神様ゲーム3 カミハダレガマモルベキ & 神様ゲーム4 カミハダレトオドルベキ
神様ゲーム3 カミハダレガマモルベキ (角川スニーカー文庫)
- 作者: 宮崎柊羽,七草
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2006/02/28
- メディア: 文庫
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神様ゲーム4 カミハダレトオドルベキ (角川スニーカー文庫)
- 作者: 宮崎柊羽,七草
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2006/05/31
- メディア: 文庫
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これは謎めいて、少し切ない”神様−神様ゲーム――ゼロカミサマゲーム――”の始まり!
警告!この二冊は上・下巻構成になっており、4巻のあらすじに思いっきりネタバレが書かれているので注意が必要です!
ネタバレしない程度に全体の感想を言えば、
今回はこれまでの神様ゲームとはがらりと雰囲気が変わっています。
今までもシリアスではありましたがそれは青春の中にある苦悩でした。ところが、この二冊では物語そのものに関係してくるのでシリアスの質が違います。
学園が舞台でないのも一つの原因だと思いますが、何より話の主軸となるのが”かのう様”と和家、今回は叶野の地に纏わる謎に迫っていきます。
三巻目にしてこの話題は早すぎるのでは?とも思いましたが、読み終えてから、ここでその話題を上げる意味に気付くことができました。
ちょっと踏み込んで言えば、この巻では叶野学園生徒会、そして叶野の地そのものの基盤を揺るがす事態が起きます。
当たり前のようにあったものが崩れ、信じていたものたちに亀裂が走ります。その時多加良、尾田、桑田、羽黒は何を思い、どう動くのか?それが今回の見どころでしょう。
たぶんこのシリーズが好きな人ほど、この二冊を読むのには痛みを伴うと思います。これまで信じてきたものが一瞬で変わってしまうから。
ある人はここでシリーズを読まなくなってしまうのかもしれません。でもどうしたってこの話題から目を背けることはできないと思います。
私はこれ以上物語の内容について書くことはできません。それはこのシリーズを読み続けているあなた自身が体験しなくてはならないからです。
あえて言います、痛みを引きずってでも読み続けましょう。その先にはきっと多加良たち生徒会が待っていて、手を差し伸べてくれているはずです。
最後に、
いったいかのう様とは何なのでしょう?そして多加良が最後に見たものは?
今後、この物語がどう動くのかが気になります。