超自宅警備少女ちのり

超自宅警備少女ちのり (GA文庫)

超自宅警備少女ちのり (GA文庫)

【ストーリー】ごく平凡な日常を送っていた高校生・瀧口譲の人生はその日一変した。お隣に住む同級生、梅木ちのりに学校のプリントを届けに行くと出て来たのは小汚い下着姿で自宅警備員を自称するちょっとヤバめの引きこもり少女。たが、梅木家内で謎の通路に落っこちた譲が放り出された先には、広大な地下空間が広がっていた!?

自宅警備って、あの何から・・・?」「いろいろ。今は、主に地底人」はた迷惑なヒキコモリ少女が巻き起こす、超巨大なドタバタコメディ旋風!


おそらくこのタイトルを見て買う事を決める人はほとんど居ないであろう問題作!
私も他サイトさんで紹介されてなければ絶対買わなかっただろうと思いますw
でも安心してください!この話は天才だけどオタクでヒキコモリでちょっと変態なヒロインが出てくるだけで、あとは地底人や謎の組織と戦うアクションものですから!

「あっ、ちのりさん天体観測するんですか。僕も時々するんですよー。もうじき、大きな彗星来ますしね。この望遠鏡すごい高級品ですね、いいなあー」
なぜかひとくうろたえて、ちのりは言った。
「ち、違うの!誤解しないで!それは、譲くんの着替えとか寝顔とか盗撮用に置いてあるだけだから!でも見るだけだから!譲くんの寝顔を見てひとりハァハァ何かワイセツな行為に耽ってるとか想像ないで!」
いやー!

こんな感じです。書くとよけいにマイナスイメージが・・・
とにかくちのりは、主人公の譲にストーカーまがいのことをしたりと他に類をみないダメっぷりですが、譲や妹のちさきがしっかりしているので、うまーくギャグとシリアスの加減ができています。慣れてくると逆にあのダメっぷりがかわいく思えてくるかも。

まあ、こんな感じで登場するキャラはぶっとんでいますが、ストーリーはなかなかしっかりしています。
ちのりの家の地下にある謎の巨大遺跡。そこにある『ドデカヘロン』という謎の物体。それを狙う地底人たち。
ここだけを見ればファンタジー感バリバリですね〜
実際、話の流れは思った以上に面白く、まさか引きこもりのお話がここまで展開するとはだれが予想できたか。

戦闘シーンも出てきますが、変な兵器とかでてくるので単調な戦闘にはならないので、アクションものが苦手な方も十分楽しめます。
というか、ファンタジーでアクションとカテゴリーは分類しましたが、実際ほとんどコメディのようなテンションなのでそこまでシリアスではないですね。まぁ、ちのりが引きこもりになった理由や謎のオーバーテクノロジーに関する話は若干シリアスですが。

絵師のしゅーさんも巻頭カラー・挿絵両方ともかなりのクオリティで、ちのりの変態っぷりや深野さんのキャラを見事に再現していますね〜


全体としては、
ちょっと変ではありますが、ヒューマンドラマあり、アクションあり、ラブもありといろいろ楽しめる要素がたくさん詰まっているので、読んで損はしないと思います!