うちの娘の為ならば、俺はもしかしたら魔王も倒せるかもしれない。

 

 

 

うちの娘の為ならば、俺はもしかしたら魔王も倒せるかもしれない。 1 (MFC)

うちの娘の為ならば、俺はもしかしたら魔王も倒せるかもしれない。 1 (MFC)

 

 

高い戦闘技術と冷静な判断力を武器に、若くして頭角を現し、近隣にその名を知られる冒険者の青年デイル。

とある依頼で深い森の中へと足を踏み入れた彼は、そこでガリガリに痩せ細った幼き魔族の少女と出逢う。罪人の烙印を背負いしその少女・ラティナをそのまま森に捨て置くことが出来ず、これも何かの縁かと彼女の保護者になる決意をしたデイルだったが―

「ラティナが可愛すぎて、仕事に行きたくない」「また馬鹿言ってんの!?」

気づけばすっかり親バカ全開に!?凄腕冒険者の青年と訳有り魔族少女のアットホームファンタジー!!

 

可愛さという名の激流に飲み込まれてどうにかなりそう。

 

ちょっと前までバブみがどうのと騒がれてたけど、山風といい松輪といい、これからはパパみの時代じゃ!

 

ストーリーとしてはよくある中世ファンタジー世界、冒険者のデイルが何らかの理由で故郷を追放された魔族の女の子ラティナを拾い、下宿先の居酒屋・虎猫亭で一緒に暮らしていくのですが・・・

 

これがパパみというものか・・・。

 

と某赤い人も目覚めるような可愛さに父性本能が大変刺激される・・・!

仕事から帰って来たとき、まだ言葉を覚えたてで拙いながらも心からの笑顔で「おかえりなさい!」とか言われたら、どんなに疲れていようが一発で元気になるし

慣れないながらも自分のために一生懸命作ってくれたご飯を「ごはんどうぞー!」って用意してくれたらどんなものでも極上の一品になるわ…。

 

それでいて子供らしく色々な物事に興味津々で表情がころころ変わって、友達が出来たり、年相応の悩みなんかを経て、少しずつ成長していく姿をみていくのがこんなにも幸せだとは…。原作は1巻から現在6巻までで、ラティナは6歳から(確か)16歳にまで成長するのですが、こんな娘がいたらなぁと思わざるを得ない。

 

とまぁ、全面に渡ってラティナが可愛い!で溢れてるんですが、彼女の出自の秘密やらが明かされていくと共に、世界を揺るがす事態になっていくストーリーがまた気になるんですわ。

何故、幼いラティナが大罪人として故郷を追われることになったのか、という本筋のストーリーラインの他にも、長寿の魔族であるラティナから見れば、自分を救ってくれたデイルや大切な居場所の虎猫亭の人々、友達といった、最愛の人たちは必ず自分よりも早く死んでしまうことへの恐怖と葛藤。

シリアスがあるからこそ、平穏な日々が引き立つ、かと言ってドシリアスにはならない程良さがこの作品の良さだと感じました。

 

原作でも素晴らしいラティナの可愛さを十全に表現してるコミックもすごい…!

正直コミカライズの作者さんは存じ上げなかったのですが、ラティナの笑顔にとても惹かれる…。

原作小説は1冊1200円とちょっとお高めの単行本形式で手を出しにくいかもしれませんが、ニコニコでコミカライズを読んで気に入ったら原作に手を出しても良いんじゃないかと思います。

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