとリアル書店を大事にしましょう。

と書店問題を上げつつ今月のラインナップ

10日

電撃文庫

彼女はつっこまれるのが好き!10 アフターレコーディング
・アイドル≒ヴァンパイア
・バベルスターズ
ネトゲの嫁は女の子じゃないと思った?
・(購入予定)俺のかーちゃんが17歳になった


15日

GA文庫

・ヴァリアブル・アクセル
異能バトルは日常系のなかで 4


18日

ガガガ文庫

俺、ツインテールになります。4
とある飛空士への誓約3
GJ部 中等部(6)


20日

一迅社文庫

・チューするだけの簡単なお仕事です【支配者】2
・剣と拳の闘婚儀 黙って俺のヨメになれ!
ニーベルングの指輪 ジークフリートの試練


富士見ファンタジア文庫

・ぼくのゆうしゃ
冴えない彼女の育てかた 4
東京レイヴンズEX1party in nest
・鳩子さんとラブコメ4


25日

MF文庫J

三千世界の魔王サマ
・しゅらばら!8
星刻の竜騎士XIII
魔弾の王と戦姫〈ヴァナディース〉7
・盟約のリヴァイアサン


スーパーダッシュ文庫

六花の勇者


29日

ファミ通文庫

・リーディング・ブラッドII 月影の秘事


今月既に10日ですか…。今年度になってから時間の流れが異様に早い…。切実にもっとのんびりラノベを読む時間がほしいです。

積読はそれほど溜まってはいないんですけどねぇ。
感想の方もぼちぼち更新できるように頑張っていきます。

冴えない彼女の育て方

冴えない彼女の育てかた (富士見ファンタジア文庫)

冴えない彼女の育てかた (富士見ファンタジア文庫)

冴えない彼女の育てかた 2 (富士見ファンタジア文庫)

冴えない彼女の育てかた 2 (富士見ファンタジア文庫)

【ストーリー】これは俺、安芸倫也が、ひとりの目立たない少女をヒロインにふさわしいキャラとしてプロデュースしつつ、彼女をモデルにしたギャルゲーを製作するまでを描く感動の物がた…
「は?なんの取り柄もないくせにいきなりゲーム作ろうとか世間なめてんの?」「俺にはこのたぎる情熱がある!…あ、握りつぶすな!せっかく一晩かけて書き上げた企画書なのに」「表紙しかない企画書描くのにどうして一晩かかるのよ」「11時間寝れば必然的に残った時間はわずかに決まってんだろ」「もうどこから突っ込めばいいのよ…このっ、このぉっ!」
 …ってことで、メインヒロイン育成コメディはじまります!


前々から気になってたのを4巻をがれさんが購入すると聞いて購入決定。


読了後の第一印象は

王道のようですこし王道から外れたラブコメ、という感じ。

主要キャラは超ディープなオタの主人公に、ツンデレ金髪幼馴染、主人公をからかって楽しむちょいS先輩と、
属性だけ挙げてくとテンプレそのものなんですけど、あんまりベタな印象はないんですよね。


・主人公:難聴系鈍感ではなく、妙な行動力とプロデュース力がある。

・幼なじみ:理不尽暴力系でも無ければ強かで割としっかりした良いキャラ。むしろ主人公に振り回されっぱなし。

・先輩:ちょいSでも人間としてもクリエイターとしてかなりしっかりしている。割と素直だけど甘え上手。

ざっと思い浮かべてみると、このあたりがスパイスになっててテンプレ感がないのかな?(あれ?メインヒロインについて書いてなくね?)

あとはあんまりラブに傾倒しすぎてないこともよかったのかもしれないですね。
というよりこの作品はラブコメ寄りの文化部の話と言った方がしっくりきます。ラブコメ成分は欠かせないけど、あくまで主軸は仲間たちとのギャルゲー作りですし。


唐突ですが、ラブコメはケーキで例えるなら、「ラブ分」が「甘み」だと思うんですよね。
甘みが無いとケーキとしてなりたたないけれど、かといって甘過ぎるとしつこくて美味しくない。
理想は、程良く甘みを抑えつつその甘みを引き出す他の味覚、例えば酸っぱさな程良い苦み(シリアスとか)があった方が美味しい。そんな感じ。


あとは

主人公の行動力と原動力、その方向の一貫性がはっきり見てとれるのが良かった。
(一応)メインヒロインの恵とのファーストコンタクトのドキドキを、理想通りに運ばなかった物語をゲームの形で再現して作りたいという一本の軸がまったくブレない。
だからこそラブコメ成分は薄いですし、その代わりにモノを作ろうと奮闘する楽しさがあります。

まぁ、メインヒロインであるはずの恵が全然ヒロインしてないことがこのシリーズの面白さを支えてるのかもしれませんね。劇中でも言われてますけど、会話の安定感が抜群過ぎて全然ドキドキしない=ラブフィールドが発生しない!こんなラブコメは初めてかもしれません。


何だか

書いてて気付きましたが、私がこの作品に感じてる面白さはラブコメよりも、主人公と仲間たちのプロデュース・ゲームクリエイトの部分なのかもしれないですね。
最初に期待していたラブコメとはちょっと違うけれど、ゲームを作る部活動コメディとして良い意味で期待を裏切ってくれました。

個人的な印象としては、この作品はきゃぴきゃぴなあざとい演出のラブコメではなく、リアルよりでしっとり控えめな演出という印象なんですよね。
漫画も読みましたが、やっぱりちょっと漫画だとあざとい系の傾向が強いかな?


いや、ちゃんとラブコメもしてるんですよ?2・3巻の先輩と英梨々のエピソードはとてもニヤニヤでしたし。


総合

☆4つ。

うん、ラブコメの量は少ないけど質はいいし、物語としてちゃんと面白いです。
登場人物たちのハイスペックぶりを見てもよし、青春部活動モノとしてみてもよし、ラブコメとしてみてもよしと、かなり面白い作品です。
近々発売される4巻も楽しみにしています。

(´・ω・`)オサーン

気がついたら4月以降ほったらかしだった…。

色々環境が変わって大変でしたが、そろそろ更新再開しようと思います。
ラノベ読む時間も減っちゃいましたが、ちょくちょく面白い作品掘り出してます。

あと最近は漫画も開拓中。主にラブコメorギャグ。疲れた時は気楽に読めるものが良いですよねぇ。

月刊少女野崎くん(1) (ガンガンコミックスONLINE)

月刊少女野崎くん(1) (ガンガンコミックスONLINE)

ギャグ枠。個人的に今一番オススメ作品。
以前にも紹介しましたが、超面白い。
少女漫画家の野崎くん(男)と彼の漫画のキャラのモデルとなった友達たちの日常コメディ。
ネタがちょくちょくツボに入って面白いですし、微妙なすれ違いによるギャグがとても笑わせてくれます。
というかみこりん可愛いよみこりん。


となりの柏木さん (1) (まんがタイムKRコミックス フォワードシリーズ)

となりの柏木さん (1) (まんがタイムKRコミックス フォワードシリーズ)

ブコメ枠。
オタクの主人公と隠れオタで美人なヒロインと言うラノベ界ではメジャーな設定の割に中々魅せてくれます。
主人公の雄斗の空気読めなさにモヤモヤしつつ、何故か言う時にはしっかり言う引き延ばしの無さがイイ。
ブコメにしては珍しく、主人公の好意がしっかりヒロインに伝わっててこれからの展開が読めなくて楽しみです。
柏木さんもとても良い子なんだけど人間関係に不慣れな感じという、中々類を見ないタイプのヒロイン。
喧嘩したりすれ違ったりするけど、ぶっちゃけ恋愛の進行速度は遅めなのでまったり楽しめます。

でも主人公とヒロインの友人同士のラブコメにニヤニヤ出来るので、しっかりラブコメとしても楽しめます。



とまぁ、漫画の紹介はここいらで。
また明日にはラノベの感想をアップしたいなぁ。